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【恐竜博物館で知った①】ピー助もプテラも恐竜じゃなかった

超弾丸、ひとり旅!
今回は、福井県。47都道府県制覇まで、あと3県です♪

恐竜博物館に来て、恐竜学に興味を持ちました。
そこで得た知識と一緒に巡ります♪


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ピー助もプテラも恐竜じゃない!

漠然とした疑問がありました。
そもそも、恐竜とは一体なんなのでしょうか笑

ピー助の生まれ方は、卵じゃない!!

恐竜といえば、のび太の恐竜!
ドラえもんで恐竜を身近に感じました。

のび太の恐竜のピー助

ところが、
のび太が孵したピー助は、恐竜ではなく首長竜。

……ん? 首長竜も恐竜じゃないの??笑

どうやら違うそうです。
同じ時代に生きていた、別の生き物。
例えば、今の時代であればライオンとワニは同じ時代に生きている。
だけどライオンは哺乳類で、ワニは爬虫類。種類が違う。

では一体、恐竜とはどんな生き物を指すのでしょうか??

恐竜とは、足腰が丈夫な生き物のこと

足腰が丈夫というのは「足が体の真下に伸びている」ということです。

例えば、トリは体の下に足が伸びている。
しかし、ワニは腕立て伏せをしているように体の横に伸びて這いつくばっている。

足の向きの違い

言われてみれば、ピー助はヒレが横についているので恐竜という分類にはならないのだそうです。

しかも、ピー助たちは赤ちゃんを産むらしく、卵は見つかることがないそうです笑

え~~~、のび太の恐竜に夢見たあの頃の思い出がぁ…💦💦

いいえ、違います。
それだけ今は恐竜学の進歩が凄まじいのです。

首長竜

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プテラノドンは、怖くない!!

同じ理屈でプテラノドンも恐竜ではありません。
翼竜といいます。

翼竜

なんとなくのイメージとして、
白亜紀に飛ばされたらティラノサウルスに追いかけられて、プテラノドンに連れ去られて、トリケラトプスを見てテンション上がる感覚がありました笑

しかし、ティラノサウルス・トリケラトプスとプテラノドンに面識はありません。
ティラノやトリケラが誕生したころには、プテラノドンは絶滅しているのです。

ポケモンには、プテラというキャラクターがいます。
完全に翼竜がモデルですが、プテラノドンとは決定的に違う点が2つあります。

ポケモンのプテラ

①歯
プテラノドンの名前の由来は「歯のない翼」。

ポケモンのプテラのように歯を使って獲物を捕らえるようなことはせず、
どちらかといえばペリカンなどのように丸呑みしていたと思われます。

② 体重
ポケモンのプテラの身長は1.8m、重さは59.0kg。
一方のプテラノドンは、もっと大きく軽かったのです。

翼を広げた長さは7m以上になり(身長は2m強?)、重さはわずか20kg前後。

骨はスカスカで軽量化されており、筋肉もほとんどありません。
そのため人を捕まえて飛び立つことなどできず、
羽ばたくどころか滑空することで空を飛んでいたとされています。

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期待値MAX! 恐竜博物館へ!

国内の化石の8割が見つかっているのが福井県。
なぜこんなに見つかるのでしょうか。

実は、化石自体は全国各地で見つかっています。
例えば、日本で最初に見つかったのは岩手県です。

福井県がかなり大規模にしかも継続的に研究を続けてきているというのが大きいです。


入館すると、まずは地下1階までまっすぐに下って行きます。

3階から地下1階までのシンメトリックなデザイン。
まるで宇宙船みたい…!

宇宙船ではなく、恐竜の卵をイメージしているそうです。
そしてこの博物館、柱がないのです。

光の入り方や音の響き方も設計されたドーム状の建築になっていて、豪雪地帯で雪が降っても耐えられるようになっているそうです。

実際、小さい子が声を出していたりすると物凄くよく響く。
まるでジャングルに迷い込んでいるかのような…
この反響はびっくりしますね!

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博物館の主役、ティラノサウルス!

迫力満点! 絶対王者ティラノサウルス

フロアのど真ん中に居座ります。
常に周囲に睨みを利かせて動き、夜になったらノシノシ歩き出すのではないかとヒヤッとします😰

先程恐竜の定義は足腰が丈夫な生き物、と書きましたが、
正確にはこうです。

トリケラトプスと鳥類の最も近い祖先から生まれた子孫全て

小難しい言い回しですが、
噛み砕いて言い換えるとこうなります。

トリケラトプスとティラノサウルスの最も近い祖先から生まれた子孫全て

要は、恐竜は大きく2つに分類できるのです。
それがトリケラトプス(鳥盤類)と、ティラノサウルス(竜盤類)。

盤類とは言いますが鳥類の祖先ではなく、盤類が鳥類の祖先です💦
わかりづらい…笑
さらに、定義に則ると現在の鳥類も恐竜扱いです。

もう一方。
鳥盤類で最も有名なのがトリケラトプスのため、名指しで組み込まれているのです。

黄色いティラノサウルスを取り囲むように、
向かって右側にトリケラトプスたち鳥盤類が、左側にティラノサウルスたち竜盤類が展示されています。

竜盤類がずらりと並ぶ

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化石から何がわかる??

何より圧巻なのが骨格の再現。
ずらりと並ぶ骨格に光が当たり、影まで神秘的。
そばには、骨格から予想されている姿も展示されていてイメージも湧きやすい。

そもそも、化石を見て何がわかるのでしょうか?

まずわかるのが、骨の形。
そこから筋肉のつきかたがわかり、
それによって体全体の形がわかったりするのです。

他にも、足跡のような形のないものも化石になります。
足跡に泥がたまって化石化。
それらを調査することで、歩幅や移動速度などがわかるのです。

とはいえ、例えばこの2つの骨格👇
それぞれどの動物の骨格・頭蓋骨かわかりますか??

山階鳥類研究所・我孫子市鳥の博物館ページより引用
TurboSquid ページより引用

正解は、ペンギンとゾウです。
素人の私には、この骨格を見てペンギンもゾウも想像できません(^^;

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ちなみに、見つかる化石は海老反りになる傾向があります。

デスポーズ

骨が三日月のような形になっているのです。
これは死後硬直が原因で、弓なり緊張と呼ぶそうです。

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ティラノサウルスの骨格

ティラノサウルス

そんなティラノサウルスの化石の中には、顔面傷だらけのものも多いです。
骨にまで傷が到達しているため化石に残っているのです。

ただ、傷があるのは鼻先ではなく、奥の顎。
つまりお互いの頬を合わせるように噛みついていたと考えられます。

さらに、傷の多くに治癒した痕跡があるため、致命傷を与えるほどの威力では噛み付いていなかったとみられています。

仮に顔面に傷があるのはオスだけであれば、
オス同士で戦っていたと言えるのですが、骨から性別を判定することは困難なのです。

これはタルボサウルスですが汗

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ティラノサウルスの骨格を見ていくと、様々な謎や新事実が見えてくるようです。

例えば、歯の秘密。
知能の秘密。
実は唇があったのではないかという説。

次回の記事に続きます!!


【最後までご覧くださりありがとうございます!🍀🍀】
恐竜博物館はワクワクが止まらない…!
ぜひ次回の記事も覗きに来てください♪


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