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LIFULLのナレッジを増幅! Knowledge Amplifiers Guild 始動

皆さんこんにちは。

LIFULLには「サービス企画」という、ディレクションやプロダクトマネジメントを主に担う職種があります。  
2024年、そのサービス企画職を中心に、新たな試みとして「ギルド活動」が始動しました。本日は、そのなかでも「Knowledge Amplifiers Guild」を紹介します。


LIFULLにおけるギルドとは?

LIFULLにおける「ギルド」とは、サービス企画職としてのあるべき姿を追求し、メンバー同士の知識や経験を増幅させながら組織全体へ発信・浸透させるための枠組みです。  
マネージャーとメンバーが協力し、意欲ある個人が活動・意思決定に積極的に参加できる仕組みとして、始めました。

様々なバックグラウンドを持つメンバーが集結し、LIFULLのプロダクトチームをよりよくしていくための試行錯誤を行っています。

詳細はこちらの記事をご覧ください。


Knowledge Amplifiers Guildとは?

Knowledge Amplifiers Guildは、“ナレッジを増幅(Amplify)し、社内に広く行き渡らせる”ことを目的としたギルドです。  
LIFULLに蓄積された多種多様な知識(Knowledge)を一元的に集約し、プロダクトマネジメントを加速させる仕組みを構築することで、サービス企画職が推進するプロダクト開発に大きな推進力をもたらしたいと考えています。

市場環境が急速に変化する中、プロダクトチームがスピーディーかつ効果的に成長するためには、組織全体の知識とスキルを最大限に活用し、効率的なアウトカム(成果)へとつなげる必要があります。  
Knowledge Amplifiers Guildは、この「知識の増幅装置(Knowledge Amplifier)」として、市場学習をはじめとするナレッジを社内で共有・活用しやすい形に整えることで、さらなる事業インパクトを生み出すことを目指しています。

Knowledge Amplifiers Guildの活動

本ギルドでは、LIFULLが持つ膨大なデータや実績を活用して知識を一元化し、活用しやすいように体系化し、最終的には様々な形で社内に発信・浸透させるための活動を行っています。  
その活動内容は大きく以下の3つに分かれます。

1. Growth Engine Cycle
   市場からのインプットを効果的に取り入れ、プロダクト開発の質を向上させる
2. Knowledge Cycle
   社内の知見を体系的に集約し、活用しやすい状態に整える
3. Outcome Broadcaster
   得られた成果を組織全体へ発信し、透明性や一体感を高める

いずれの活動も、ギルドが「知識の増幅装置」として機能することを意識しながら、有志メンバーが中心となって推進しています。  
それでは、各チームの取り組みを順番にご紹介いたします。

1. Growth Engine Cycleチームの取り組み

Growth Engine Cycleチームは、各プロダクトチームが行っている「市場学習の可視化」を担っています。

LIFULLでは近年、AmazonやNetflixの事例を参考に「市場学習の最大化」に力を入れており、実際に市場学習の回数を1.5倍に増やしたチームでは、ABテストの施策成功率が2.8倍に向上した成功事例も生まれています。

「市場学習の可視化」は、プロダクトチームがグロース活動を計画し、振り返る際の指針づくりを助けるものです。  
可視化により「何回の施策を行うと、どれほどのアウトカムが得られるのか」を、過去の実績や他チームの成功例から推測しやすくなります。

LIFULLでは、プロジェクト管理にJira/Confluence、プロダクトアナリティクスにAmplitudeを導入し、これらを連携させることで市場学習を定量的に把握する仕組みを構築しました。  
たとえば以下の項目をリアルタイムで計測・可視化しています。

- プロダクト/チームごとの市場学習回数  
- 施策の企画から実行までの平均リードタイム  
- 施策から生まれたアウトカム(成果)

加えて、データ抽出の自動化や可視化手法の改善にも注力することで、運用の手間を減らし、より使いやすい仕組みへとアップデートしています。

2. Knowledge Cycleチームの取り組み

Knowledge Cycleチームでは、LIFULLやグループ会社が展開する複数のプロダクトチームで蓄積される多様な知見を集約し、日々の開発・運用に役立てやすい形で整備する活動を行っています。

LIFULLには、LIFULL HOME'Sをはじめ多彩なプロダクトがあり、日々たくさんの情報が蓄積される一方で、「過去のプロジェクトが探しづらい」「最新の仕様書がどれか分からない」といった課題も指摘されていました。  
こうした問題を解決し、必要な情報にすぐアクセスできるようにするのがこのチームの使命です。

具体的には、以下のような取り組みを進めています。

- プロジェクト基本情報(概要・仕様書・効果測定など)の仕組み化と運用サポート  
- プロジェクト関連ファイル管理 の仕組み化と運用サポート  

これらを整備することで、現在担当しているサービス領域だけでなく、将来的にチームに加わる新メンバーにとっても、必要な情報をスムーズにキャッチアップできる環境が整います。  
結果的に、サービス企画全体の生産性を向上させ、アウトカム創出を促進する効果が期待されます。

また、アクセス性をさらに高めるための取り組みとして、AI技術を活用したプロジェクトドキュメント検索など、新たな挑戦も実施中です。

3. Outcome Broadcasterチームの取り組み

Outcome Broadcasterチームは、LIFULLが推進するグロース活動をより高速かつ効果的にするために、成果(アウトカム)の共有や発信に関する仕組みづくりを担っています。  
ギルドが増幅装置として機能する上で欠かせない、「組織全体への知識浸透」を具体的に実行する役割です。

アウトカム通信とは?

Outcome Broadcasterでは「アウトカム通信」という形で、プロダクト開発における成果や変化を組織に広く発信しています。  
従来の情報発信は、リリースされた機能そのものを紹介することが多かったのですが、「アウトカム通信」では、その機能によってユーザーの課題をどのように解決できたか、ビジネスやサービスへどのようなインパクトをもたらしたのか、といった“結果”に着目しています。


現在は、LIFULL HOME'Sだけでなくグループ会社を含めたLIFULL全体にもこの仕組みを展開し、発信方法や発信場所を見直しながら、情報を最大限に活かす工夫を続けています。  
また、今後は成功事例のみならず、検証がうまくいかなかったケースも共有し、そこから学んだ知見を次のイノベーションにつなげる取り組みを推進していく予定です。

まとめ

以上、LIFULLで新たに始動したギルド活動のひとつ、「Knowledge Amplifiers Guild」の概要と、各チームの具体的な取り組みについてご紹介しました。  
ギルド全体が“増幅装置”として、膨大なナレッジを社内に発信・浸透させていくことで、プロダクト開発や事業インパクトをより一層強化することを目指しています。

私たちは日々、ナレッジを集約・可視化し、成果の共有を進めることで、LIFULLのプロダクトチームが持続的かつ迅速に成長できる環境づくりを行っています。  
今後も新しい取り組みや成果を随時お伝えしていきますので、どうぞご期待ください。

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