いくつもの都市で生活してたどりついた、小松の「ちょうどいい」暮らし
夫の仕事がきっかけで神奈川県川崎市から小松市に移り住んだ佐藤つわのさん。これまでも夫の転勤に伴って、福岡、広島、金沢といくつもの都市で生活してきました。「ちょうどいい」と話す小松市での暮らしってどんなものでしょうか? 日々の生活について聞いてみました。
十分な都市機能と魅力的な働き方環境
小松市に暮らして2年目。現在(2023年取材時)は3人目のお子さんの育児休業の真っただ中ですが、休業前は会社員としてのキャリアも重ねてきました。外資系IT企業のインサイドセールス部門では他にもフルリモート勤務のメンバーがいて、オフィスに出社することなくオンラインでコミュニケーションを図りながら仕事を進めています。
「自宅のワークスペースからは田んぼが見えるんです。季節の移り変わりがとてもわかりやすくて、初夏には一面に水が張られて田植えが始まり、ぐんぐん育って稲穂が実っていく。里山の景色の中で仕事ができているのが贅沢だなと感じますね」
県外へのアクセスでは小松空港が市街から近いことも魅力。
「羽田空港から飛行機で1時間、小松市街が空港から近いことは遊びに来てくれる友人たちに好評です」
「私は沖縄県出身なので小松空港は地方空港ながら那覇直行便があることもうれしいですね。子どもを連れての帰省にも便利です」
新幹線が延伸開業すると、移動の選択肢がさらに増えるので楽しみだと話してくれた。
子どもの自己表現が広がる 子育て環境の充実
コロナ禍でキャンプなどアウトドアの魅力に気付いた佐藤さん家族。首都圏に住んでいた頃は、自然豊かな場所まで行くだけで片道2時間ほどかかり、多くの時間と労力とお金をかけて自然を楽しんでいました。
市街地から車を少し走らせると里山が広がっている小松市。
「遅めの朝食後に出発して川遊び、終わって帰宅してもお昼前。まだ半日残ってるんです」
気軽に自然を楽しめるようになり、佐藤さん家族はキャンプや川遊びをして自然の中で過ごすことが多くなったといいます。
近くにいくつも温泉地があることも温泉好きな子どもたちに好評だそう。
「小松では週末にどこかで何かしらイベントが開かれているんですよ。家族で楽しめる地域イベントや体験が充実しているなと感じます。小学生の娘は、子ども歌舞伎の無料講座を自分から『習いたい』と言ってきて驚きました」
ほかにも小松駅前の科学館《サイエンスヒルズこまつ》で開かれている『レゴプログラミング体験教室』は大都市であれば高倍率の抽選になるような人気の講座。それを手ごろな費用で受けられるため、子どもが新しいことに挑戦しやすい環境があります。
「住民が少ないと施設やイベント自体が少なくなるし、人口が多いとチャンスが巡ってこずつかみ取れなくなってしまいます。その点、小松はさまざまな機会に恵まれていて、以前よりも子どもたちが積極的になってきたなと感じます」
「それに小松市では“保活”があっという間に終わりました。選考基準の確認に市役所に行くと、まず保育園の空き状況を調べてくれて希望の園には空きが! これまで住んだ都市部では当たり前だった選考のための点数計算などを気にすることなくスムーズに入園が叶いました」
保育園の入園に関するストレスが少ないことは子育て世代にとって心強い環境。
おかげで仕事のスケジュールに合わせて予定よりも早く復帰を考えているのだとか。
街も自然もすぐそこにある、子どもたちの成長を後押しする機会に恵まれた「ちょうどいい」小松での暮らし。フレンドリーな地域社会が移住者にとって心地よい場所として、佐藤つわのさんの言葉から伝わってきます。
2021年夏に発表された『多様な働き方が可能な都市』に小松市が1位に選ばれました。日本経済新聞・東京大学による共同調査結果によると「ベスト30の中に人口10万人台の都市が68%を占めた」とありました。佐藤さんのようなテレワーク移住もその多様な働き方のひとつ。人口10.6万人の小松市は、暮らす、働く、交通インフラ、そして子育てにも「ちょうどいいまち」であることを実感しました。
■移住者が語る小松市の魅力が紹介されています。『Hello !こまつ』
https://komatsu-city.note.jp
■小松市の子育て支援を紹介した電子書籍「ハグくむ」はこちらから
https://www.scinex.co.jp/wagamachi/loco/17203_kosodate/dl_pc.html