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「年齢はただの数字?」 LIFULLがエイジズムに関する教育プログラムを実施する理由

この記事を読んでいただいているあなたと私には共通点があります。
何だかわかりますか?
 
それは・・・「昨日より1日歳をとること」です。
 
はじめまして、エイジズムをテーマに教育プログラムの企画・講義担当をしているLIFULL吉岡です。実は冒頭の共通点についての問いは、私が企業や学校で講義をさせていただく際に最初にお伝えしていることなんです。「昨日より1日歳をとったなぁ」なんて考える機会はそうないので、みなさんハッとされます。平等に歳を重ねるという気づきをスタートに年齢や老い、エイジズムについて考えていくのがLIFULLの教育プログラムです。

「そもそも、なぜLIFULLがエイジズム啓発を?」と疑問に思われた方!そうです、今回noteに記事をまとめた理由がそれなんです。LIFULLではエイジズムに対する様々な取り組みを実施しているのですが、もっと多くの方に知っていただきたい。ということで、これまで地道に取り組んできたエイジズムに関する教育プログラムを中心にご紹介をさせていただきます。DEI推進や人事のご担当者様、エイジズムについて調べている方のお役に立てるようまとめていきますので、どうぞお付き合いください。


エイジズムに対するLIFULLのアクション

LIFULLは、「あらゆるLIFEを、FULLに。」を掲げ、あらゆる人が自分らしく生きられる社会の実現を目指しています。価値観や考えが多様化する中で「年齢」というラベリングが自分らしく生きることを妨げる要因の一つになっていると捉え、エイジズムに対するアクションを数年前から実施しています。

2021年にLIFULLが実施した調査では約8割の方が「エイジズムを知らない」と回答しました。
一方で自身がエイジズム的言動をされたことがある方が一定数いました。


LIFULL STORIESでは、エイジズムの定義や現状、対策などの解説記事や年齢にとらわれずに自分らしく生きる方へのインタビューコンテンツを数多く発信しています。お時間のある時にじっくりご覧ください。


こうした様々なアクションを実施する中で、LIFULLが制作してきたコンテンツや蓄積したノウハウを活用してもっとお役に立てることがないかと模索して生まれたのがエイジズム啓発のプログラム制作と企業や学校などでの講義実施です。
 
ドキュメンタリー「年齢の森」を制作した際に監修していただいた新見公立大学の朴蕙彬先生は「エイジズムは高齢者だけではなくすべての年代に向けられる問題だから、みんなで考えることが大切」と話されていました。実際に講義を実施すると「同僚へのコミュニケーションを見直したい」という声や「◯◯世代と一括りにされ、否定されたことがある」など様々な世代から年齢にまつわる課題やエイジズムについての話が出てきます。このように誰もが関係のある「年齢」ですが、日頃会社の人と話す機会は多くないかもしれません。そこで、LIFULLのプログラムを実施することで老いやエイジズムについて考え、上司や部下、仲間と対話することで会社やチーム、日々の暮らしにおける言動を見つめ直すきっかけになればと考えています。


プログラムの内容は?

 ここまで読んで「それで、プログラムはどのような内容になっているの?」そのようにご興味を持っていただけていたらうれしいです。プログラムの大枠はLIFULLオリジナルのコンテンツや世の中の事例などを通してエイジズムを学び対策を考える講義1コマ(約60分)もしくは講義+グループでより深くエイジズムについて考えるワークショップの2コマ(約120分)の2種類を提供しています。講師はLIFULLの社員が務めますが、有識者の方をお招きして実施するなどご要望にあわせたカスタマイズも可能です。詳しく知りたい方のために教育プログラムの紹介ページを新しくご用意しましたので、詳細は下記をご覧ください。
 
エイジズム教育プログラムの詳細はこちらから

受講者数は1,800名を超えました!

2022年から試験的にスタートした本プログラムですが、少しずつ実績を重ねることで最近では企業のDEI推進のご担当者様や学校の先生、地方自治体の方からのご相談や実施のお声がけをいただけるようになりました。一つひとつ一生懸命に取り組んできたのですが、ありがたいことにこれまでに約1,800名の方に参加していただきました。普段考えることが少ない「年齢」や「老い」そして初めて知る方も多い「エイジズム」について、学びや気づきが少しでもあることを祈りながら毎回実施しています。



また、国内のエイジズムに関するアクションの一例としてNHKや日テレなどいくつかのメディアに取り上げていただく機会にも恵まれました。NHKの番組ではアメリカでエイジズム啓発に取り組まれているアシュトンアップルホワイトさんのインタビューを中心に、「若年層への啓発が大切」という文脈でLIFULLのアクションを取り上げていただきました。個人的には、継続して実施すること、発信し続けることの大切さを実感した出来事でした。
メディアでの特集、SNSでもエイジズムについての言及が増えてきたりと身近な課題として関心の高まりを感じます。みなさんの周りではいかがでしょうか? 


エイジズムに対する世の中のアクションは増えるのか?

私たちも日々学びながら取り組みを続けていますが、エイジズムに対して継続的に取り組まれている企業はまだ多くないのが現状かもしれません。ただ、各社のご担当者様とお話をさせていただくと、社員がエイジズムへの理解を深めること、社内コミュニケーション活性化・改善のためにエイジズムをテーマにした研修や勉強会の必要性を感じられている方が少なくありませんでした。「何からはじめたらいいのか?」「他社の取り組みはどうなっているのか?」そんな悩みや疑問をお伺いすることもあります。まずは情報交換からでも可能ですのでお気軽にご相談ください

LIFULLではエイジズムに関するアクションを継続していく予定ですので、企業や団体、学校のみなさんと一緒に様々な取り組みを実施していけたらと考えています。今後もこちらのnoteで講義のレポートやエイジズム啓発の取り組みなどを発信していきたいと思いますので、よろしくお願いします。最後までお付き合いいただきありがとうございました!



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