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近未来の話をしよう-5

実は今月から有志が集まって勉強会をしようと思っています。

きっかけは、私が事業展開しているもう一つの「タルト専門店」http://chitehako.shop

での経験でした。

私自身はクリエイター出身ですが、クリエイターというのは得てしてクライアントであるはずの事業者の「経営」に関して意識が希薄で、自分たちが得ている報酬がどのように捻出されているかさえよく考えていないことが多いものです。

クリエイターの事業自体は「仕入れ」にあたる材料や資材をあまり必要とせず、ランニングコストと頭脳労働に対する対価を頂いています。そのため事業の中での「資本の循環」をきちんと意識できていないことが多いのです。

私は「食品加工・製造・販売」を手掛けるために事業経営のことを学ばなくてはならなくなりました。

現在のクリエイターは以前よりももっと少ない資本で事業を回すことができます。自宅で、机とPC、インターネット環境があれば設備は事足ります。減価率が低く損益分岐点も低い。利益幅が大きい。必要なのは事業を回すスキルです。

前章でも触れましたが人間が生物である限り、「もの」「食料」「住む」のにほつようなものはネット上で飛び交う情報そのものだけではなく「物質」と「欲求」が資本投入の基本になります。

多くのクリエイターやプログラマーが錯覚しているのは、自分たちの行っている事業と実際に物質としての実業とを切り離して考えてしまっていることです。

工場や農園で働いて部品や作物を作っている人たちの実業がなくてはクリエイターの事業も成り立ちません。

それなのに「実業」の経営に対して意識が希薄なのはどうでしょうか?自分たちのクリエイター業は「実業」の利益の上に成り立っているのならば、その「実業」を学習するのは当たり前のことだと思っています。

私たちが始めようとしている勉強会は「テーマ」は存在しません。

あるのは「勉強しなくてはならない」という意識と、その意識をどこに向けていくのかという「問題提起」です。

私自身は「実業を知ること」を勉強し、とその実業を私たちのクリエイションをどう結びつけていくか、という問題提起があります。

もちろん参加者によって「勉強しなくてはならない」ことと「問題提起」は様々です。私がこれまでの経験で「勉強」と「問題提起」には仲間がいた方が良いと考えたのが勉強会を開こうとしたきっかけです。

「タルト専門店」の事業を進めるとき、一番困ったのは相談する相手がいなかったことでした。勉強したいことがあってもそれを教えてくれる人はおらず、「勉強方法」さえわからない状況でした。ネットで検索したり専門書を読んだり、自分の弱点はわかっていてもどうやって補強するべきかとても悩みました。

今回の勉強会はごく少数で開始します。

何もよくわからない私が最初に始めた頃のような起業家の方や、行政側の方、クリエイター、プログラマー、事業者etc.

それぞれが専門分野が違い、得意分野も違います。でも、だからこそお互いに足りない部分を補えるのではないかと考えています。

それぞれが「これからやっていきたいこと」もあるはずです。

勉強会そのものに存在意義はありますが、どうせ色んな才能が集まるのであればその「やりたいこと」を実現するお手伝いをお互いに出来ればと思います。

また、その「やりたいこと」のベクトルが同じ方向を向くのならばそれを「プロジェクト」として取り組めば良いと思っています。

まだ小さな「勉強会」ですが、これはハッカソンでありアイデアソンでもあります。私たちはシビックハッカーではありません(将来どちらに向かうかはわかりませんが)が、世代や能力に関係なくボーダーのない集まりにしたいと思っています。

私たちには何の縛りもありません。自由でなくてはならないと考えています。

でも、話し合いの中でいくつもの方向性や目的は生まれるだろうと考えています。

纏まって行くかもしれないし、分裂して行くかもしれない。でもそのこと自体が目的でもあります。夢を持った人間が集まれば「何かが始まる」それが最大の目的です。自己責任であれば「お互いを利用する」ことも「依頼」することも自由です。ただし「悪意がない」「迷惑をかけない」「無理強いしない」という前提です。

そしてお互いの意見を「否定しない」ことも大切。賛成する必要はありませんが「否定」は話を途切れさせて膠着させます。

さて、いよいよ来週、初めて皆が顔を合わせます。

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