小説ウラ話「本当は、もっと話したかった」心の底の思いを実現する方法
拙著「自分を大切にする5つの物語」を多くの方に読んでいただき、ありがとうございます。
第2章がごきげんビジネス出版社様より、一部要約が公開されています💕
この章の裏話を今日はちょっとご紹介。それが、夢を実現することになったのです。
実は、この章の第1稿の主人公は、若い男性エンジニアでした。その男性が「お金」が無くなる不安や仕事にどう向き合うかを、マスター(明彦)に話す内容でした。
しかし!プロローグも、エピローグも書いた後に、
「あの、谷脇さん。この主人公替えませんか?。例えば若い女性か、もしくは。。。明人でもいいかな。」
「え~~~~イマサラ!!どうしよ」
と悩んだ挙句、明彦が若い頃はエンジニアをしていて、初代マスターである父の店に訪れる、という設定にしようと決めました。
そして、ほぼ全部書き直していくうちに、
「あ~、私はこういう場面を書きたかったんだ」
と気づきました。
そう、父と子が普段言えないことを、真剣に語り合う時間です。
何度も書いていますが、私の父はすぐキレる人で、なおかつ難聴でした。
ですので、私は父と「対話」したことがないのです。
いつも父とは「報連相」だけでした。
父「テストの結果はどうだったんだ」
私「まあまあだけど、平均点も高そうだからヤバイな」
父「はあ~。なんて言った!もっとはっきり言え」
私「まあまあです!」
父「まあまあってどういうことや」
私「…」無言で自室にこもる
という感じです。
「お父さんなんて大嫌い」
と思いながら、どういう訳か父と娘が思いやりながら暮らすドラマをなぜかよく見ていました。
「とっておきの青春」(NHK)↓↓の父親役の緒形拳さんが大好きでした
本当は、もっと父を話したかった。
心の機微を何気なくフォローしてくれるような人だったら、どんな対話をしていただろう。そして、どんなに心が楽になっただろう。
この第2章を書くまで、そんなことを考えたことさえなかったです。
しかし、明彦と父親との対話を通して、なぜか私も明彦の父親や実父に応援されているような気持ちになって、安心したのです。
心にくすぶっていた辛い願いが、成就した感覚でしょうか。
ですので、もし「願い」がある方は、小説を書くのもいいですね。
あんまりリアルな恨み内容ではなく、恨みの奥での願いを誰かに託して書いてみるのがオススメです。
そんなことを思いながら、読んでいただけると嬉しいです。
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