人間という自然に自覚的に関わるようになってから約20年。巡り巡って思ったシンプルなこと。
人間は、心身というように心と体という2つの自然(しぜん)が、西田哲学でいうところの「作り作られる」という関係にある存在なのではないかと思っています。
このそれぞれの自然は、独自のリズムを持っていて、体におけるそれを「生命のリズム」と、心におけるそれを「いのちのリズム」と呼んでみたいと思います。
その上での話になるのですが、振り返ってみると、私が、自分自身も含めて人間という自然に自覚的に関わるようになってから約20年が経つことに気づきました。
この期間を経て、「何を学んだのか?気づきは何か?」と考えてみて浮かんできたのは、「いのちのリズムは時間がかかる」ということでした。
「なんだ、そんなことかい!」というツッコミを入れられそうですが、何周か回ってこのことが腑に落ちつつあると感じています。
(なぜ、腑に落ちつつあると書いているかというと、子どもに早く大きくなって欲しいと望むのがとても不自然なはずなのに、まだまだ「いのちのリズム」に自分の都合の良い速度を求めてしまう時があるから)
私が、私に自然な成長・成熟を信じ待つことができるようになってきたように、誰かにもそうできるようになってきた。
そんなことを思う、今日この頃。