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PYNTで『「銭湯」を起点にした小さな経済圏はどう生まれたか?』というイベントに参加してきた


はじめに

昨日は久しぶりに電車に乗り出かけました。今回は2つあった予定について簡単に書きたいと思います。

日建設計が始めた施設PYNT(ピント)に行ってきました。

関わっているプロジェクトつながりでお誘いいただき、日建設計東京本社ビル3階にある施設PYNT(ピント)に行ってきました。

お声がけいただいた共にBookedプロジェクトをしているURLの浦野さん、案内・説明いただいた萌さん、ありがとうございました。

2023年4月にオープンしたばかりで、自社オフィスを用いて、複雑化する社会課題の解決に向けた実証実験をスタートする目的があるそうです。

「PYNT(ピント)」はワークスペース、ミーティングスペース、さらにはイベントや展示ができるスペースを設けた、ゲストと社員が共創や新しいアイデアを考えるために活用できる施設です。「つながる」「学ぶ」「発信する」の3つをテーマに、様々な取り組みが可能です。

竹でつくられたもの

FLOORには以下のようなエリアがあり、すべて案内いただいたのですが、写真撮り忘れました・・・

■GARAGE
未完成の取り組みを展示

なかでも『長期的視野で未来を共創するための情報プラットフォームWebアプリ「Future Platform®」』が興味深かった。詳しくは以下のサイトから。

■XR STUDIO
XRで空間の体験/展示/開発/実装が可能

■OUR  BOOKS
一人一区画、自分の選書を紹介できる小さな図書館

選書の中に、高田宏臣さんの土中環境があったり、福岡伸一さんの動的平衡があったりと、学んでいるテーマの本を見つけるとその人に勝手に親近感が湧きますね。

■STAGE
手軽にプレゼンできる場。

■PYNT BAR
コミュニティチームが常駐し、カフェも併設する、人やアイデアをつなぐ場所。

■TOILET
「誰が使うか」ではなく「何をするか」に着目した新しいトイレ

リフレッシュ、リラックス、スタイリングといったそれぞれのシーンに合ったトイレが複数用意されていて、照明の色、匂い、広さ、明るさが違って興味深かった。

PYNTで開催されたイベントに参加しました。

URLはこちらから。

見学する日にたまたまこちらのイベントが開催されるとのことで、せっかくなのでと思い参加しました。

スクリーンにフォーカスが合ったからか
なぜか暗いです。実際はもっと明るかったはず。

イベント内容について

銭湯のある暮らしの可能性を探る。

今回のパーパスモデルラボは、「銭湯のあるくらし」を広げるために、まち・もの・ことの3つの取り組みを展開、「小杉湯となり」などを運営し、地域とともに活動する加藤優一氏をお招きして、
「”銭湯好きのコミュニティ”から”地域の小さな経済圏”にどうやって事業や取り組みを広げていったか」について掘り下げます。

高円寺の銭湯「小杉湯」とその隣にできた銭湯付きコワーキングスペース「小杉湯となり」。
始まりは、小杉湯のとなりにあった、解体予定の風呂無しアパートを、加藤氏と小杉湯の3代目が銭湯好きを集めて活用を始めたところからだった。
共通の「好き」が集まるそれぞれの「やりたいこと」を事業として組み立てていくことで、銭湯好きのコミュニティから「株式会社銭湯ぐらし」へ。今では高円寺周辺500m圏内に、古民家やアパートのオーナーたちとつくる「小杉湯はなれ」やアパートならぬ「湯パート」など拠点が増え「まちづくり」に広がり、地方の生産者と商品開発する「ものづくり」や、コミュニティナースが社会的処方を実践する「ことづくり」活動まで広がっている。

今回のイベントでは、そうした個々の想いから始まった活動を事業化し、地域を巻き込むまでどうやって広げていったかに焦点を当てていきます。

感想

スピーカーである加藤優一さんの著書がちょうど先週出たばかりとのことで、事前に購入して目を通していました。

プレゼン構成はこの書籍とほぼ同じだったので、復習的でしたが、加藤さんから直接聴けることで、人となりや臨場感が伝わってきてよかったです。

今回は、パーパスモデルラボという共創プロジェクトを可視化するツール「パーパスモデル」を用いて、事例を掘り下げ共創プロジェクトのヒントを探る活動をされている方々が主催で、彼らの視点からの質問が知りたいところに手が届く内容で興味深かったです。

今回の参加に当たってこちらの本も軽く目を通したのですが、ちょうど今関わっているプロジェクトのいくつかに活かせそうだと感じたので、知れてよかったなぁと思いました。

実際に出た質問はこちら。回答は私の記憶を頼りにしているため表現が違う可能性があることをご了承ください。

(1)なぜ小杉湯3代目の平松佑介さんは、小杉湯となりという新規事業を一お客さんだった加藤さんに任せ切ることができたのか?

加藤さん曰く、平松さんが幼少期から不特定多数の人と関わりが自然と生まれる銭湯が身近にあるという経験をしていることが影響しているのではないか。また、銭湯業界自体が以前から斜陽産業と言われ続けていて、危機感を持っていたことも作用したのではないか。その他、加藤さん側から平松さんへの印象・個性について言及もあったのですが忘れました。

(2)小杉湯となりの事業が生まれる原型となったクリエイター10人での風呂なしアパート暮らしにおいて、最初に集まったのが発信する力のあるクリエイターだったことが大きかったのでは?クリエイターに声をかけたのは意図的?

意図はなかった。自分の中で高円寺=クリエイターの街という印象があった。その次の実際に事業化というタイミングではビジネスパーソンが多く集まってきた。

(3)プロジェクトを進めていく中で、意図的に何かを任せる、任せないは決めていた?

忙しくて必然できないことができていった。また、個人的に昔から、一緒に進めていくことが好きだった。

次の予定の関係上、途中で出なければいけなかったのですが、ここを聴けただけでも参加してよかったと思う内容でした)

取り組みのプロセスについてはぜひ加藤さんの書籍を読んでいただきたいのですが、事業承継や新規事業を任せ切ること、中心となる価値観がちゃんとあることなど、今実践探究しているソースプリンシプルのレンズで捉えても興味深い事例だなと感じました。

本を読み直したり、3代目の関連記事を読みたいと思っていますが、現時点では、途中でまとまったお金が必要になった時に誰が出したのか?なぜ出したのか?なども気になりますし、加藤さん自身が途中コロナという大変な状況がありながらもなぜ続けることができているのか?やめたくなったことはあるのか?も気になっています。

さいごに

PYNTは今後もしかするとイベントをさせていただくかもしれないので、楽しみです。

また、イベントもこういった地域に根ざした活動について触れるのは久しぶりだったので新しい刺激をいただいたのと、同じく地域で活動している友人に役立ちそうと思ったので、まずは書籍をオススメしてみようと思いました。

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