プロジェクトを始めたら続けなければ・・・という呪縛からの解放
1年前の今日は自然経営(じねんけいえい)研究会という団体の最後の集まりがあった日でした。
この会は私が2018年にティール組織に興味を持った探究の旅路で武井浩三さんを知り、彼を通じてこの会を知りました。
その後、当時定期的にやっていた研究会に実際に参加したり、スピンアウト企画的に生まれた隔週オンラインでさまざまな立場の人が「組織のアプデート」「組織と人の関係性」についてざっくばらんに話すお話し会に参加者の立場からやがて運営側と軸足が移り、約1年半ものあいだ毎回参加し、さまざまなテーマについて掘り下げることができました。
つまり、この研究会は直接的・間接的に私のティール組織の実践探究の旅路を促進・サポートしてくれていたのです。
最後の集まりのサブタイトル的なフレーズとして「土に還る」と書かれていますが、まさに豊かな土壌のように探究の種をググッと育んでくれたなぁと感じています。
※旅路の途中までを綴ったシリーズはこちら。
こういった研究会(イニシアチブ、プロジェクト)は、後継者が現れなかったり、新しいビジョンへの転換の余地がなければ、クローズしていくこととなります。
発起人の人たちは対話を重ね、健全な次のステップとして「終わらせる」ことを選びました。
持続可能性という言葉があるように、「持続させること」だけにフォーカスが当たりがちですが、「ちゃんと終わらせる」ことはそれと等しく重要だと言えます。そうすることで、関わっていた人たちのエネルギーが解放され、また新たな創造が生まれることに繋がっていくからです。
個人レベルで言えば、不要なもの、ときめかないもの、を捨てることが分かりやすい例ではないでしょうか。
捨てることで部屋にスペースが空く。そうするとなぜか爽やかな気持ちになり、新しいことを始めたくなったりする。
プロジェクト、組織も同じことが言えます。
不必要に延命させるのではなく、適切に終わらせること。そういう選択肢がもっと当たり前になるといいなぁと思ったことを思い出したのでした。
追伸、
とはいうものの、終わらせ方の作法はありますよね。大切なことは、誠を尽くすことだと思いますし、逆に思わぬ反対・スムーズに進まないことが起こるとしたら、その出来事が自身が気づけていない・気づくべき盲点を浮かび上がらせてくれる、ということもあるでしょう。
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