書籍「サードドア」に関するイベントに参加してきた。
先日、久しぶりに情熱的でエンパワーされるイベントに参加してきた。カテゴリーで言うと自己啓発に部類するだろう。イベントのテーマは、サードドア。今年の8月に出版された「サードドア」という書籍がある。サードドアとは何か?書籍から引用したい。
人生、ビジネス、成功。
どれもナイトクラブみたいなものだ。
つねに3つの入り口が用意されている。
ファーストドア:正面入り口だ。長い行列が弧を描いて続き、入れるかどうか気をもみながら、99%の人がそこに並ぶ。
セカンドドア: VIP専用入り口だ。億万長者、セレブ、名家に生まれた人だけが利用できる。
それから、いつだってそこにあるのに、
誰も教えてくれないドアがある。
サードドアだ。
行列から飛び出し、裏道を駆け抜け、何百回もノックして
窓を乗り越え、キッチンをこっそり通り抜けたその先に─―
必ずある。
ビル・ゲイツが初めてソフトウェアを販売できたのも、
スティーヴン・スピルバーグがハリウッドで
史上最年少の監督になれたのも、……みんな、
サードドアをこじ開けたからなんだ。
このサードドアのコンセプトを体験できるというイベントだった。もともと主催者であるアメリカ在住の日本人が、この書籍を読んで感動し、著者であるアレックス・バヤナンのtwitterをフォローしたところ、フォロー返しをしてもらい、その後に「ある場所」で著者に会った偶然と感動から今回の企画がスタートし、形になったという背景がある。
とはいえ、オープンなイベントではなく(1)主催者側の誰かから紹介してもらう(2)謎解きをする(3)自分のライフストーリーを書いて送る、という3つのいずれかの方法でしか参加できないものだった。私は主催者が古くからの友人だったことでイベントの存在を知り、自分自身も人生を見つめ直しているタイミングだったので刺激が欲しくて(1)で参加することにした。
今回のメインスピーカーは2人だった。1人目は、著者であるアレックス。彼は日本ではほとんど知られていないと思うが、話を聴いていて、とても眼が綺麗で慈愛に満ちた存在感を持つ人物だという印象を持った。もう1人は今や世界でトップクラスに有名な日本人と言っても過言ではない、こんまりこと近藤麻理恵氏だ。なぜここにこんまりが!?と思うかもしれないが、主催者が旦那さんだからだ。また、二人以外にも旦那さんの友人が友情出演していたが、いずれも今をときめくリーダーたちばかりだった。
<司会・進行>
takumi kawahara氏
tsubasa nagayoshi氏
<スピーカー>
アレックス・バヤナン氏
こんまり氏
<友情出演>
武田双雲氏(アーティスト)
SHIHO氏(モデル)
前田裕司氏(起業家)
※映像出演
稲木ジョージ氏(PRコンサルタント)
塩田元規氏(アカツキ創業者)
もう一人いらっしゃったが名前わからず。
<内容>
・アレックスの講演
・アレックスとこんまりによるトークセッション&QA
・参加者からの立候補によるライフストーリーのシェア
・主催者によるフリートーク(観覧していたゲストも登場)
・参加者同士の交流
以下に、印象に残ったことについて紹介したい。
■アレックスの講演
・夢を叶えるために一番怖かったことは、本に載っている頃は、人に拒絶されることだった。しかし、それから数年が経ち、当時は気づいていなかったもっと深い恐れに気づいた。それは、愛する人と離れること(彼の場合で言えば、おばあちゃん含め家族から期待されていた医者という進路を変えること)だった。これは、(彼にとっても参加者一人一人にとっても)おそらく普遍的なものだ。
・色んな人にインタビューするまでは、偉大なスターたちは恐れなど全くない完璧な人だと思っていた。しかし、誰もが恐れがないのではなく、恐れを持ったまま進んできたということに気づかされて、驚いた。
・勇気がある人と、怖いもの知らずは違う。怖いもの知らずは例えば、このステージから飛び降りるような人のことだ。私はそんなことは絶対にしたくない 笑
・最も大変なのは、最初に並んでいる列から離れることだ。それまでにしてきた勉強の努力、試験に合格したこと、友人の存在などから離れるということ。そこには勇気がいる。
■こんまりとアレックスのトーク
・最も印象的だったのは、こんまり氏が今も毎回ステージに出る前は怖いと言っていたこと。毎回、今回こそは出たくないと思っているとのこと。
■QAコーナー
・最初に当たった人は、みんなが手をあげる前からあげ、かつ大騒ぎをして注目を引くようにしていた。無我夢中、本気というのはこういうことだと思う。当たる人は当たるための準備をしている。つまり、来る前から決めているのだ。
■オーディエンスから立候補制でライフストーリーのシェア
・ステージ横のある場所に立ち、ステージ上のアレックスへライフシェアをするという企画だった。途中で、主催者がその場所から遠いところで手をあげている人に対して「遠くで手をあげてる人にいいんたいんですけど、そもそもあの場所の近くに来ないと!そこで当ててから移動の時間を待てるわけないじゃないですか。そういうことなんですよ。」と言ったことが印象的だった。つまり、当てられる人はそうなるための「準備」をしているということ。チャンスが与えられにくい場所で待っていても、モノにすることはできないのだ。
■その他
・いい出会いがたくさんあった。
たまたま声をかけた男性が、同い年で、過去の気づきが似ていて、短い時間だったけど語れて意気投合できた。自分の地元の仙台から今回来た一回り下の男性たちと出会えた。9月頃に参加した別のイベントで最後の最後に少しだけ話した女性が私を見つけて声をかけてくれた。昔ながらの友人がスタッフをやっていて声をかけてくれた。昔ながらの友人たちが参加者にいて話せた。
というように、同窓会的でもあり、新しい出会いもありでよかった。私はあまりこういうイベントでも積極的に繋がろう繋がろうとすることが好きじゃないタイプ。そうやって数を追っても次に繋がらないことが多いし、疲れてしまうからだ。それよりは自然に繋がり、少人数で語る方が好きだ。そういう意味では今回はいい出会いを得ることができたと感じている。
以上である。最後に、私がこのイベントから受け取ったものについて書きたい。1つは、熱量についてだ。このイベントのコンセプトでもある「サードドア」、言い換えると「人生を切り拓くドア」を開けるためにはエネルギーの高さが重要だということ。久しぶりに、イベントの雰囲気も参加者もエネルギーが高い場所に行って、人生を変えたくて一生懸命だった昔を思い出した。最近は勉強していることもあり、思考的だが、考えているだけでは人生は変わらない。人生を変えるのは行動である。そして、その行動に込められたエネルギーが高ければ高いほど、人を動かすことができる。「エネルギーを高く」を意識していきたい。
もう1つは、単なる感想だ。実は主催者であるこんまりの旦那さんも、こんまりも、もう1人の司会だったつばさも10年近く前からの友人なのだ。といっても彼女が初出版した後は2人の結婚パーティに参加したくらいで特にこんまりとは連絡を全く取らないまま世界的に活躍する姿を遠くから眺めていたにすぎないので昔を知る知人の1人という方が適切かもしれない。そのため、夫婦揃って生で見たのはすごく久しぶりだった。しかし、感じたことはいい意味で何も変わらないということだった。こんまりは私が出会った頃にはすでに片付けコンサルをスタートしていて、仲間たちとのある合宿で遅くまで起きていたが、早朝早くに仕事で出かけていっていた。当時から、片付けという志事にコミットしきっている姿から、著書が100万部を超えたと聞いた時も「こんまりだったら不思議じゃない」と思ったほどだった。(もちろん、仕事の量と質をありえないレベルで追求し続けて来た彼女の努力の賜物でしかない。)久しぶりに見たこんまりはその頃のイメージと何ら変わることなく、そこにいた。もちろん、スケールは何倍にもアップしていて、凄いとしか言えないのだが。そして、旦那であるたっくんもいい意味で出会った頃と変わらない。彼とはイベント後に少し話せたが、話していても変わらなかった。
彼らを勝手に神格化する訳ではないが、まだ社会的にに何も成し遂げられていないと感じる私は、まだまだ理想の自分を生きられていないように思う。今回の再会に刺激をもらいながら、理想の自分を生きるためにチャレンジし続けていこうと思った。