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目黒区100人カイギに参加して、面白い食糧危機解決などを目指すスタートアップを知った話。
はじめに
先日、目黒区100人会議というイベントに参加してきました。
100人カイギとは、「100人カイギ」は、街で働く100人を起点に人と人とをゆるやかにつなぎ、 都市のあり方や価値の再発見を目的とするコミュニティです。
ルールは簡単。
・毎回、身近で面白い活動をしている5名のゲストの話を聞く
・ゲストが100名に達したら解散する
100人100様の生き方に触れることで、いつもの景色が少し違って見えてきます。
(公式HPより引用)
このイベントは、新宿区・中央区など区別で開催していたり、ライター・SDGsなどテーマ別でも開催されています。私は知人が運営側にいた関係で存在は知っていて、たまたま見つけたので今回参加してみることにしたのです。
5人のゲストの話はすべて面白かったのですが、その中でも特に興味を引いたことについて書きます。
ハエに関するスタートアップ、MUSCAとは?
特に面白かったのは「ハエに関するITスタートアップ、MUSUCA」のCEOを務める女性のお話でした。
「え?ハエ!?」
「そう、あのハエ。」
私たちは農業や畜産業のおかげで日々食事ができています。その農業を成立させているのは土であり、土から育った植物が飼料となり、動物は成長してくれています。
私たちは、自らの手で自然を破壊しているために栄養価の高い食事を取りにくくなっているクセに、、、栄養価の高い食事の原材料を効率よく育てたいと思っていますよね。
そのために飼料や肥料は欠かせないのですが、これらを有機廃棄物とMUSCAの所有する特別なハエ(正確に言えば卵)を組み合わせることで他の方法では2〜3ヶ月かかるところがわずか1週間で生み出すことができるそうです。
この自然の力を活用したリサイクルテクノロジーを、農家や畜産家に活用してもらうために今はプラントを建設計画中とのこと。
※詳しくはこちらの記事が分かりやすいです。食事中などには読まないことをオススメしますw
私は最近、地球環境問題についての情報収拾もしていたのですごく気になり、実際にその女性にも話を伺いました。
そこで思い出したのは、ハワイ島のオーガニックファームで生活しながら、畑をやっていた時のこと。この時が私が最も「農」と触れ合って生活していた頃でした。
そこでは、ファーム内のある区画に抜いた雑草や植物、落ちてしまったフルーツ、生ゴミなどを重ねて、微生物をかけて堆肥(たいひ)づくりをしていました。この堆肥のことをコンポストと呼ぶので聞いたことがある人もいるかもしれません。私はこの体験があったので、MUSCAがどういうことをしようとしているのかがすぐにイメージでき、意義を感じることができました。
体験のススメ
このイメージや意義を感じることは、感情が動くことに繋がり、アクションに繋がりやすいです。しかし、日々ただニュースや記事を読んでいるだけでは「ふーん」で終わってしまい、記憶にも残らないように思います。
私がオススメしたいのは、体験してみること。農家体験でもいい。リサイクルに関するワークショップでもいい。むしろ、私が今回したようにそういった活動に従事している人の話を聴くイベントに参加することでもいい。これらの体験をすることで湧いた「これってどうなってるんだろう?」「もっと知りたい」という好奇心が、原動力となり、学びの道へ誘ってくれるからです。
大切なことは、頭を動かし、頭に入れることではなく、体を動かし、体を刺激すること。
私も今回の体への刺激を通じて、好奇心が湧き、まずはネットニュースから調べまくっています。また、その流れでキーワードだけ知っていたサーキュラー・エコノミーについても調べ始めています。
サーキュラーエコノミーとは、、
「循環型経済」とも呼ばれ、従来の大量生産・大量消費・大量廃棄の経済モデルに代わる、地球環境や労働環境にも持続可能性をもたせるオルタナティブな経済の仕組み。
※こちらの記事より
終わりに
前述したオーガニックファームでの生活を通じて私は人生観が大きく変わる経験をしました。その直前までは東京で生活しており、資本主義社会の中に生きていることに気づかず全てが当たり前のように過ごしていました。
しかし、日々ほぼ自給自足でお金を使わず、畑を通じて自然の循環を感じて生活していく中で、何が本質なのかに気づかせてもらえたのです。そして、それからは「生命の循環中心の社会づくり」をビジョンとしてきました。しかし、その後しばらくは「人間がイキイキと生きる・本分を生きる」といったテーマの教育ビジネスをやっていたので、あくまで個人中心でしか物事を捉えられていなかったのだと思います。
ハワイ島での気づきからもうすぐ10年が経ちます。今猛烈に社会のことについて勉強していますが、このまま進めていくことであの時と核は変わらないが、違う表現手段で取り組める何かが見つかる。そんな予感がしてきました。2019年もあとわずかだが、歩みを止めることなく、ワクワクする2020年につながる毎日を過ごしていきたいです。