![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/166569183/rectangle_large_type_2_554fb10a7e121e218bdc1898fb4bea4f.jpeg?width=1200)
あなたに必要な情報が飛び込んでくる!【〝レビュー脳〟読書のすすめ】
きっかけは読者さんからいただいたコメント
andiさん(京都くらしのオンラインサロンのお仲間でもありました)から、このようなコメントをいただいた。
こんにちは。
akiyoさんの本紹介、本の内容がとてもわかりやすくてすごく読みたくなります。私は遅読でなかなか読み進めきれない時が多いのですが、akiyoさんのようにちゃんと文章を消化しながら読めるようになりたいです!
andiさん、ありがとうございます!
素直にものすごく嬉しい。何より、私が感じたことをそのまま書いて、それが誰かの心に届いたということが・・・!!
以前、同じくオンサロ仲間のぼぶたりきおさんからも、
akiyoさんへ
今回も読みますね!確実に!いつもありがとうございます。読書感想書けたらいいなあ
こういったコメントをいただいて、興味の的に共感し合える世界の豊かさを感じたところでもある。
組み立てのタイプ
その本から私が受け取ったことを次の読者にわかりやすく書くために、書きたい要点を頭の中でパーツにする。そのパーツをその時々の組み立てで構成していく。
時にはプラレールのように。
時には積み木のように。
時にはパズルのように。
「プラレール型」は、電車の滑らか走行を促すよう、読者の心が脱線しないようにレール部品を組み立てる。「積み木型」は、序盤からの要点を積み上げて、てっぺんまでたどり着いた読了感を味わってもらえるように安定した積み木の塔を作る。「パズル型」は、一見バラバラだったエピソードが、うまく組み合わさった時に一枚の絵画になるようなパズルを、読者の中で完成させて欲しいと願って書く。
〝レビュー脳〟とは
〝レビュー脳〟なんて言葉はない笑。私が勝手に名付けた、脳の働かせ方。
上記にあるように、本の世界に没入して読んでいる脳の一方で、私の頭の中にはレビュー脳も同時に存在している気がする。「これをいつか誰かに紹介するかもしれない」という脳が、その目を光らせているのだ。それが、書評を書く時に力を発動する〝レビュー脳〟。そのまんまじゃないか!という突っ込みはそっと受け流す笑。
人が本から得られる情報は少ない
「その本から、一つだけでもためになることが得られたら、それで十分!」
たくさんの書籍に触れる中で、「全部を読み込むことができない」という悩みも同時進行だった頃に聞いて、腹落ちした言葉だ。
いくら意気込んで読み始めても、メモをしながら、はたまた付箋を挟みながら読んでも、自分の記憶力には限界がある。記憶しきれないからメモをするわけなのだが、そのメモですら、「読み返して見る」という機会を作らなければ、いつしかそれがどこにいったのかさえ覚えていることができない。
しかし、詳細は覚えていることができなくても、その本からのパッションを受け取ったことは確か。それなら、それでいいのではないだろうか。そう思ったら、一冊一冊への向き合い方が気楽になり、〝罪悪感〟に似た〝読了しきれなかった感〟が激減した。
必死にメモを取ったのに一つも覚えていなかった理由【やめる時間術24時間を自由に使えないすべての人へ】
以前、尾石晴さんの【やめる時間術 24時間を自由に使えないすべてのひとへ】を読んだ。その時はちょっと時間に余裕があったこともあり、ルーズリーフを傍に、メモする気満々でカフェに入った。読みながら「ふむふむ!!」となった方法はどんどんメモしていった。なんなら、メモした項目がわかりやすいように、そして後から読み返す時の参考になるように、該当ページの数字まで書いたりして・・・。B6サイズのルーズリーフにびっしり、2〜3枚に分けてメモした記憶がある。そして本を閉じた時の充足感たるや・・・!(嗚呼、でもすでにここが勘違い)
「やめる」ことの最強さ加減にメモの手が止まらなかった【やめる時間術】
念の為に書き添えるが、筆者の提案する時間術には、一ミリたりとも非はない。むしろ目から鱗があり過ぎて、全てを実践できたらどんなに素晴らしい私になれていただろうか。でも、私はその時間術を活用して、生活の中に変化を起こした、という実感がない。それは、そのメモを見直すことがなかったからだ。きっちりとメモしたことで満足し、「これだけわかりやすく、自分に必要な部分を抽出したメモを取ったのだから、必要な時にいつでも見返せば良い」という油断が、二度とメモを開かないという結果になっていた。たくさんのメモも、「自分には全てが必要」とばかりあれこれ掴もうと書き過ぎて、結局その全てを手に入れることはなく「やったつもり」になった幻だけが残っていたのだった。
「この本から学びたいことはなんなのか?」
もしくは、
「どうしてこの本を手に取ったのか?」
せめてその点だけでもはっきりさせておけば、あれもこれもと目移りすることなく、ストライクゾーンにズバン!ときた情報だけを自分のものにできたはずだ。
課題意識を呼び覚ましてから読む効果
星の数ほどもあるたくさんの本の中から、ある一冊を手に取った理由。その理由を自分の中で明確にしておこう。ふわっとしたイメージでもいいし、書き留めてもいいと思う。
表紙が気になったから
興味のあるジャンルだったから
好きな作家の新作だから
タイトルを見て惹かれたから
小説が読みたいと思っていたから
自己啓発本を探していたから
など、理由があるはず。そして、レビュー脳を働かせるには、そこからさらにもう一歩「どうしてそう思ったの?」の答えを用意しておく。
表紙が気になったから→この表紙に惹かれた理由はなんだろう?
興味のあるジャンルだったから→いまこのジャンルを必要としているのはなぜ?
好きな作家の新作だから→この作家に惹かれる理由はなんだろう?
タイトルを見て惹かれたから→どの部分が一番気になった?
小説が読みたいと思っていたから→私が小説を手に取る時ってどんな時?
自己啓発本を探していたから→どうして自己啓発をしたいとおもっているの?
この「→ ( )」に続く部分が、レビュー脳で読んだ後に、アウトプットする際の結論になることが多い。
例えば、私のマガジン『本棚』の中で一番読まれている記事【何を着るかで人生は変わる/しぎはらひろ子】を例に挙げてみる。(今となっては自らの文章も構成も拙すぎて恥ずかしいが、この本のタイトルが魅力的だったのだ。仕方ない。)
この本を手に取った時は、投稿の中にもあるとおり〝自分のあり方〟に自信がなく、それをどうやって埋めるか?を洋服の着こなしのヒントに求めていたようだ。自分をどう装うか?そのために必要はアイテムは何なのか?を求めてこの本を手に取り、読了後、最終的には、何を選ぼうともそれを選んだ本人の〝こうありたい〟を表現するものの一つが装いなのだ、という結論に達していた。
レビュー脳で考えると、この本を手に取ったのは、
装うもののヒントが欲しい→自分のクローゼットの中身(自分のあり方)に自信がないから
という理由がそこにある。いざ書評として書き出す際にも、その軸を元に答えに辿り着くまでの経緯を、自分なりに筋道を立てながら読もうとしている。第三者が読んで理解できるよう、過去の事例を挙げるなどの肉付けをして、「自分のあり方に自信がない人にはこの本はいかがだろうか?」という視点で本を読み進めていることになる。
そして私自身も『装い方は、その人自身のあり方である』という学びを得、その後の洋服選びにも大きな影響を受けている。著者が伝えたかったことは、もしかしたら他にもあったのかもしれないが、その時の私にとって必要な情報のポイントを自分なりにキャッチできたと思えただけで、この本に出会えた価値は十分にあったと思っている。
魔法の読書術・【レゾナンスリーディング】
過去に、速読とは違う読書術を学んだことがある。
渡邊康弘先生が提唱する〝レゾナンスリーディング〟という読書法だ。レゾナンスとは共鳴するということ。あなたが手に取った本とあなたの中にあるその本から得たい情報が共鳴し合う、という意味だったように記憶している。だから、この読書法では、いきなり本を読み始めるということはしない。まるで何かの儀式かのような一連の動作と共に、本と共鳴し合える部分を探る。
本の初めから一語一句を目で追いながら読むことを「読書」だと思っていた私には、これもまた目から鱗の読書法だった。一冊の本には膨大な情報が詰まっているけれど、全て読んだとしても自分が得ることができるのはその中の一部。自分にとって必要な部分=共鳴できる部分だけだと捉えると、読みたい本の分厚さに圧倒されて読み始めることすら出来ない読者にとってはいい意味で諦めがつき、肩の力を抜いてその本の世界に一歩足を踏み入れることができるのかもしれない。速読の技術を磨くのではなく、共鳴する部分を探ってから読む。
この本から得られたこともたった一つ!?【ブレイン・プログラミング】
【ブレイン・プログラミング】は、何度も読み返している一冊だ。
私がこの本から得た情報の中で印象的なポイントはいくつかある。
・叶えたいことは、デジタルではなく手書きで保存する方が達成率が高い
・「ベストセラー作家になりたい」という大きな夢を打ち立てたところから著者夫婦の人生は変わった
・人は自分にとって重要な情報しかキャッチできない脳の仕組みを持っている
「一冊の本から得られる情報はたった一つ」という前提と違うじゃないか、と思われるかもしれない。
正しくは、「その時、その一冊の本から得られる情報はたった一つ」。
何度となく繰り返し読む中で、〝その時〟の自分の状態がどうあるか?によって、脳に飛び込んでくる情報は違う。同じ本を読んでも、「あれ?こんなこと書いてたっけ?」と思ったことはないだろうか?読んだはずなのに覚えていないことや、以前読んだ時には印象に残らなかったのに今回は強烈なインパクトを感じた部分がある、という風に・・・。
やはりその時自分が欲している情報に、人はフォーカスしてしまうもの。まして、レビュー脳を意識してから読み始めるとしたら、また違った部分が何かを訴えかけてくるかもしれない。
レビュー脳の準備をしよう
本当にアウトプットすることが目的なら、レビュー脳で読み始めてみよう。私が実践している方法をご紹介するので、よかったら試してみていただきたい。
用意するもの
ここから先は
¥ 300
この記事が参加している募集
よろしければサポートをお願いします。いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます。