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CODA コーダ あいのうた
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「コーダ あいのうた 」
歌が上手な少女が一歩踏み出そうとする話。
フランス映画「エール!」のリメイク。
そっちがとても良かったので、これも良い映画だろうと予告も観ずに鑑賞しましたが、案の定素晴らしい映画でした。
ジャンルとしては家族ドラマ、青春、音楽とかよくあるやつ。
主人公にはやりたいことがあるけど、家族は反対みたいな。
今作が特別なのは主人公ルビーがCODAであること。
簡単に言うと彼女の家族がみんな耳が聞こえない人たち。
「CODA 意味」と調べればChildren of Deaf Adultsとちゃんと意味が出てくるんですね。
聾唖の親と健聴の子という家族の形は今はさほど珍しくないのかも。
僕は恥ずかしながら初めて知りました。
物語はフィクションで所謂青春サクセスストーリーですが、主人公の境遇や経済的弱者として描かれる家族の苦悩など、全く御伽話でもない所がリアルで見応えがあります。
家族唯一の健聴者として生まれ、周りより少し早く大人にならざるを得なかったルビー。
漁師である父兄の通訳や卸業者との折衝もこなすなどしっかりものな一面も見せつつ、周りと同じような青春を送れない寂しさを湛えた表情が切ない。
ハリウッド映画らしくコミカルな場面もありますが、家族が聾唖である以上すれ違いもしばしば。
ルビーと家族の手話の言い合いは無音ながら迫力があって引き込まれました。
手話も歌もやり切ったルビー役のエミリアジョーンズは素晴らしかったです。
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家族を演じた聾唖の俳優陣もとても良かった。特にアカデミー賞助演男優賞に選ばれたトロイコッツァー演じるちょっと粗暴ながら純朴なお父さんがとても好きです。
強がってるけどちょっと頼りない、けどいざと言う時やっぱり頼りになるみたいな。笑
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また、音楽映画好きならみんな好きであろうシングストリートの主役フェルディア・ウォルシュ=ピーロ君が出てるのも嬉しかったです。
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設定的に重苦しくなるのかな〜と観る前は思ってましたがそんなでもなく、散りばめられたユーモアや温かい家族愛に包まれたどストレートな感動作でした。
アカデミー作品賞にこういう作品が選ばれるのは嬉しいですね。