想像もしていなかった出版…なのにチャンスを掴めたワケ
みなさま、こんにちは!
今回は、womanプロティアンが運営する、いきいきと私らしく人生を歩んでいく女性たちの共同運営マガジン『ウープロwalker』の記事として投稿しています。
今回担当させていただきます、福所しのぶです。
私はバイオテクノロジー分野で博士号を取得後、医薬品や医療関係の特許を扱う弁理士としてファーストキャリアを築いた後、現在は脳科学に基づくコーチングスキルとキャリアコンサルタント資格をかけあわせてライフキャリア全般にわたる自己実現のサポートをしています。
特許業界からキャリア支援へというのは、異色のキャリアシフトかもしれません。
実は、自己免疫疾患の突然の発症が転機となり、仕事のストレスを手放していくにはどうすればよいのか?「自分らしい」とは何か?を追い求めて、脳科学やキャリアについて知識を深めてきました。
先月、初の著作『仕事のモヤモヤ・イライラを止めて自分を取り戻す 小さなルーティン』(あさ出版・刊)を上梓しました(https://amzn.asia/d/6hXyTuZ)。
転機を乗り越えるために、あるいは仕事の調子を上げていくために深めてきた知識や経験を、仕事に悩む他の方々にも活用して頂ける形にまとめたのがこの本です。
先日、womanプロティアンで出版記念イベントを開催して頂いたのですが、イベントに先駆けて、同じくコミュニティメンバーのみまさん(twitter & Instagram: @mima_grarecosw)が本書の魅力をぎゅぎゅっと分かりやすくまとめてくださいました!
さて、本題です。
先日の出版記念イベントでは、同じく5月に初出版された、社会保険労務士でキャリアコンサルタントの村井真子さん(ご著書は『職場問題グレーゾーンのトリセツ』(アルク・刊))とのクロストークの形で進行しました。
そのなかで、ゲストスピーカーの立場ながら対照的だなと思ったのは、村井さんが「以前から本を出そうと思っていました。ずっと夢でした」とおっしゃったのに対して、私は「私が本を書くなんて、想像もしていませんでした」と発言したこと。
自己啓発などではよく、目標を具体的に設定しようとか、夢を具体的にイメージしようというのを目にしますよね。
ちなみに、私自身も上梓した本の中で、『自分が求める理想(条件)をあらかじめ意識しておくことが大切です』と書いています(笑)。そうすると、その条件に見合った情報やチャンスに気づくことができる、と。
それなのになぜ?
明確な目標も設定していないのに、想像もしていなかったチャンスを掴めているなんて矛盾じゃないのか…おいおい。そんな声も聞こえてきそうですね。
ですが、私の中ではちゃんと一致しているのです。
それはこういうことです。
出版イベントで発言したとおり、少なくとも異業種からシフトした時点では、私は本を出すという「手段」は想像していませんでした。
でも、特許業界からキャリア支援にシフトした理由やモチベーションは、現在に至るまで一貫して『仕事のストレスを手放して「自分らしい」を実現するために学んできた知識や、これまで仕事で成果を出してきた経験を、他の方々にも活用してもらえるような仕事をする』というものでした。
つまり、今のあり方を下支えする理由や基準は明確にあったのです。一方で、どのように実現していくかという手段にはこだわりなく、ありたい姿に合致するものを拾い上げていこうというスタンスだったのです。
だから、出版のお話があったとき、これは私が目指すあり方を実現するために取り組むべきもの、というアンテナをピッと立てることができたのです。
手段も含めて目標にするかどうかは人それぞれ、向き不向きがあったりします。
本にも書いたのですが、キャリアに関しても職種にこだわりがある方、職種よりもライフスタイルにこだわりのある方など、様々です。
私の場合は、職種へのこだわりより、自分の知識を活かしていくことやライフスタイルの方を重視するタイプです。なので、目標に必ずしも手段が含まれないことも多いですが、ビジョンにあった手段を拾い上げるという順番が好きです。
でも、手段を決めてそれに向けて行動するのが好きなタイプの方は、手段を含む目標を立てた方が安心されるかもしれません。
さて、みなさんは目標をたてる派、たてない派、どちらでしょうか?
一般的に、手段を決めて行動するのが好きな方は目標をたてる派と答えることが、手段をあいまいにする方はたてない派と答えることが多いようです。
でも、形は違えど大切なのは、自分はどうありたいのか?をはっきり理解しておくことだと思うのです。
お読みくださりありがとうございました!
次回のご担当は、『職場問題グレーゾーンのトリセツ』(アルク・刊)を5月23日に出版された村井真子さんです。お楽しみに♪