幸せを自炊するための得意レシピを作ろう
おはよう!
さぁ、そろそろ第一章も終わりに近づいてきた。
今日は「幸せを自炊するための得意レシピ」というテーマだ。
先週、3つの幸福ホルモンについては分解できたと思うから、それらの特性を踏まえて、自分を自分で幸せにするための方法を考えてみよう。
でも、その前にちょっと考えて欲しいことがある。
先に少しだけその話をしようかな。
人間はひとりひとり、全然違う
この話は、詳しい部分は次の章で説明していく予定だ。
簡単に言うと、
「人間というのは、ぱっと見は同じに見えても、それぞれにありとあらゆる違いがあるよね」
という話だね。
これは「幸福ホルモン」についても同じことが言えるんだ。
つまり、
【人によって3つの幸福ホルモンのうち、どれをどのくらい欲しくなるか?が違う】
という事になる。
味覚で例えるなら、「甘党」もいれば「辛党」もいるよね!という事だね。
でね、これは逆に言えば、「何も考えていないと自然と偏ってしまう」という意味でもある。
だから、先に自分が「何党」なのかを客観的に認識しておくことで、得意レシピのバランスを整えることができるようになるんだ。
ちなみに僕は明らかに「オキシトシン党」で、
一位:オキシトシン(一人になるのが嫌いで、寂しがり。できるだけ誰かと一緒にいたいし、なんだったら触っていたい。孤独を感じると死ぬ気がする。)
二位:ドーパミン(自己成長や他人との競争が大好き。でも愛やつながりを犠牲にしてまで手に入れたいとは思わない。そこそこでいい。)
三位:セロトニン(他の2つのために犠牲にしがち。睡眠を犠牲にして朝までネットゲームやったり、死ぬほど忙しくても子供を増やしたりしちゃう。)
という感じで、メタ認知(客観的な視点で自分を認知すること)をしている。
だから、僕はどちらかというとオキシトシンやドーパミンを分泌するような体験は設計しやすい。
甘党だから、自然と得意料理も甘いものばっかりになる!みたいな感じだね。
それを自覚した上で、バランスを取るために多めに「セロトニン系メニュー」を開発するようにしている。
君は、どうだろう?
3つの幸福ホルモンの「欲求バランス」を、このタイミングで一度言語化してみて欲しい。
そのうえで、得意じゃないものを意識的に多めにレシピ開発すると、バランスを崩さずにこのゲームを攻略し続けられるはずだ。
さぁ、ではここまでを踏まえた上で、得意レシピの発表会といこうじゃないか。
幸せを創り出す得意レシピ!
さて、もし僕がこの本を君と一緒に進められていたら、その時はぜひ一緒に発表会をやって、共有し合おうじゃないか。
これを書いている今は、僕の得意レシピを伝えるだけにしておこう。
サンプルにして、君もたくさんのレシピを開発してみてくれ。
僕の得意レシピ⑴ インタレストワーカー
まず、僕の最も得意なレシピがこれ。
このレシピは、なんと3つの幸福ホルモンを同時に出すことができる、僕が開発した最強のメニューなんだ。
「インタレストワーカー」というのは、
【興味のあることを探求し、それによって得た知識やスキルを活かして、自分でビジネスを生み出して利益を出す】
という稼ぎ方の事だ。
実は、これは「実働単価にこだわれ」の話をした時に伝えた【時給1.5万円以上で働く】という働き方の「具体的な内容」に該当する。
インタレストワーカーになるための細かい方法論については第五章で説明するけど、この働き方は3つの幸福ホルモンを全て分泌できる素晴らしい方法なんだ。
インタレストワーカーになる手順は大きく3つあって、
自分が興味がある分野について研究し、知識と経験を積む
実用的な研究レポートを発表して、誰かに喜んでもらう
自分の研究を支持する「学習者」に対して3種類のサービスを提供してお金を稼ぐ
という流れになる。
そして、この3つの流れに沿った働き方は、
好きなことを研究しているから、ドーパミンがたっぷり出る
誰かに貢献している事を実感できるから、オキシトシンがたっぷり出る
お金と時間がたくさん手に入るから、セロトニンもたっぷり出せる
という感じで、信じられないくらいに全ての幸福ホルモンを出しまくれる「とっておき」の方法なんだよね。
もしさ、君が
「学校に行かずに、毎日どっかに出かけて、ひたすら楽しそうに遊んで、友達や人との繋がりもできて、なのに自動的にテストの成績も全部100点になる方法」
があったら、絶対に学校に行って授業を受けたりしないだろ?
インタレストワーカーってのは、そんな感じさ。
だから、この方法を知って、実際にマスターした人は、誰も会社員に戻ったりしなくなるんだ(笑)
僕は、本気で世界中のほとんどの人がインタレストワーカーになるべきだと思っている。
まぁ、僕の感性が早すぎるだけで、どうせ何十年後か何百年後にはそうなってるよ。
「直感で原理的に良いと感じること」は、必然的に未来だからね。
とにかく、これが僕が自信を持ってお勧めできるし、自分も実践している得意料理ってことだ。
僕の得意レシピ⑵ お風呂にゆっくり入りながら好きな音楽を聴く!
これは、僕がセロトニンを管理するために大事にしている自炊レシピだ。
特に、僕の場合はデスクワークが多くなりがちだったり、頭で考えてドーパミンが多くなりすぎたりすることが多いから、それを調整するためにこのレシピは大事にしている。
僕は生まれつき水に浸かっていると癒されるらしく、お風呂×音楽でダブルのセロトニン効果があるこのレシピは、しょっちゅう自炊している。
僕の得意レシピ⑶ 室内ランニングしながら好きな音楽を聴く!
これも似ているけど、ジムで室内ランニングすることで「リズミカルな運動」という条件を満たしつつ、さらに好きな音楽を聴くことでダブルでセロトニンを分泌できる。
僕の体質に合っていて、すごく気に入っている。
これが難しい時は、自宅で好きな音楽を流しながら家事をやったり、リズムを取りながら適当に踊ったりしている。家事とかは意外とリズミカルな動きだから、音楽と合わせるとセロトニン体験になるんだよね。
僕の得意レシピ⑷ パートナーとゆっくり美味しいランチ!
これはオキシトシン系のメニューで、ほぼ毎日と言えるくらい僕は君のお母さんとゆっくりランチに行く。
一緒にご飯を食べて、仕事の話をしたり、これからの話をしたり、子供の話をしたり、ゲームの話をしたりする。
これだけで、オキシトシン的にはすごく満たされているから、これからも大事にしたい鉄板自炊レシピだね。
そして、ランチはできるだけ「今、身体は何を食べたがってる?」という話を一緒にしながら、本当に食べたいと思うものを食べるようにする。
美味しいものをゆっくり食べると、セロトニンもたっぷり出るからね。
僕の得意レシピ⑸ 子どもたちとゲーム!
これはオキシトシンとドーパミンを一緒に出せるメニューだ。
君たちと一緒に、対戦ゲームで盛り上がる時もあるし、平日に連れ出してお出かけしたりもする。
刺激的なゲームやお出かけによってドーパミンを味わえるけど、大切な人たちと共有していることでオキシトシンも満たされる。
効率が良いし、気に入っている幸せの自炊レシピだよ。
さぁ、きりがないから僕のレシピ紹介はここまでにしようか。
こんな感じで君も、色々と試しながら「自分にフィットした幸せの自炊レシピ」を開発していって欲しい。
ちなみに、君のお母さんは
「パチンコに行って、スロット打って、そのあと銭湯でサウナ入って、最後にラーメン屋で豚骨ラーメンと巨大唐揚げを食う」
という、彼女オリジナルの鉄板レシピがある。(笑)
僕はこんな方法では全然セロトニンが出る気がしないけど、彼女はぼーっとしながらスロットをリズミカルに打つとセロトニンとドーパミンがちょうどいい感じに出るらしい。(笑)
サウナもセロトニンとドーパミンが良い感じに出るし、ご褒美的に食べるジャンクフードも、たまに食べるくらいだとドーパミン的にちょうど良かったりするから、意外と理にかなっているよね。
その辺は人によって違うから、別にこの「しあわせの自炊方法」に正解や良い悪いというのは無いと思う。
「地元の友達とお酒を飲む!」という人もいれば
「一人で土をいじる!野菜を育てる!」という人もいるはずだ。
自分の身体と対話しながら、
「なんとなーく、調子がよくなるなぁ」
という行動や体験があったら、きっとそれが君にあった「しあわせの自炊方法」なんだろう。
ただ、その時に「なんとなく」で終わらさずに、ここまでに話したことを思い出して欲しいんだ。
いいかい。
人生というゲームは、何となく生きてると苦しくなってくる時がある
でも、実は幸福ホルモンという尺度でゴールは分解できる
3つのホルモンの特性を意識すれば自分でいくらでも分泌を促進できる
幸せを効率よく自炊する「君だけの得意レシピ」を創って【自分で自分を幸せにする達人】になろう!
という話だ。
だから、何となく調子が良い体験を見つけたら、3つの幸福ホルモンの何に作用しているか?を分解してみよう。
そして、そういった体験を組み合わせて、自分だけの得意レシピとしてメモっておく。
そうすれば、調子が悪くなった時や、なんとなく幸せから遠ざかっているように感じる時に、自分で意図的に幸せを自炊できるようになるんだ!
これが、僕が見つけ出した「人生というゲームを上手く攻略する」ための一つ目の攻略知識だ。
さぁ、長くなったけどこれで第一章は全て終わりだ。
ここまでをマスターすれば、君は人生というゲームにおいて大多数のプレイヤーがハマる
人生というゲームの目的が、分かるようで全然分からんせいで、無駄に不安になったり、どうゴール目指せばいいか分からんくて右往左往する
という落とし穴を回避できるようになるはずだ。
では、来月からは次の落とし穴について紹介していこう。
第二章に突入だね。
第二章のテーマは【僕たちの身体に隠された膨大な隠しパラメータ】だ。