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生まれ育った地域

こんにちは。物語のアトリエの安藤です。

2年前から、物語の作者の視点を学びながら人生経験を語り合うナラティヴワークショップを主宰しています。noteは、始めたばかりの初心者です。

まずは自己紹介をかねて、私の物語ワークショップ参加者の皆さんにアウトプットしてもらっている内容を、自分でも言語化してみようと思いました。
前回前々回は、「幼いころ夢中になったもの」をテーマに書きましたので、今回は「生まれ育った地域」について綴ってみようと思います。

私は、生まれも育ちも神奈川県藤沢市です。藤沢市…というと「江ノ島」を思い浮かべる人が多いかも知れませんが、住んでいたのは北西部、「海」ではなく「畑」が広がる長閑なエリアです。

街路樹の桜や銀杏が美しく、四季の彩りの変化が自然と感じられる住宅街。
幼稚園の頃は、野原で摘んだ土筆(つくし)を、近所のお友だちのお母さんが煮付けてくれたり、草木が生い茂る場所で基地を作って遊んだり。川では白鷺やマガモなど色々な鳥が観察でき、交通量も少ないせいか、ゆったりとした空気に包まれていました。

のちに地域情報紙の記者として働き始めてから、自分の住む住宅街について興味本位で調べてみたのですが、設計したのは、あの黒川紀章氏でした。
図書館で調べた限りでは、都市機能の一極集中に異を唱えて、自然との共生を重視する有機的な都市としてデザインされたようです。言われてみれば、交通事故が起きにくいように交差点が十字路ではなくT字路になっていたり、主要駅に出なくても銀行・郵便局・スーパーがすべて徒歩圏にあって、とても暮らしやすいまちでした。

中学生・高校生になると行動範囲も広がり、江ノ島の海で遊んだり、江ノ電に揺られて鎌倉を散策をしたり、湘南の自然を満喫して育ちました。

当時の私にとっては、「都会」と言えば横浜の「みなとみらい」くらいで、大学生になるまでは東京に遊びに行く機会はほとんどありませんでした。
いま思うと、かなり行動範囲の狭い10代でしたね……

社会人になってからも、勤務先が神奈川県の地域情報紙出版社だったので、一人暮らしを始めたものの、結婚するまではずっと藤沢市在住でした。

いわゆる方言や郷土料理など、だれもが思い浮かぶような「地域らしさ」はかなり薄いベッドタウンではありますが、潮の香り漂う湘南の地には、幼いころの記憶がたくさん詰まっています。

私が主宰する物語ワークショップでも、参加者お一人おひとりの心の原風景として、生まれ育った地域をテーマに語り合うと、具体的なエピソードが次々と出てきて、とても盛り上がります。いつもながら、「その人らしさ」と地域とは、深いところでつながっているのだと実感します。

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#クリエイターEXPO2022 に出展します















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