きれいな仕事をするためには。
こんにちは。物語のアトリエの安藤です。
ライターとしての自分をもっと磨いていきたくて、2年前に起業しました。 やりたいことの方向性が少しずつ見えてきたので、今年の夏から新しい活動を始めようと準備中です。noteでは、事始めにこれまでの20年をじっくりと振り返っています。
働くこと自体に幸せを感じられる人
地域情報紙のお仕事は、肉体的にも精神的にも私にとってはハードでした。
広告収入ほぼ100%のタブロイド紙(4p)を完全に一人で編集し、隔週発行していたのですから当然と言えば当然です。広告の企画営業→打ち合わせ→取材撮影→制作……と同時に、ニュースのネタ探し→アポ取り→取材→執筆→割付→校正→紙面お届け→集金→帳票管理……まで、マルっと全部です。
広告営業と編集記者を同時にするのは、いくらなんでもキツすぎる…と当時は思っていましたが、ひたすら足で歩く営業の経験をしておいて良かったと今では思います。
そんな過酷な毎日でしたが、葉山で暮らす人たちの素朴な生き方に、はかりしれないほど多くのことを学ばせて頂きました。名刺も、メールアドレスも、ウェブサイトも持っていない人たちです。看板も、表札さえもない(笑)。でも、その地域の人たちは、みんなお互いのことをよく知っているんですね。
こう書くと閉鎖的な印象を持たれてしまうかもしれませんし、ある側面から見れば閉鎖性がなかったとは言えないのですが、毎週毎週、うなされるほど数字と時間に追われていた私には、自然の中で、背すじを伸ばし、汗をかきながら等身大の暮らしをしている永津さんの横顔が何よりも眩しく、人って美しいなと心から感じました。
せっかく文章を書くのなら、人間の愚かさよりも美しさに光を当てたいと、私は思います。
振り返りがきっかけで、こんな素敵な記事も見つけられて嬉しかったです。
想いは、こうしてつながっていくんですね。