教科書を開けない君へ
教科書を開けない君へ学校は私にとって牢獄そのものだった。
小中高と私立の一貫校に通っていた私は学年最下位の劣等生として過ごした。
6歳当時、一見利発そうに見えていた私をうっかり入学させた母校にも同情を禁じ得ない。
幼稚園まではわりとしっかり者だったはずなのに、小学校に入学した私は何故だか、授業中に教科書を開けなくて、筆箱も家に忘れてきて、宿題なんてたった一度も出せない落ちこぼれだった。机の中はぐしゃぐしゃだったし、落し物箱は私の私物入れと化していた。
反省文なんて書かされすぎ