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第32回 災いの種
「医者の話では、素晴らしいご回復」と言われても、
本当に歓迎してもらえない頼家がかわいそうで・・・
なんとも言えない虚しさを感じました
また、義時と政子の言い争い昔の兄弟げんかも虚しさが募るばかりです
政子に嫌悪感を抱く頼家の気持ちも「出て行ってくれ」と言われ、
泣き崩れる息子を見る政子の気持ちも痛いほど伝わってきました
分かっていたけど比奈ちゃんからの申し出による離縁
かわいい笑顔は、もう見れないのですね
仁田忠常の板挟みと自害も辛かったなぁ~
重たい回でした
しかし、何よりも重たく感じたのは、
義時と善児の時の会話の「千鶴丸と何が違う」です
ここ最近、義時のダークな部分が目立ってきていますが、
最初の頃より声も低く、顔から感情がなくなってきています
「武士とは、そうゆうものだ」と泰時に言い放った瞬間の義時は顔は、
「今、ここ」にいないようにも感じました
義時の若い頃を少し思い出したいと思います
彼は最初から野心があったわけでもなく
「米の勘定をしている方が性に合っている」と言っていたぐらい、
地味な仕事を好んでいました
ここまでで義時は、冷静に客観的に観察力が強く、従順に人を支える傾向が
強いことがわかります
その傾向は、頼朝との出会い「なんとかしろ」「頼んだ」と言われ続けて、
より強いものになったかもしれません
また、前妻であった八重に対しても
「八重さんの後ろ姿が幸せそうなら、私は満足です」見返りを求めない
優しさの持ち主でもありました
なるべく、死者を出さないように奔走するもののいつも
「なんでだー」と嘆く姿を観てきたかと思います
優しさを持っても、裏切られ続け報われない思いを続けば、
その人の持つ傾向はネガティブに傾いていきます
そして、尊敬して慕ってきた指針となった兄の
宗時「小四郎(義時)俺はこの板東を俺たちだけのものにしたいんだ。
板東武者の世を作る。そのてっぺんに北条が立つ!」
この言葉に価値観を見出し、
行動を起こすことが出来たのではないかと推測します
交流分析で推察してみます
冷静に客観的に観察力が強いと考えると、
A(アダルト)が高いと考えられます
機械的に物事を判断できる強さもあります
そして、従順に人を支えるを考えるとAC(アダプテンドチャイルド)が高い
頼まれると断れないタイプでしょうか?
A(アダルト)とその他の心の機能との差があまりなければ、
それぞれの心の機能をコントロールすることができます
例えば、人それぞれですが、
仲間とカラオケに行くとなった時に音を外さないように歌わねばならないと考えるとCP(コントローリングペアレント)が働いている
仲間の歌を聞いてあげて、拍手をして盛り上げてあげようと考える時は
NP(ナーチャリングペアレント)が働いている
盛り上がってる最中に、残りの時間は何分だろう?
今、何曲の予約が入っているのだろう?冷静になって考えてしまう時は、
A(アダルト)が働いていると考えられます
また、ノリノリの楽しんでるぞっ!なんて時はFC(フリーチャイルド)が
働いてます
この曲はこの雰囲気に合ってるかな?自分は順番を間違えてないかな?
と、周囲を顔色を見る時もありますよね
それは、AC(アダプテンドチャイルド)が働いています
5つの機能は、みなさん、全てをお持ちになっています
それぞれ、ポジティブな面もあり、ネガティブな面があります
どちらが、良いわけでもなく悪いだけでもないのですが、
偏り過ぎると、人付き合いが辛くなる時もあるかもしれません
本来持っていたNPを発揮することが出来ずに、心が折れてしまった義時は
CPで価値観と定めた宗時の言葉さえしていれば存在していても良いと頑張り
Aで冷静に現状を判断していく
FCを使うことがあまりなく、ACで意固地に自分の定めた道を推し進める
と考えると義時の感情はすでに違うところにあり
北条のために良かれと思い無理をしているようにも見えました
その集大成の一言がだったのが「千鶴丸と何が違う」嫌な感じで心に残る?
心に刺さる言葉だったように思いました
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