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第5話 告白 

五節の舞で気を失ってしまったまひろ
噂は広まり、あちらこちらで・・・
その話を聞いた源倫子が「おやめください。まひろさんを五節の舞姫
に出したのは、我が家であり我が父です。ですから、まひろさんがまた
お出ましになったら優しく接してあげてくださいね」一言で話をまとめて
くれました。
源倫子の竹を割ったような性格が垣間見えたような気がします

まひろは、幼い頃に母親を殺した咎人である道兼が藤原家の人で、
その弟が三郎であり道長だと気がついてしまいました
五節の舞を舞いながらまひろは大きく混乱したことがわかります
まひろは、道長と会うために直秀に算段してもらい会うことが
できました

まひろは、道長との関係を壊したいわけではなく
道兼の弟だったことは驚いたけど、恨まない
でも、道兼は恨むと伝えています

まひろにとって、幼い頃に体験したことで強烈に残る出来事なのは
想像するに安易なことかと思います
その時に体験した感情は、まひろには処理することも出来ず、
抱えていたと思います
しかし、幼かったころと違いわからないことを「言葉」で表すことが
出来るようになっていました
だからこそ、道長に話すことができたのです

誰でも幼かったころに消化できない出来事を抱えています
経験がなくて言葉もわからず違和感だけを残して大人になることもあります
そのことが大きなトラウマになり気がつかず苦しい思いをされている方も
いらっしゃるかもしれません
まひろは、言葉に出し受け取ってもらいたい人に受け止めてもらえたことが何よりも良かったのではないでしょうか?

この場面、吉高由里子さんが見事としか言えない演技をしてくださいましたが、心が動いた方も多かったのではないでしょうか?
気がついているかいないかは、わかりませんがあなたの中にも
未消化の感情が残されています
その感情をものの見事に出すことが出来たまひろに共感したのでは
ないでしょうか?
こみ上げる感情や後悔を相手の気持ちまで考えずに伝えて
泣くことが出来たまひろに対して「わかるよ、その気持ちわかる」と
思えた方もいたかもしれません。
「純真無垢な感情を持って生まれてきた」とエリック・バーン博士は
言っています。
人が生きている間、1番長い付き合いの感情は時には向き合い、
大事にしてあげることも必要です
どんなネガティブな感情であっても、自分の中だけで出してあげて
「そんな風に感じてるんだね」って認めてあげても良いと思うのですよ
「そんなこと考えてたんだね」なんてことだって、
「それでも頑張って外に出さないように我慢してたんだね」って
自分を肯定してあげても良いのではないかしら?
そのように思いました

それにしても、吉高由里子さんの演技が演技ではなく、
日常に起きている自然な出来事のように振る舞っているところが、
演技にみえなくて見入ってしまいました
また、道長役の柄本佑さんの反応も自然体というか・・・
神回のように感じました 


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ライフリメイクタナカ
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