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第29回 ままならぬ玉

今回は、どこを切り取って良いにやら・・・で悩んでました
梶原景時から義時に託された、善治に渡された巾着の中は
善治が亡き者にした義時の兄(北条宗時)の持ち物だった
善治は中をのぞいて義時に「見ました?」と、義時の顔の表情を
観察するように見ているところは腹の探り合いなんだか、怖い感じ
それでいて宗時の最後のシーンが出てくるあたりは、
宗時の持ち物だったことを思い出させる演出にちょっと感動

さて、この回は行動(言葉)と心が一致していることの重要性について
考えたいと思います

頼家は良くも悪くも政治に絡んだ言語や行動の中で育ってきたように
思います
当然ながら、時期鎌倉殿の自分を言葉巧みに都合よいように動かそうとする
行動も見てきたのではないかと感じます
頼家の心の中では、父親がそうであったように
「やっぱり、御家人を信じることは出来ない」と決断してたのでしょう
無理もないことです
しかし、心が動き決断をゆるやかに変える場面が出てきます

例えば、頼家の手下が「念仏さえ唱えていれば何をしても良いと、民を惑わす不埒ものでございます」と僧侶を召し出したシーンがありました
頼家は「切り捨てよ」と言い放しましたが、
北条時連がちょっと震える声で諫めます
北条時連:「民が念仏等をありがたがるのは、
      暮らしが厳しいゆえにございます」
頼家  :「お前まで、わしの邪魔だてをするのか?
      お前も所詮は北条の手先か?」
北条時連:「鎌倉殿を案じて申し上げているのです」
頼家  :「また・・・みな同じことを言う。わしのためと称して、
      腹にあるのは己の家のことだけではないか!」
北条時連:「僧を切れば、禍が起こります」
頼家  :「天罰など恐れてはおらぬ」
北条時連:「お子たちに何かあってもよろしいのですか?」
頼家  :(沈黙)
北条時連:「お考え直しを・・・」
結果、頼家は切り捨てる命令を下げて、鎌倉からの追放に修正しました

北条時連は、頼家の心を動かしたことはうかがえます
これには、前段があり時連と義時のやりとりがあります
義時「そうゆうお前は大丈夫か?」
時連「私は、鎌倉殿に蹴鞠の才を引き出して頂いた」
義時「そんなことは望んでおらん」
時連「蹴鞠は、遊びではございません。いずれ京に上った時
   (立ち上がり少し前進)公家と渡り合えるように今から励んでいるの   
   です(少し振り返り義時を見る。思案した表情から義時と対峙するよ  
   うに座る)諫めれだけではなくわかって差し上げることも大事です
   私はそう思うなぁ~(ニッコリ笑顔)」
義時(何かを考える顔)

このやりとりは、義時に何かしらの気づきを与えたものと推測できる
また、時連が本心で頼家のことをおもんばかっていることも理解できる
やりとりだったように感じた

僧侶をかばった、時連は頼家のことを考えた言葉と心が一致した
行動を起こしたことが、頼家の心を動かすことが
出来たと考えることもできます

また、僧侶の件の直後には比企野娘せつが登場します
せつは、頼家の第一子である一幡を産んでいます
政子と話をしたせつは、頼家に自分の気持ちをぶつけます

せつ:「どちらへ?」
頼家:「善哉のところじゃ。道をあけよ」
せつ:「たまには、私と一幡のところにもお越しください」
頼家:「お前の後ろの比企がわしには煩わしいのだ。どけっ!」
せつ:(目を伏せながら左右をみて思案する表情)
   「嫡男は、善哉様で結構!わたしはただ、あなた様とお話がしたいの  
    です。私と一幡をそばに置いて欲しいのです。
   (声を荒げて)比企は関りございません」
頼家:(驚いた表情でせつを見つめる)
せつ:「そうゆうものもおるのです。それも退けては鎌倉殿は本当にお一人   
    になってしまいます。鎌倉殿をお支えしとうございます」

せつは、政治と関係なく一人の人として頼家と関わりたいと
心から訴えたのでした。
心からの言葉(行動)は、相手の知らぬ間に決断を変える決断を促す
効果もあるのですね

その心の動きに気づき、素直に行動を起こすことで
本当は良い方向に進むはず・・・だったんだけどねぇ~ですです      


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ライフリメイクタナカ
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