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第38話 まぶしき闇

「藤原 行成の調べによる、円能という僧が浮かび上がってきた」
あっさりナレーターが伝えてますが、どうやって調べたのだろう?
「人の口に戸は立てられぬ」ということなのでしょうか?
そこ・・・名探偵ぶりをみたかったわぁ~

その後、一条天皇と彰子のやりとりで、
一条天皇「そなたと敦成は大事ないか?」
彰 子 「何事もございません」
一条天皇「そなたは敦康がおる故に敦成が狙われておると思うか?」
彰 子 「わかりませぬ。されど、私の敦康思いは変わりません」
一条天皇「誠か?」
彰 子 「藤壺で淋しくすごしいておりました頃から、私にとって
     敦康さまは、闇を照らす光にございました。
     その思いは敦成が生まれましょうとも変わることは、
     ございません」
彰子のことがを聞いた一条天皇は、少しホッとしたお顔になったように
見えました。
また、彰子は情が深い恩を忘れぬ律儀な人だと感じたのは
私だけでしょうか?

一条天皇「朕は敦康も敦成もいとおしく思おておる」
彰 子 「私はお上のお心と共にありたいと願っております」

夫婦の会話ののぞき見ですが、彰子の力強い考えを聞くことができて、
一条天皇は安堵したのではないのでしょうか?
また、前回から思ってましたが、彰子の成長が著しい・・・母親ってすごい

それにしても、藤原伊周の変貌が激しい
そして、道長と面会のさまは、まるで伊周の父親の
道隆を思い出す場面でした

対して、道長と長男の頼通は違いました
穏やかに、かつて道長の父親兼家が言ったような
「お家の存続」ではなく、
道長「家の繁栄のためではないぞっ!為すべきは、ゆるぎなき力を
   持って民のために良き政を行うことだ。
   お前もこれからは、そのことを胸に刻んで動け」

親の背中を見て育ってきたはずの二人ではありますが、
途中から現実をみて自分の考えが混ざり、進化していくことが、
本来の成長と言えるはずなのですが、親の背中を踏襲ばかりしてしまうと
進化することが出来なくなるものですね

「今、ここ」を見て過去の実例を参考にするけれど、
「今、ここ」に会う対応を自分で考え行動することが望ましい
成長と言えるのではないでしょうか?

親や周囲の大人の影響は、自分が大人になっても身についていることが
多くあります
当然、生きていくために必要な躾や伝統、社会的に生きていくための、
知恵もあるのですが、うのみにしてはいけないこともあります
自分では当たり前すぎて、気がつかないことが多いのですが、
周囲から教えてもらえることもあるので、
聞く耳を持っても良いかもしれませんね


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