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第45回 八幡宮の階段

源仲章が義時の代わりに公暁に討たれたことは、
ちょっと、しょうがないかな?実衣の子どもを討った人でもあるからなぁ~
そのように感じてしますのは「因果応報」という考え方が
私の生き方の中に、知らぬ間に息づいているからなのでしょう

そして、公暁は実朝を討とうとします
公暁と実朝が見つめ合った、その時の双方の裏面は何だったのでしょうか?

前回、実朝は公暁に手をついて謝り、「鎌倉を源氏の手に・・・」と
話し合い、公暁は「だまされるか」と約束を反故にすることを誓った場面が
ありました

鶴岡八幡宮の階段の上で見つめ合う二人には、
実朝「一緒に鎌倉を源氏の手に取り戻すのではなかったのか?」
公暁「そんなことを信じられるわけないじゃないか!
   今度は、こちらが裏切ってやるよ」
そのような、目と目での話し合いをしていたのではないでしょうか?
そこまで切羽詰まっていても実朝はギリギリまで公暁を信じていた
節があります
全く、逃げるそぶりがありませんでした。
しかし、公暁の本気度が分かった瞬間、
北条泰時から「太郎のわがままと思って・・・」と渡された、
祭祀には不執拗な小刀を取り出しました

そこに、歩き巫女の大竹しのぶの「天命に逆らうな」が
流れてきます
この言葉は、さも二人に聞こえたようにみえました

実朝は、刀を抜くことなく公暁に
実朝「そうだね。これが過去のことを考えると天命だったんだよ」
そのように伝えた瞬間だったように感じました
公暁もまた
「本当にこれで良いのだろうか?相手も天命を受け入れている。
やるしかない!」と決断した瞬間があったように感じます

さて、公暁がしくじったことで三浦は大騒ぎ!
三浦義村は、意外と冷静で良く状況をみているように感じますが、
今回ばかりは焦りが見えます
そして、弟の胤義は1度決めたことはやり遂げる熱血漢を感じる
場面があります
もちろん、兄義村にことごとく言い負かされてしまう胤義ですが・・・

義村「早く、若君を見つけ出せっ!他の奴らに先を越されるなっ!」
胤義「見つけたら、ここにお連れしてよろしいか?」
義村「見つけ次第殺すんだ!」
胤義「兄上!」
義村「わからんのか!我らが謀反に加担していたことを、
   しゃべられたら三浦は終わりなんだよ!」

当然、三浦一族も執権の座を狙っていたことは間違いがありません
公暁の乳父だったのですから

義村は、三浦一族を守っていかなくてはならない立場で、
謀反に加担していたことがわかれば、一族のその後に大きな犠牲を
出してしまうかもしれません

しかし、三浦が鎌倉殿の補佐となる執権に慣れる可能性が
公暁が生きている限りあると甘い見方をする胤義

ここに、兄と弟の柔軟性の違いが出てきています

人は気づきによって自律的に成長することが望ましいことです。
気づくとは「見て、聞いて、触れて、味わって、臭いを感じて、物事を
そのまま受け止める」ことをいう。気づきのある人は、「親」が定義した
ことに合うように世界の情報を解釈したり、都合の良い部分だけを選んで
受け止めたりしない。また、外の刺激と同じように、自分の身体的な感覚
ととも接触を行っている」(交流分析学会 交流分析基礎テキスト 引用)
なので、今までの考え方が絶対であるとは言い切らず、柔軟に対応することをができる人となります
ここで、大事なことは自分がやりたいことを変えてまで柔軟にと言っているわけではなく、やりたいことにより建設的に近づく方法を変えるということなので、あなたの信念を変えろと言っているわけではありません

状況の判断も気づきから始まります
義村は、早い段階で気がついていたのでしょう

蛇足ですが、胤義は義時を裏切る行為に義村を誘います
義村は、その一報を聞いて即座に義時に伝えることが起きることが、
吾妻鏡にも出ています
恐らく、良く皆さまが見る義時の絵がある巻物です
ドラマの中で出てくるかはわかりませんが、良いこだわりと
周囲を巻き込んでしまう良くないこだわりが昔からあるのですね


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ライフリメイクタナカ
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