外部環境分析で有効な5つの競争要因
1.ポーターの5フォース
外部環境分析のうち事業環境の分析を行うためのフレームワークとしてポーターの5フォースがあります。5つの競争要因と具体例をあげます。
要因1.新規参入業者要因。国内携帯端末がAppleやサムスン製のスマートフォンへシフトしたことにより台頭を許し、参入障壁が打ち破られたことが該当します。
要因2.売り手の交渉力。パソコンの開発と販売をしていたIBMがOSやCPUを外注していた供給元であるマイクロソフトやインテルに台頭されパワーバランスが逆転したことが該当します。
要因3.買い手(顧客の交渉力)。他社の商品と比較して差別化ができていないために、セブンやイオンなどの巨大企業プライベートブランドにされることにより、安価販売が強いられることが該当します。
要因4.代替品の脅威。スマホのカメラ機能の充足によるカメラメーカのシェア縮小が該当します。
要因5.既存企業同士の競争。競争業者の数、安価売り、撤退障壁が該当します。撤退障壁とは設備や人員を抱えており事業撤退ができないことをいいます。
2.ポーターの5フォース分析の利点
5つの競争要因は、業界の中長期的な収益に大きな影響を及ぼすため、要因を分析により、現在の業界の収益性の構図が分かり、経営戦略策定時に大変役立ちます。5つの競争要因からうまく自社を守り、自社に有利になるように競争要因を動かせる位置を業界内で見つけることができます。