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金時人参のオーブン焼き

いつも野菜を買いにいく伊丹のJA直売所。年末には幅を効かせていた金時人参が、年が明けてしまえば、やっぱり大きい西洋人参に押されるように、小さいの5、6本が袋に入って、100円ちょっとで売られていた。

そんなの毎年のことだろうけど、「暮れには、あんなに人気ものだったのになあ」と、ぼやきながら袋詰めする農家さんの姿が浮かぶような気がして、勝手に応援気分で3袋買い、まとめてオーブンで焼く。その夜、お呼ばれしていたホームパーティに持っていったら、私お得意の焼いただけ料理だけど、喜ばれた。ゆっくり焼くことで水分が抜けて、味が凝縮するのと、カラメル化が起こって甘くなるので、濃厚な味になるのだ。年末にオーブンで乾燥させておいた人参の葉も持っていき、盛りつけたあとの上からドライハーブのようにふりかけたのも、効いていたらしい。

この「人参のオーブン焼き」大量につくっておいても日持ちするし、朝食の付け合わせや、お酒のつまみに、使い勝手がいいので、細めの人参が大袋で売っている時はつくりどき。金時人参でつくるなら、ある意味、おせち「後」料理とも言えるかも。

●人参のオーブン焼き
蓋のできる鍋に水をほんの少しと人参を入れて、軽くボイルする。耐熱皿にローリエを敷き、人参を並べる。上からオリーブオイルをたっぷりかけ、シリコン刷毛をつかって、人参の表面に塗り広げる。粒の大きな塩を、人参の表面につくように、パラパラとふりかける。200度のオーブンで40分くらい焼く。途中で表面が乾いているように見えたら、耐熱皿の下に溜まってるオリーブオイルを、シリコン刷毛で再度塗りつける。

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