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0から1を作る

9/28-9/29の週末は三重県のいなべ市で開催された、とあるイベントに出店させていただいた。
毎イベント毎に反省点が山ほどある上、自分の未熟さと力不足を思い知ってバッドに入るのです。

9/29は長野県でりんご祭が、東京ではKING OF KINGSが開催され、長野か東京か、せめてどちらかは...と、行きたい気持ちを押し殺し、出店へ出向いたのだった。

りんご祭には僕の大好きなZOMBIE-CHANGの meirinちゃんが出てた。昨年は出ていなかったのに...そして昨年だったら行けたのに、出ないって知って行くのやめたくらいだったのに...どうして今回に限って出るんだよ...。物販オンラインでもやってくれ!

そしてKING OF KINGS(通称KOK)は、これまた僕の大好きなmol53が決勝に。KOKとは、簡単に言うとラップバトルのめっちゃ大きな大会で、優勝賞金もでっかいので皆真剣に、そして激アツなバトルが繰り広げられるのでいつかは行きたいと思っている。ようつべのショート動画でチラ見した動画によれば、決勝はmol53 vs だーひー。
どちらも宮崎レペゼンのMCで、mol53は謂わばベテランで、その界隈では知らない人はいない、激強MCの1人。対してだーひーは、次世代を牽引する宮崎レペゼンの新星MCといったところか。宮崎対決が決勝となったわけである。おまけにビートがolive oilだったということも、ヘッズの脳みそを揺らす大きな要因だ。

そんな激ヤバい決勝のバトルの構図で、思うことがあったので、まずはその時のバースを紹介してみようと思う。

mol53:
『YO 俺の作った道の上で宮崎レペゼンとか抜かすなよクソガキ!お前が0から1を作ったこと1回も見たことないし 嘘はつけねぇノンフィクションのストリートゲーム 名前を売る為のラップゲームじゃねぇ 人生を懸ける為のラップだぜ』

だーひー:
『あんたが見てねぇだけだろ!宮崎には俺が作ったシーンが十分にあるよ あんた達先輩が作ってくれた線路の上で俺は俺の電車を作ってるとこだぜ 線路は1つだけじゃねぇ 幾重にも広がる 後ろに色んな先輩がいる どこの先輩についていくかで道筋は変わる 今夜あと2分後には全部が分かる』

はい。さて、僕のようなバトルヘッズからするとですね、もうmol53の『YO』の時点でmol53の勝ちを確信できる耳を持ってます。ええ。間違いありません。

このバトルの前半を僕が解説するとですね、『あくまでこの宮崎のラップシーンを作ったのは俺だ、お前のような何もしてない奴が宮崎を語るな。』というスタンスを取ったmol53に対して、『確かにこのシーンにおいてあんたたちベテランのお陰っていうのはある、でもそのシーンは1つじゃない、俺だってまた別のシーンを作ってるぜ。』というだーひーの1バースが繰り広げられたわけでして、つまるところ大先輩に後輩が噛み付いているという構図が見て取れるかと思っております。

賛否両論分かれているようだが、僕としてはやはりmol53のクリティカルゲーム、圧勝だったなと。そう思うと同時に、だーひーにも強く共感したわけで。

と言うと...僕が身を置いているアウトドア業界という、狭く、そしてニッチな業界では、僕のような今年で30になりました!業界未経験、資格なし、何もできません!みたいなお尻真っ青な人間からすれば、全てにおいて大先輩ばかりがいる状況な上に、おまけに歳まで上の方ばかりとなると、それだけで足はすくみ、引っ込み思案になってしまう。0から1を作る、でもレールは先輩達が敷いてくれている、そこから新たなレールを建設するのか、レールではなく電車を作ってその上を走るのか、一体どうなったらレールを作ったことになり、電車を走らせたことになるのか、定義が分からない。そして何をしたらいいのかも分からない、何ができるかも分からない。いやいや、お前はお前のしたいことをやればいいんだよ!と、そう思うかもしれないが、そのような現実をイベントだったり、色々なシーンを、今まさに現実として目の前にすると、そうも思えない自分がいる。だからか、いつの間にかだーひーのような真剣な眼差しで先輩に中指を立てる姿に自身を投影してしまっていた。

いや、もしかしたら僕が思っていたものとは考え方が違うのかもしれない。愛を持って先輩達に中指を立てる。そしてそれを超えていく。それが線路を作ることなのかもしれない。

答えのない答え探しは、これからも続きそうだ。

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