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ASDとしてINTJ-Aとして共感されて

一時期わたしは海外のAutism(発達障害)コミュニティに常駐していました。
発達障害というと幅広く、学習障害や知的障害のある方から
高機能と言われるASD(旧アスペルガー症候群)やADHDなどが包括されます。
オンラインで討議をしたりコミュニティの絆を強化したいと積極的に声を上げるのはASDとADHDが多く、「あるある」の投稿や共鳴しあう声はASDとADHDが主体となっていた印象でした。

わたしはこの記事を書く数年前、当時の恋人との関係で自分への自信を失い精神科に行ったことがあります。
その際精神科医は1時間ほどわたしの話を聞いた後で一枚の資料を取り出し、わたしに聞きました。

「高機能自閉症って聞いたことありますか?」

彼からするとわたしは高機能自閉症というカテゴリに入りそうだということ。
しかし精神科ではそれを診断する設備が整っていないので大学病院の発達障害病棟でテストは受けるならば受けてほしいと。
わたしは若いころからよくGP(General practitioner)に鬱と診断されており抗鬱剤を出されていましたが何も解決せず、鬱で済まさず根本原因を探ってほしいという願いがあったため、何であろうとわたしのアイデンティティに関する診断はしてほしかったので紹介状を書いてもらいました。

紹介状をもらい、仕事をしながら発達障害外来に通い、WAISを受け問診を繰り返し、医師からは「ADHDの気はない、おそらく高機能自閉症(ASD)でしょう。しかし、学校の通知書か、幼少期のあなたを知る方からの証言がなければ診断書は書けません」とまでの診断は受けました。
通知書はない。おそらく証言者もいないわたしにはそこに超えられない壁があるようでした。

発達障害コミュニティでは「自己申告もれっきとした診断だ!」なんて主張されるけれど、わたしはなるべく客観的にも見てほしかった。
診断書まではもらえなかったけれど、医師のおおまかな肯定で、高機能自閉症であるということは自分の中に府に落とすことにしたものです。

発達障害の二次障害として、躁鬱や強迫性障害、解離性同一性障害などが発症することはよくあることです。
わたしも常に考えすぎる脳をオフすることができず鬱状態のようになることもある。しかしそれは「うつ病」ではなく、根本原因の解消が必要なものだとわたしは考えます。

仮説的に例を出すとするならば、わたしは家の前のごみ捨て場に無秩序に毎朝置かれるゴミの山に頭を抱えている。「なんてルールを守らない人たちだ」「他者のことを考える倫理は持ち合わせていないのか」「環境破壊につながると思っていないのか」などと憤慨で燃え上がってしまう。

そんな時に抗鬱剤をもらったり、カウンセラーと話したりしても意味のないことです。この憤りや混沌は「問題の大本が解決すれば解決する」ものであり、わたしは精神の慰めよりも解決策を求めていることが圧倒的に多いことが自分でもわかっているのです。

「アスペルガー」とは現にコミュニケーションのとれない社会不適合者の類義語として使われていた時期がありました。人によってはアスペルガー症候群(現ASD/高機能自閉症)を精神病だと誤認識したり、後天的になるものだと広めたり。さすがに空気・飛沫感染するとまで思っている人はいないかもしれませんが。

発達障害はわたしの知る限りほとんどが先天性のもの。遺伝性の症状で、病気ではありません。脳の作りが特徴的であるというだけ。
とはいっても人口の20%は発達障害と言われていますからマイノリティとは言っても大人数であることには変わりないですよね。

当時の恋人と交際していた時は様々な事情から精神不安定をきたし
いわゆる「高機能自閉症」に見られる合併症を多数発症していました。
診断されなければ生きられないかもしれない、わたしを匿ってくださいと思うほどに助けを求めていた。

だけど交際が終わり自由になり
わたしは1人でいたいのだ、1人でいれば幸せなのだと生き方を変えて
わたしの人生は変わり、目まぐるしく豊かになりました。

そしてわたしは明るくなり、自身の利他主義で功利主義、口語的に言えば「効率・生産性厨」な本質を取り戻し、元気になってきたことでINTJ-Aというアイデンティティを得るに至っています。

その恋人と交際をする前からわたしはINTJ-A建築家でした。
しかし今は断固としてなんの揺るぎもなくINTJ-Aを代弁できるほど
自分の考える、思う、すべてがINTJ-Aの描写と関連付けて説明ができ
わたしを通してINTJの説明ができそうなほどにまでなりました。

時々、「過去にADHDと言われた人は今ENFPと言われるのではないか」という発言を目にしますが
高機能自閉症と言われた人たちもまた、INTJと呼ばれるようになった人がいるのではないかと思うのです。

そして、アスペルガーと差別的に言われていたものが
INTJ建築家と言われて「社会不適合」と引き続きいじられながらも
かわいいマスコットをつけてもらって
16種類の人間の区分のひとつにいれてもらえている

わたしはそれだけでとてつもない幸せを感じるのです(セロトニン分泌)。

自己紹介を兼ねた前置きが長くなりましたが
このブログでは「ハードに生きるエキスパート」である高機能自閉症(WAIS IQ128)、INTJ-Aのわたしの思考回路や信念などを思いのままに書いていこうと思います。

誹謗中傷は晒したり議題にしたりもするかもしれませんが
質問や共鳴はいつでも大歓迎いたします。

それでは。

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