見出し画像

mbtiの優しい使い方

「占いとか大好きだよね」
と言われることがある。

占い?
言ったこともないし
好きだと思ったこともないが…

と思っていると
mbtiにやたらと詳しいから
占いが好きだったりスピリチュアルな部分があるように見えるのだとか。

わたしからするとまったくの別物だけど、敬遠している人たちからすると恐怖心をあおる要素があると言われれば否定しないこともない。
mbtiだって下手に使えばいじめの原因にだってなり得るだろう。

mbtiというのはわたしからすれば
100問程度の自身に関する質問をする代わりに、それを事前に回答してもらった結果を聞くことで、同じ質問にどのように回答する傾向にある人であるのかを掴むための指針」である。

「あなたは○○○○だから劣っている」とか
「○○○○の人しか採用しません」とか(こちらは実際にありそうではある)というmbtiの使い方はわたしは個人的には軽視しており
あくまでもこの人はこの型だからこう接しようとか、この部分は理解してもらえるだろうという使い方をすることが生産的だとは思っている。


I型 | E型

最もわかりやすい例で言うと頭文字のIとEの違い。
大きな集まりがあったとき、E型であればほとんど対話もなく友達も作らずにその場を終えても、人がたくさんいて活気のあるその場所を楽しんだ場合も多いと思う。
しかしI型となると、たとえその会合のほとんどが知り合いであったとしても、むしろ知り合いであるならばなお気を使い、人から見られている自分を気にして、相手は楽しんでいるのか、有意義な環境になっているのかなど常に緊張を巡らせているのでしばらくしたら帰りたくなるほど疲れ始める。

なので、最初に誰がE型で誰がI型なのかわかっていればしばらく経ったらI型の人には「大丈夫?そろそろ帰る?」と言い訳を付けて帰らせるきっかけを作り始めたりできるし、E型はもう少しあとになって「楽しんでる?」と声をかけるようでも大丈夫かもしれない。

S型 | N型

S型とN型にも大きな違いがある。
S型は事実を事実として受け入れて処理するタイプが多いことに対してN型は発想力に長けていて思考が事実に基づかないところまで発展することがある。

この場合
「1つのヒントを与えたからもうわかるでしょ?」は発想力のあるN型には通じるがS型は最後まで説明されないと事実関係が結びつかないかもしれないし
同時に、N型は言われていないことまで読み取って被害妄想に発展していたりありもしない不安を持ったりすることもあるかもしれない。
「アイデアを出してください」とざっくり言ったときにN型はクリエイティブ性に長ける話をしてくるかもしれないし、S型は現実的に堅実な案を打診してくるかもしれない。そこは衝突させるべきではなくうまく使い分けて話を聞くべきであろう。

T型 | F型

極めつけはT型とF型の違い。
ここを間違えるとF型からの「同調性のない人だ」、T型からの「なんて感情的な人なんだ」という反発は免れられなくなる。T型とF型の歩み寄りは極めて難しく、頭ではわかっていても行動に落とし込めないことが多い。

T型として時々F型と討議をするが、F型は「何も物は要らないから一緒にいてほしい時だってある」と言うが、T型としては「わたしという存在は特に明確な利益は与えない。便利なものやその時必要なものを与えることでわたしの存在がやっと利益を生じることができる」ぐらいの考え方をしている。
なので例えばF型が泣いていたら、「大丈夫?」「辛かったね」と声をかければいいだけのところ、走り回って水(脱水症状にならないように)、タオル(涙を拭くために)、上着(泣くと体温が下がり冷えるため体を冷やさないように)、スキンケア云々(泣いて肌が乾燥しないように)を集めて持ってきて自分はどこかに行ったりする(自分なら放っておいてほしいから)。
F型ならばT型が泣いている時(そんな姿は見せないかもしれないが)
「大丈夫?」「大丈夫だよ」などと言ってくれるのかもしれないが
そんな優しさはT型には「大丈夫って何を根拠に?」「その慰め何の解決になるの?」「だから?」「で?」などと思わせてしまう結果を導きかねない。
各々が各々の思うやさしさを発揮しているのだが、すれ違いお互いが求めるものを与えることができないという結果になってしまうのがT型とF型のすれ違いだとわたしは思う。

もちろんお互いが良かれと思ってやっていることは理解しているので、長年寄り添ったパートナーなどであれば「違うんだよなぁ…」と思いながらも優しさとして意図は受け取るのだろうが。

結論

結論、この記事は「だからどうしなさい」という指針を示すものではない。
ただ、mbtiというのは「わたしは○○○○です!」と言ってくれることで、「わたしはこう接してほしいです」「わたしはこのようなコミュニケーションをとる傾向にあります」という指針を提示してくれているものでもある。

mbtiというのは誕生日占いでもなければ先天性の固定された個体値でもないので、もちろん経験や感性によって都度変わることがある。

なので、「昔は人に囲まれていることが好きだったが、いじめや差別など恐怖体験をたくさんしたことで人といることで疲弊するようになってしまった。」(E型→I型)という人もいるだろうし
「恋人があまりにも思考派なので討議を繰り返すうちにいつのまにかわたしも効率重視の考え方になってきた」(F型→T型)という話も時々聞くし、大いにあり得る。

この人は生まれた時から生を終えるときまでこのmbti型だ、というわけでもないのでそこは柔軟に、しかしその人の主張する個性として受け入れながら
相手を理解する一つの手段として使っていけたらよいのではないかとわたしは思っている。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集