No.3 主夫の隣人観察:ゲジ[博物学#2]
ある日夕食を作ろうと思いキッチンに行くと、流しの中に隣人を発見しました。そのフォルムが目に入った瞬間思わず「おっ!!」と声が出ました。その隣人とは、そう、ゲジゲジです。
正式名称はゲジというらしいのですが、やはり名を2回重ねられるにふさわしい存在感です。僕のビビリ方に先方も驚いたのか、「やっべ!」と言わんばかりにシンクの中を走り回っています。かなり素速いです。
どこからどう入ったかは想像したくないのですが、排水口のサイズから合理的に考えると、外から侵入して落ちてしまったということでしょう。
下の娘が興味半分、恐怖半分で見にきました。そして「獲る?」と上目遣いで見てくるのです。「いや〜やっつけて捨てるでしょ」と答えると下の娘は「え〜かわいそう」と一言。僕は5秒ほど沈黙し、獲ることに決めました。この5秒ほどの沈黙中、目まぐるしい葛藤があったことは否定できません。
たまたま近くに空のペットボトルがあったので、娘と一緒にその中に誘導して、隣人ゲジは囚われの身になったのでした。娘は「きゃー」などと言いつつも楽しそう。
ここから先は
1,382字
/
11画像
¥ 100
期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?