きょう心にしみた言葉・2023年4月3日
「子連れ狼」などで知られる漫画原作者で作家の小池一夫さんは、2019年4月、82歳で亡くなるまで、ツイッターで人生の名言を次々と発信し、フォロワーは80万人を超えていました。著書「人生の結論」は、そんな人生の指針となる小池さんの名言をまとめたものです。「誰のせいでもない」と題された文章には、自死した友人の話が出てきます。不倫関係のもつれから、家族も友人も失い、仕事も手につかず、追い込まれた末の悲劇だったといいます。小池さんは「自業自得と言ってしまえばそれまでですが、家族に愛情を持っていても、他に好きな人ができてしまったことは、誰のせいでもないと僕は思いました」と小池さんは綴ります。そして、「誰のせいでもない」と思うことができれば、最悪の結果は避けられたと残念がります。「自分を傷つけない、他人も傷つけない、誰のせいでもないということ」。真面目で優しい人ほど自分を責め、自分を傷つけてしまうものです。そんな時、「誰のせいでもない」という視点が、心を軽くしてくれると、小池さんは伝えています。