今年七月、アマゾン創業者のジェフベゾス氏は自身のベンチャー企業によるロケットに乗って、宇宙旅行をしたようである。これは地球を眺める特権を宇宙飛行士のみならず、一般人に与えてくれるまことに魅力的なニュースであった。 およそ百年前の二十世紀初頭、ライト兄弟は人間社会に飛翔能力をもたらしてくれた。それが六十年後には旅客機として社会に浸透し、一般の人びとが搭乗できるようになる。科学の進歩の速い現代、飛行機よりももっと早く、宇宙飛行機が社会に浸透するのはもう間もないであろう。このまま
ボランティア〈自ら進んで社会事業などに無償で参加する人〉 広辞苑より ※いまボランティアということばに活動を含める ボランティアに主観的な意味のみならず、そこに何か客観的な意味があるとすれば、それは自分のうちなる意識の対話によって、自己意識を確立すること、その契機(きっかけ)を生み出すことであろう。 ボランティアの主観的な意味ここで「ボランティアの主観的な意味」というのは、ボランティアを通じて得られるもの・対価が、自分以外の人びと・他者にとって無益なものであり、自分にの
子曰く、学びて思わざれば、則ち罔(くら)し。思いて学ばざれば、則ち殆(あやう)し。『論語 為政篇』 そもそも「とは何か?」という問いは発見と創作という二つのプロセスに分けられる。祖述とは「先人の言を踏まえ発言すること」というのは発見で、これは世間一般に伝わる祖述の概念であり、ことばのいい換えに過ぎない。いま「祖述とは何か?」というのは創作(発明)で、文学の世界において、何故にわれわれは祖述をするのかという問いである。発見のプロセスだけを求めるものは辞書にあたっていただきたい