日記 2021/02/11
2歳になったときに保育園からもらった色紙を持って、「今からこれ読んであげるね。」と娘に言われた。色紙である。真ん中には娘の写真があって、メッセージが書いてある色紙。娘にとっても僕らにとってもすごく大切な色紙ではあるが、特に変わったところはない。この色紙を僕に読んでくれるのだという。
「むかしむかしあるところに…」と始まった。
壮大な始まり方だ。しかしむかしむかしとは言っても、その色紙の写真はあなた自身で2歳半だ。その色紙をもらったのも半年前。うん、で、むかしむかし?
「しゃぼんだまじょがいました。」
しゃぼんだまじょ?
しゃぼんだ・まじょ?しゃぼんだま・じょ?誰だろう?
妻に聞くと、しゃぼんだまと魔女をひっつけ「しゃぼんだまじょ」で、おかあさんといっしょのキャラクターらしい。最近の娘のブームはAmazonPrimeでおかあさんといっしょの少し前のコンサート映像を観ることで、しゃぼんだまじょはよく登場するらしい。
しゃぼんだまじょ以降は何と言っているのかよく聞き取れなかったが、
「….と言いました。」
「でも、しゃぼんだまじょは…でした。」
と登場人物がしゃぼんだまじょ含めて少なくとも2人以上いて、その2人のやりとりがあるようだ。物語を作り上げている。
そういえば、クマのぬいぐるにも本を読んであげているのをたまに見る。僕らが娘に本を読んであげるのをただ真似しているだけだと思っていたが、今日見たのは真似ではなく完全にオリジナルだった。たった数行の物語だし、どういう結末かはわからなかったが、始まりは「むかしむかし…」、ベタだけどとても面白そうだと僕は思いました。
穴場の公園も見つけた。保育園にはまだ行けていないが、家ではおままごとをしたりダンスをしたり、外では砂遊びをしたりシャボン玉で遊んだり、娘は日々の生活を楽しんでいるようだ。
妻にはとても負担がかかっているようで感謝しかないが、まさかこんなにも早く物語を聴かせてくれるほど成長するとは想像していなかった。