日記 2022/09/05〜2022/09/11 おめでとう37
2022/09/05
昨夜は友人たちとオンライン飲み。前回まではZoomのルームを作って40分毎に部屋に入り直していたのだけれど、今回初めてLINEのミーティングを使ってみたら結構快適に使えた。これまで「たくのむ」なども使ったことがあったのだけれど、どうも重くなる傾向があっていつも誰かがフリーズしてしまうので、結局Zoomに戻っていた。LINEで快適に使えるのであれば、Zoomにこだわる必要もないので、これからはLINEで問題ない。
プールに入っていた時からビールを飲みたい気分になっていて、今日は仕事で飲まない方がいいのは分かっていたのだけれど、昨夜はビールを飲んだ。2本だけ。それでもやはり睡眠には影響があって、5時頃から何度も覚醒して熟睡できなかった。覚悟の上だったので問題はない。ハウステンボスに行ってからというもの、どうもビールの誘惑が強い。
酒を飲んでいたからか、18時から始めた飲み会は気づけば23時半になっていた。これまではZoomで部屋を入り直すというのがある種のストッパーになっていたのだろう。みんなぐだぐだ飲んでいたので誰も時間を気にしておらず、本当に気づけばという感じだった。少し余計なことを話してしまったような気もするが、ほろ酔い気分で、楽しい飲み会だった。
深夜から台風が接近するらしく、福岡市からも警戒するような通知が何度も飛んできている。福岡市地下鉄も6日の始発から全線見合わせらしい。幼稚園はもちろん休み。会社も午前中は出社禁止で、自宅で勤務するよう指示があった。直撃するわけではないが、油断することなく、できることはしておかないといけない。
今日から滝口悠生の「水平線」を読み始めた。冒頭から面白い。
2022/09/06
深夜1時頃から風が強くなる。それまでは台風が近づいている気配はほとんどなかったが、急に風が強くなった。それから5時くらいまでは突風が窓を叩きつける音が凄まじく、寝付けることができなかった。妻と娘はうなされることもなく弛緩した表情で寝ていたので、睡眠を妨げるほどの音ではなかったのだろうか。想像していた以上にずっと風が強く、2年前の台風を思い出した。とても寝られるような状態ではなく、本を読むにもなかなか集中できずに、5時くらいまでは眠くなるのをただ待った。最後に時計を確認したのが5時だったが、それから数十分ほどで寝たのだと思う。8時頃起床。そのときには風はだいぶおさまっていたが、まだまだ叩きつけるような風が吹いていた。昼頃には風も完全におさまり、快晴となった。
非常に強い台風だとは聞いていたが、上陸したわけではなかった。前回台風が近づいたのがいつだったか覚えてはいないが、少なくとも前回の台風よりはずっと強かったように思う。恐ろしかった。
さて、明日は誕生日でレストランを予約している。前回は幼すぎて連れて行くことができなかったレストランへ、娘と3人で初めて行く。その後は本屋へ行き、プレゼントとして1万円分の本を買ってもらう予定だ。リチャード・パワーズの「黄金虫変奏曲」、トマス・ピンチョンの何か、あとはラテンアメリカ文学を読みたい気分になっているので、まだ読んだことのないイサベルアジェンデの「精霊たちの家」にしようかと思っている。リチャード・パワーズとトマス・ピンチョンの在庫は前回確認したが、まだ在庫があればいい。その後はケーキを買って、家でゆっくり過ごす予定だ。
特に忙しい1日になるわけではないけれど、明日のために今日は早めに寝たい。
年男としての最後の1日をどう過ごすか決めることもなく、というかこの文章を書くまでそういうことすら考えに及ばなかったのだけれど、とにかく23:45、つまりは最後の15分を迎える今まではただの1日として過ごしていたのだが、23:45になって時間がぽっかりと空いてしまった。それまでBob Dylanの「Rough and Rowdy Days」を聴きながら本を3冊読んでいて、レコードを聴き終わったときに、最後に読んでいた滝口悠生の「水平線」が第一章を終えたところでキリがよく、そのまま本を読み続ける気にもならなかった。どうしたものか息をついたそのときに初めて年男としての最後の15分を迎えていることに気がつき、その15分をどうしたものか考えあぐね、別のレコードを聴くにも中途半端な時間で、YouTubeでくだらない動画を観る気にもならず、スマホをいじる気にもならず、それで仕方がなく、この状態をこうして文章として残すことにした。この文章のかたまりだけ唐突な感じになっているかもしれないけれど。ここまで書いて23:55。寝室に行って、5分の瞑想をするか。
2022/09/07
娘は午前中までの登園。13時にレストランの予約をしていたため、娘が帰宅後すぐに用意をして天神へと向かった。ギリギリの時間にレストランに到着。
お子様ランチのようなものがなかったため、コースを2つ頼んで、妻のコースのパスタを多めにしてもらい、娘と2人で分け合うことに。いつも行くようなファミリー向けレストランではなく、大人びたレストランであったが、娘は終始大人しくしていた。入籍した直後に、両家の顔合わせをした際に使ったレストランでもあったが、しばらく行くことができていなかった。感動的に美味しく、満足。娘も美味しいと言って食べていた。
食べる直前に、娘から「誕生日おめでとう」と言われ、手紙をもらった。少し大きめの声で、周りの人たちもこっちを見ていたので少し照れくさくなって控えめに「ありがとう」と言った。中を見てみると、ひらがなで「おめでとう」と書いてあった。これまでの手紙は絵が描いてあったり、娘の名前らしきものが書いてあることはあったが、僕に向けた言葉が文字として書いてあるのは初めてのことで、おまけに絵も描かれていたので感動した。
その後は計画通りにジュンク堂に行くと思っていたが、向かった先はなぜかビックカメラのおもちゃフロアだった。娘も退屈しかけだったので仕方がない。娘も思いがけずにおもちゃ屋に連れて行ってもらったと感じていたようで、エレベーターの中で「おもちゃ屋に行ったら何か欲しくなるよぉ」と言っていた。おもちゃフロアに入った娘は自分が言ったその言葉を忠実に守るかのように、何か欲しい物がないか1つ1つ見て回っていた。ところが、いくら見て回ってもこれといったおもちゃがなかったようで、明らかに欲しくなさそうなものを「これが欲しい」と言い始めた。結局30分近くおもちゃフロアに滞在し、それでも欲しい物を探し続ける娘を半ば強引に連れ出し、今度こそジュンク堂に向かった。
今年の誕生日プレゼントとしては、普段はなかなか買わないような大きめの単行本を買ってもらう予定にしていた。そのうち1冊は完全に決まっていた。リチャード・パワーズの「黄金虫変奏曲」である。かなり分厚く、税抜で5,200円もする。なかなか5,000円超えの単行本は買わない。あとはトマス・ピンチョンを買おうと思っていたが、結局「競売ナンバー49の叫び」にした。佐藤良明訳のもの。それであともう1冊はラテンアメリカ文学を、と思っていたのだが、本屋に着いて気が変わってしまった。候補としてあったのはイサベルアジェンデの「精霊たちの家」だが、そもそもこれは文庫本なので、いつでも買えるのだと気づいてしまったのである。買っても積ん読本がたくさんあるのですぐに読むことができないのは明らかで、いつでも買える文庫本であれば読みたくなったタイミングで買えばいいのだ。さて、あと1冊をどうするか、1冊の海外文学と日本文学のコーナーをしばらく行き来した。で、しばらく見て回ったあげく、手に取ったのが柿内正午の「プルーストを読む生活」。フランス文学のコーナーにあった。もちろん、元から存在は知っていた。柿内さんとはあるオンラインの読書会で一緒になったような記憶もある。プルーストは僕も大好きなのでとりあえずパラパラと立ち読みをすると、とても面白そうだった。プルーストだけでなく、その他の本も出てきて刺激にもなりそうだった。何より分厚かった。「黄金虫変奏曲」とほぼ同じ分厚さだ。決まった。
本来はその後ケーキを買う予定だったが、みんなお腹いっぱいになっていたのでデパ地下で弁当を買うだけにした。僕は近所のタコスの店でタコスを買った。どうしてもタコスが食べたい気分だった。初めて行った店だったが、とても美味しく満足。今度はブリトーを食べたいと思う。
というわけで、素晴らしい誕生日を迎えることができた。
2022/09/08
昨夜、プラープダー・ユンの「新しい目の旅立ち」読了。フィリピンのシキホール島を訪問した作者が、そこで目にしたものや触れあった人々、そしてスピノザ、ソロー、ラブロックなどの思想と向き合いながら辿った思考の変化を綴るエッセイのようなもので、とてもスリリングな読書だった。この本を読みながら、昨年に読んだリチャード・パワーズの「Overstory」のことを思い出しもしたし、僕自身もプラープダーのように汎神論には興味があってソローの名前が出たときにはおぉ!と思ったのだけれど、ソローに関して書かれていることはなるほどど思わせられることもあって、読みながら耳が痛くなることも多かった。サリンジャーもソローと同じような思想で自然へと向かったのだろうか。まだ消化し切れていないけれど面白かった。近いうちにまたソローと、まだ読んだことはないスピノザの本を読もうと思う。とりあえずは、次は予定通り「世界は五反田から始まった」を読む。別にゲンロンつながりでもなく、どちらかと言えば島尾敏雄や滝口悠生の「水平線」の流れ。
夜用の本としては結局、吉本ばななの「TUGUMI」と庄野潤三の「エイヴォン記」を交互に読んでいて、どっちも疑いようもなく面白いのだが、今のところ就寝時にいい本なのかは分からない。「エイヴォン記」は連作短編集だし。どっちもキリのいいところまで読もうとしてしまって、それで寝付けずに寝るのが遅くなっている。いずれも、どちらかといえば爽やかな本で、読んでいて眠くなる本ではない。悪夢を誘うような本ではないのは確かだけれど。ユリシーズなどであれば眠くなるのだろうが、残念ながらユリシーズは電子書籍版がない。とりあえずは読み終えるまで2冊を読み続けようとは思う。
昨日は昼食がコース料理でお腹がいっぱいになってケーキを食べることができなかったため、今日買って食べた。昨夜寝る前に娘が「パパの誕生日なのにケーキたべてないじゃん! 誕生日なんだからさぁ、ケーキ食べないとだめじゃん!と怒っていたので、娘の幼稚園が終わって買いに出かけた。娘は昨日のランチと同様に、妻のケーキも半分食べていた。僕はモンブランを。美味。夕食はピザだった。誕生日が1日延びたようで、ちょっと得した気分だった。
2022/09/09
誕生日に大型の本を数冊買ったわけだけれど(「競売ナンバー49の叫び」はそこまで分厚くないが)、今年中に読めるかと考えるとかなり怪しい。
いま読んでいる滝口悠生の「水平線」も結構な分厚さで、ただこの小説はどんどん読み進めていってしまうので、意識的に少しセーブしながら読んでいる。滝口悠生の小説はいつもそうなのだけれど、できるだけ長く小説の世界に浸りたいと思うが、その意思に反して次から次へとページを繰ってしまうのを止められない。今はまだ前半なので多少はセーブできているが、半ばもすぎると抑えが効かなくなり、割とすぐに読み終えてしまうだろう。「世界は五反田から始まる」も同様である。ゲンロンで読んでいたから面白いのは分かっていたが、「水平線」と並行して読むのにも良く、順調に進んでいる。で、ドストエフスキーの「悪霊」はしばらく読まない期間があったりしたが、最近は引き込まれてグイグイと読み進めている。他にも数冊読んでいるが、いずれも読み終えるまでにそこまで時間がかかりそうなものはない。
なのだけれど、誕生日に買った本を読み始める前に読みたい本が数冊あって、それを考えると、今年中に読み始めることができても読み終えるのは難しいかもしれない。特に最も分厚い「黄金虫変奏曲」は。別に今年中に読みたいと考えて買ったわけでもないけれど、分厚さなりに存在感があって、本棚からの主張が凄まじいのである。早く読んでくれと訴えているかのようだ。それらのために本棚のスペースを空けるのも苦労したわけだけれど。
さて、今日はホークス戦はない。明日から11連戦か。
増田が2軍落ちしてしまってテンションが下がっていたのだけれど、今日の2軍戦でも活躍していて、このまま活躍を続ければまたチャンスはありそうだ。藤本監督もそう明言していたし。松田が2軍落ちするくらいだから、誰と入れ替えるのかは難しいのだろうが。
来週には久しぶりに球場に行く予定。
野球も気づけば残り少なくなってきた。
2022/09/10
いつからかは忘れてしまったけれど、ずっと見続けてきたビッグバンセオリーも間もなくシーズン11に突入する。U-NEXTで見てきたのだが、先月までかなり急いで集中的に見てきた。それはシーズン8までが8月31日までしか見られないような表示があって、それに気づいた時点ではまだシーズン2までしか見ておらず、急がなければ期間中にシーズン8までを見終えることができなさそうだったからだ。8月中にシーズン8までを消化するために、1日6話をノルマとして見てきた。結局その表示は9月に入って何ごともなかったかのようになくなっていて、今もシーズン8まで見ることができるのだが。だとしても見てきた時間をもったいないと感じるわけではなく、楽しんで見てきたのでいいのだけれど、シーズン11に突入してきた今、思うことはやはりもう終わってしまうのかというそのことだけである。シーズンも11まで進むと、当たり前だが登場人物の状況はかなり変化が生じているのだけれど、登場人物の中でも最も変人と言えるシェルドンは、シーズンが進んでいくごとに表情が柔らかく変わっていて、その変化をずっと見てきただけに離れがたい愛着がある。最初はぎこちなく笑っていたが、シーズン6あたりだったか、その笑顔の不自然さが薄れ、口角をしっかりと上げて笑うようになった。シーズン10にもなると本当によく笑っている。口角を上げるどころではなく、ニターッとした笑い方で、スピンオフのヤングシェルドンから入った僕からすると、その笑顔はただの笑顔ではない特別なものだと感じる。
ビッグバンセオリーは1話が20分以下というのもちょうど良かった。娘が寝た後、溜まっていた作業を全て終え、一息ついたときに見るにはこれ以上にないほどいいドラマだった。終わりが近づいてきたことを徐々に意識し始め、見終えたらどうしようかと考えざるを得ないのだが、見終えたらどうせ何かまた見たいのが出てくるに違いなく、今はただ最後のビッグバンセオリーを堪能したいと思う。
2022/09/11
昨夜はまたまたオンライン飲み。この1ヶ月でオンライン飲みは3回目。別に酒を飲まなくても誰も何も言わないから酒を飲まなくてもいいのだけれど、基本的にオンライン飲みでは酒を飲むことにしている。今月は旅行に行ったこともあって、この1年では最も酒を飲んだ1ヶ月になった。特に体の変化はなく、多少体重が増えたくらいではあるが、来月は人間ドックを受ける予定なので少しずつ節制していかないといけない。
昨夜は常陸野ネストビールを飲んだ。常陸野ネストビールは数年前までよく通っていた飲み屋が出してくれていたこともあって何度か飲んだことがあったのだが、地ビールだけあって近所のスーパーで手に入るものでもなく、飲み屋に行かなくなってからは口にすることがなくなっていた。先日、何でもいいからと地ビールを求めて北野エースに行ったところ、この常陸野ネストビールを見つけて即買いしたのだった。やはり美味かった。
地ビールが飲みたくなったのは、先日ハウステンボスに行った際に買ったISLAND BREWERYがとにかく美味くて感動したからだった。ハウステンボスは地ビールに力を入れているのか、ハウステンボス内のショップには外国のものを含め、地ビールがいくつも売られていた。その中で、長崎の壱岐で作られたISLAND BREWERYを見つけて買ってみたところ、これまでに飲んだ地ビールの中でもダントツで美味かった。これまでは箕面ビールがマイフェイバリットビアであったが、ISLAND BREWERYがその1位の座を奪った。
昨夜のオンライン飲みは月1の定期開催で、ビール好きの仲間が集まっているのでISLAND BREWERYのことを話したところ大いに盛り上がり、最終的には壱岐に行ってISLAND BREWERYを飲みに行こうという話になった。僕は福岡だから近いが、彼らはわざわざ関西からやってくる。ISLAND BREWERYだけが目的というわけでもないのだろうが、名目上はやはりビールのための旅行であって、ビールのためにはるばる関西からやってくるそのフットワークの軽さには恐れ入るし、嬉しい。家族連れなので、最多で10人の大旅行になりそうだ。
僕は長崎県民だが、壱岐には行ったことがない。まぁ県内でも行ったことがない場所なんて山ほどあるわけだが、その中でも壱岐は気になる場所でありながらも、行く機会がなかった。
しかし改めて書いてみて、「ビールを飲みにいくための旅」なんて最高じゃあないか。
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