日記 2021/05/12 おはじき

文房具屋で娘におはじきを買ってあげた。いろんな色が入っていて250円程度。娘も気に入ったようで、帰宅後すぐに遊んでいた。娘の遊び方は主にはおままごとである。おもちゃの鍋に入れ、調理をしたあとにそれを皿に載せて「どうぞ」と言って僕や妻にくれた。

見た目にもキレイなおはじきは、僕も手に取ってじっと眺めたくなる。

僕が子どもの時分にもおはじきは性別問わずどの家にも当たり前のようにあったと思うが、改めて考えるといまいち遊び方がわからない。小学校の頃には触っていた記憶があるのだが、どのように遊んでいたのか記憶がない。娘のおままごとのように、何かに見立てて、それこそ戦隊物のおもちゃと組み合わせて遊ぶことはできないだろうし。小3の途中からは遊びの中心はスーパーファミコンになっていたから、その頃には手に取っていなかったかもしれない。でも、確実に触って何かをした記憶だけはある。光にかざしたり、ただ手混ぜの道具として触っていただけだっただろうか。

いま改めて手に取って見てみる。
片面はとてもなめらかで、もう片面は微妙な凹凸があり、こするように触ると手触りがとても気持ちいい。見た目には爪の大きさ程度の模様が入っているが、おはじき全体とその模様のバランスがちょうどよく、模様の色もあまり主張しすぎることがない。光にかざすと向こう側が透けて見えるかと思いきや、その凹凸と厚みのせいで、向こう側はぼやけてほとんど見えない。かろうじて色がわかる程度である。おはじきの向こう側と同化することはなく、常にその透明さを保っているように見える。

一見地味なおはじきではあるが、手に取るだけでとても懐かしく感じる。この懐かしさは僕が子どもの思い出からくるものだけではない。なんだろうと考えを巡らせていると、娘が赤ちゃんの頃に買ってあげていたおもちゃだった。娘が触って、見て、噛んで、匂いをかいだおもちゃたち。噛むことはさすがになかったが、娘ではなく僕や妻も触って、じっと見て、ときに匂いをかいだものだった。最近で言えば粘土もそうだった。子どもと一緒に触ったりじっと見たりできる遊び道具はいい。

おはじきの遊び方を調べてたところ、眺めたり触ったりいう以外にも、ゲーム遊ぶができるようだ。娘がもう少し大きくなったら、ゲーム遊びもできるようになるだろう。

さて、折坂悠太のインスタライブ。

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