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suki na oto - STARKIDS

好きなアーティストシリーズ第2話はSTARKIDSです。
2.25に行われたライブ「year of the 9」についても書きたいと思います。


「日本のポップが戻ってくる」最先端のサウンド

ハイパーポップやヒップホップに限らずゲーム音楽、ボカロなどを取り入れた全く新しいサウンドを生み出すSTARKIDS。海外の最先端と日本のカルチャーが複合した曲の数々は、聴いていると自然に身体が動き出すような、それでいて居心地の良いような感じがします。前回紹介したOKBOY&Dogwoodsの音楽がくれる居場所とはまた違った形で日々のストレスを忘れさせてくれます。STARKIDSは基本的にBPMの速い曲が多く、しっとりした曲やネガティブなリリックはほぼありません。それでいてマンネリ化しないのは、やはり個性的なメンバーが織り成すフローの多様性があるからでしょう。

個性溢れるメンバー達の相乗効果

メンバーの半分が外国にルーツを持つSTARKIDSは、アニメに登場する能力者集団の如く個性的なメンバーが集まっています。中毒性のあるBENXNIのビートに、軽快なspace boy、フェミニンな雰囲気のあるespeon、駆け抜けるようなTAHITIの英語ラップとlevi、ROARの日本語ラップが交わって独特のメリハリが生まれます。特にespeonのメロウ声質で歌い上げる英語リリックとleviやROARの追い上げるような日本語リリックのコントラストが癖になる聴き心地。この相乗効果はSTARKIDSの6人だからこそ為せる唯一無二の雰囲気です。

おすすめ曲5選

wangan

STARKIDSの曲やMVに度々登場する「湾岸ミッドナイト」からインスパイアされたであろう一曲。スピード感のあるビートにそれぞれの追い上げるようなフローがまさにカーレースのような疾走感があります。

Came In Like This

mastercard2kがビートメイクした少し毛色の違うトラックが新鮮。遊び心のあるリリックと、英語と日本語のフローの違いが癖になります。個人的にめちゃくちゃ好きな曲なのですが、あまりヒットしていなくて悲しい…

LIKE THIS

STARKIDSとしてのライフスタイルをそれぞれが表現する、思わず口ずさみたくなるようなリリックが爽快。音源で聴くよりもライブが合っている気がします。

TYOSTAR

どこかダークな雰囲気のエレクトロニックビートが東京の夜の情景を思わせます。彼女にとっての東京とSTARKIDSをミーニングフルに歌い上げるespeonと、アニメ大国日本のカルチャーをレペゼンするleviのリリックが沁みる。

FLASH

STARKIDSを語る上で欠かせない、グループの良さが詰まった最高の一曲。思わず身体が揺れるアッパーなビートに、アニメやゲームの要素が詰まったリリック、英語と日本語の絶妙なシナジー。毎回ライブでラストを飾るこの曲は、観客全員を熱狂の渦に巻き込みます。

Year of the 9 の感想

2月25日にVeats Shibuyaで行われたSTARKIDSの主催イベント「Year of the 9」に行ってきました。STARKIDSのライブは初でしたが、やはりライブハウスだとprod. BENXNIを身体全体で感じられて最高です。個人的に見ていて思ったのは、space boyやTAHITIはアイコニックなhookが多かったりニート東京のインタビューでの発言が面白かったりで目立つイメージがありましたが、実際ライブでは主にleviとROARが積極的に盛り上げていて、前者二人は安定感のあるパフォーマンスで縁の下の力持ちポジションに徹していた印象だったのが意外でした。(単に日本語ネイティブの二人がライブトーク担当だった可能性もありますが…)leviとROARのverseは日本語ラップがベースなこともあってか観客が一緒に歌って盛り上がるシーンが多く、本人達も楽しんで歌っているのが伝わってきて良かったです。STARKIDSのライブはとにかくノンストップ。休む暇もなく会場全体が揺れます。STAR ISLANDでは照明が暗くなり、携帯のフラッシュの海がステージを照らしながら大合唱するというまさに沖縄の星空を思わせる美しい光景が広がりました。新曲「Back2Back」もハードスタイルで中毒性があり、リリースが待ちきれません。STARKIDSは初めて聴く曲でもなぜだか自然とノれてしまうパワーがありますね。非常に満足度の高いライブでした。


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