Noter友と実際にお会いするということ
ホワイトクリスマス、と言えば聞こえが良いが、今年のクリスマス・イブは、怒り狂ったような雪が乱舞する晩であった。そのイブの朝は、某プロレスラーの抱擁の中で起床した。
とは言っても現実ではなく夢の中の話である。そのプロレスラーは既に天に召されているのだから。
何故その方が、突然私の夢に出演をされたのか。
その前日、どうやったら、ノーベル平和賞を受賞することが出来るか、ということを友人達と議論していたからかもしれない。くだんのプロレスラーとは、湾岸戦争直前にイラクへ単身で乗り込み「平和の戦士」とも讃えられていた方である。
世界は相変わらず、あちらこちらで、きな臭い、というか、すでに焦げ付いている。私も二年前には、地下防空壕の場所を確認していた時期もあった。しかし、あまりに長期戦になり、あちらこちらで火が点き始めたので、こちらの社会は既に開き直ってしまい、表面的には平和に感じられる。
そんな中、心から平和感を享受することが出来た機会、空間がある。
日本を外側から観ていると、その上空を不穏な物体がビュンビュン飛んでいるような錯覚を受けるが、一時帰国をしていた私の頭上に、実際に広がっていたのは、秋晴れの澄んだ空であった。
「私の大好きな滝をいつか是非案内させて頂きますね」
noter友のRieさんは、そう仰って下さっていた。Rieさんを初めてnoteでお見掛けした時、「性格が非常に良さそうなかただ」、と感じたことを記憶している。
ところで、noteの世界では、果たしてどれほどの方々がリアルの出会いを求めていらっしゃるのであろうか。
以前、興味深い過去を語られているnoteの叔父様連盟に、「東京あたりで集合しませんか?」と、提案してみたことがあるが、やんわりと(はっきりと)、辞退された経験がある。辞退の理由は、リアルよりも文章の方が雄弁になれるから、というようなものであったと記憶している。それはそれで尊重するが、方針が変わられたら是非、気軽にお声を掛けて頂きたい。
また、アポなしで、ミュンヘンのブログ友のギャラリーを訪れてみたら夏季休業であったり、パリでお会いしたかった方が、ちょうど日本に帰国されたあとであったりと、タイミングが合わないことも重なり、
「ブログ友とはリアルでは会えないような運命なのかもしれない」
と、ブログ友と実際に会うことを半ば諦めていた矢先であった。実際に既に諦められていらっしゃる方々もいらっしゃる。
そのような状況であったので、Rieさんがとても綿密に計画を立てて、旅行行程書を送って下さった時は、
「この方は本音で誘って下さっているのだ。今回こそは実現するかもしれない」、と期待していた。
かくゆうRieさんも、私が本当に現れるのか否かと、「ドキドキしていた」、というようなことをご自身の記事に書いていらっしゃる。
ネットで知り合った方々がリアルで出会う、という現象自体は珍しいことではない。ネットデーティングはいまやほぼ常識、オンラインゲームで知り合った人同士が結婚した、というパターンも数件知っている。
しかし、ネットデーティングの場合は、最終的には会ったり、結婚をすることが前提となっているわけで、ブログの場合とは状況が異なる。ブログ世界においては、ブログ友に会いたくないというケースも多々あり、その理由も千差万別である。
私の場合は、「出来たら是非会いたい」派なのであるが、一時帰国の期間が短いため、時間的に都合が付けにくい。
そのため今回の、Rieさんと、共通のNote友である青葉犀子さんとのリアルでの出会いは私にとっては非常に希少かつ貴重なものであった。
その美しい秋晴れの日の写真と私達の一挙一動に関してはRieさんが既に記事にて完璧に語って下さっているので私が追記をする必要もない。
お二人に関する私の第一印象は、笑顔がとても美しい、ということであった。お二人の写真を数枚撮らせて頂いたが、大抵の写真では二人とも満面に無邪気な笑顔を浮かべていらっしゃる。例えばお二人を花に例えると、Rieさんは大輪の向日葵、オレンジ色のデイジー、犀子さんは紫色の紫陽花、紫色の桔梗、そのようなところであろうか。
Rieさんは、私よりもさらにアナログ派である。また、手抜きが出来る方ではないため、時間が掛かっても仕事を丁寧に行う方である。職場ではさぞかし周りの信頼を受けている方であると想像出来る。そして無類の(自称)滝オタクであり、彼女の滝および自然に関する蘊蓄には舌を巻く。また、かなりのアウトドア派でいらっしゃる。
犀子さんに関しては、ほんわか柔和なイメージであり、鼻息の荒そうな犀よりは、ほんわか優しいバンビを髣髴させる方であった。さらに彼女は、アートに関する造詣が深い。犀子さんの投稿される記事はいずれも、たとえそれが日記であっても純文学のように感じられる。
お二人で仲良くおかずを分け合っている姿が微笑ましかった。お二人はNoteにて最近知り合ったというよりは、幼馴染のような雰囲気を醸し出していた。
また、今回はお会いすることは儘ならなかったが、電話で生声を拝聴させて頂くことが出来たお二人がいる。
最初にお話をさせて頂いたのは、るりぼんさん。とてもご立派な方であるのに拘わらず、非常に腰が低く、いつもお優しい言葉を掛けて下さる。
次にお話をさせて頂いたのは、Nanaoさんである。上述の、パリでお会いすることが出来なかった方である。
お二人とも実際にお会いしたことがないため花には例えられないので、このような想像をさせて頂こう。
ある秋日、サンライズ出雲の夜行列車に乗車したとする。私がシングルツインの寝室に入ると、るりぼんさんが既に自分のベッドを直したりしている。最初は少し控えで打ち解けて下さらないが、二人とも眠れず、とりとめのないことを一晩語り明かし、朝にはお互いの現在進行形のことをすべて把握する。列車を降りた時、「良い旅を」、と声を掛けあい、それぞれの旅路をゆく。お互いに名前も知らず連絡先も敢えて交換しないが、旅の心温まる一エピソードとして記憶の隅にずっと温存する。
出雲市に到着してから自転車をレンタルしようとすると、Nanaoさんがあとから店に来られる。この方の第一印象は、女の子女の子しておらず、かといって男性っぽくもない、すなわちとても中性的、「こんにちはー!」と、とても元気が良く、「この車輪の直径だったら出雲市はXX時間ぐらいで廻れますよね」、などと、ご自身の記事同様、分析的なことをつぶやかれながら男物の自転車をレンタルして、「気を付けて下さいね!」、と私に声を掛けたあと猛スピードで町に繰り出して行かれる。
とまあ、電話で一時間話させて頂いたあとのお二人のイメージはこのようなところであろうか。あくまで私の独断と偏見ではあるが。
ブログ友達とは、少なくとも頻繁に交流のある方々とは、すでにメンタルなところで繋がっているため、実際にお会いしたり、話をしたりするときの感動はひとしおである。彼女たちの綴る記事に関しては、参考として、最近の記事をリンクさせて頂いた。
もし、Noter友に会うべきか、会わないべき、と迷っていらっしゃる方がいらっしゃるのであれば是非、前者を選択してみて頂きたい。
青葉犀子さん
るりぼんさん
Nanaoさん
年末のご挨拶
例によって、クリスマス投稿には間に合いませんでしたが、こちらの記事を2023年の締めくくり挨拶とさせて頂きたいと思います。滝に関しては、Rieさんが素晴らしい写真を多く紹介して下さっていらっしゃるため、ここでは、こちらのクリスマス関係の写真をご紹介させて頂きたいと思います。
皆様、今年もご多忙の中、お付き合いを頂き、本当に感謝致します。
この時期、体調を崩されていらっしゃる方々も多いようですが、乾燥機を付けたり、お腹を温めたり、ハチミツ、生姜、ビタミン、ターメリック、シナモン等を摂取されたりしてなんとか乗り切られて下さい(言うは易しですが)。
皆様の来年の抱負は何ですか?
追 「連続投稿チャレンジ」というハッシュタグが自動的に付いて来ましたが、連続投稿をさせて頂く予定はありませんので、念のため。