2021/3/1 新聞記事ピックアップ
こんばんは。2021/3/1の面白かった新聞記事を3つピックアップしていきます。
1. 大電化時代(1) 緑の世界と黒い日本 「再生エネが最安」GDPの7割 普及阻む制度の壁
カーボンフリー、再生エネルギーの活用が求められるようになりましたが、日本は再生エネルギーの活用が世界から遅れているそうです。
世界地図のそれぞれの国を「再生エネルギー使用国」「天然ガス使用国」「石炭使用国」としてそれぞれを緑、灰色、黒で塗ると、日本は黒、ロシアは灰色、その他先進国は殆どが緑で塗られるそうです。
日本が再生エネルギー導入に立ち遅れた理由はざっくり書くと以下のようです。
日本製の再生エネルギーはコストが高い
送電網は原子力発電と火力発電所優先で、作った再生エネルギーを送電できない時がある
送電できない場合、作った電力に対しての保障が無い(海外はある)
という理由から、再生エネルギー導入が先進諸国と比べて遅いようで、制度改革を含めた抜本的な対策が必要だということだそうです。
2. 学術誌の格付け、誤用相次ぐ 科学研究の根幹揺らぐ
研究の価値判断の基準って何でしょうか?
生み出す利益でしょうか?
ノーベル賞の受賞でしょうか?
判断基準の一つに、「研究結果をまとめた論文が質の高い雑誌に掲載されている」というものがあります。
この質の高さを示す一つの指標がインパクトファクターです。
IFは科学情報サービス大手のクラリベイトが毎年公表している。世界の主要な学術誌を対象に、各誌が掲載した論文が2年や5年の間にどれだけ引用されたかを調べてはじき出す。
良く分からない人は、”掲載される論文がどれだけ注目を集めているか”を数値化したものと考えてください(厳密には少し違いますが)。
研究の内容によっては、研究者の数が少なく、専門の論文が引用されにくいのです。
つまり、学術的に非常に価値のある研究をしていても、研究人口が少ないとインパクトファクターが低くなってしまうのです。
インパクトファクターの低い雑誌にしか掲載されない内容であると、予算が削られます。
こうなると悪循環で、ますます研究人口が減っていくのです。
他の指標で研究の価値を判断するか、さもなければ一昔前のように基盤予算を多く、競争資金の割合を減らすようにしないと、特定の研究分野にしかまともな予算が回らなくなる懸念があります。
判断は難しいですが、研究者が輝ける日本になると良いですね。
3. カシオ、皮膚科向け医療機器をAI連動で海外へ
カシオ計算機は医療機器事業の本格展開に乗り出す。国内で販売してきた皮膚科向け医療機器を海外で販売し、皮膚がんなどの診断を支援する人工知能(AI)やクラウドサービスとも連携。2~3年後をめどに、関連売上高を現在の数倍の10億円以上に高める方針だ。
ということで、カシオも医療機器分野に本格的に参入してきそうですね。
元々持っている会社の強みをそのまま医療に活かす。というのもそうですが、AIと連携するというのが目下のトレンドですね。
18年に撤退した消費者向けデジタルカメラの技術を生かして開発した。
撤退するも、培った技術は無駄にならないものですね。
自社の強みを生かして医療機器や環境分野に参入する動きが強いですが、そのほかの企業もアイデア一つで誰も思いつかないような優れた医療機器を開発してくるかと考えるととても楽しみです。
このほかにも、
ネスレのミロが2か月半ぶりに販売再開したり、
みずほ銀行が前日のATM不具合を陳謝したり、
菅義偉首相の長男らから接待を受けた山田真貴子内閣広報官辞任したりしましたね。
色々なニュースがありましたが、皆さんはどんな一日をお過ごしでしたか?
皆さんに良いニュースが訪れることを願っています。