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IRC BOKEN
日本人、日本語的にはなかなかこういったネーミングはしないだろう…が、やはりこれが北米だったり世界的に考えた時の、外の視点における日本のプロダクト「らしい」ネーミングなんだろう。最近北米などで人気のダーティーカンザに代表される、いわゆるオルタナティブレースと言われるアドベンチャー/グラベルライド系に適した国産のタイヤに冠された名前だ。
このタイヤをリリースするのは僕らの活動を一番理解してくださっている地元・名古屋の2輪タイヤ製造のスペシャリスト「IRCタイヤ(アイ・アール・シー/井上ゴム工業株式会社)」さん。
ちなみにこのIRCさんは自転車だけでなく2輪モーターバイクや車椅子などの特殊医療系タイヤでは大きなシェアを誇り、僕らの地元新城市にも工場を構えるポリウレタン樹脂のグローバル企業「イノアックコーポレーション」の祖となる企業である。
こんな地元の企業が素晴らしいプロダクトを生産しているのに個人的にも使わない理由はないし、こうした地元の素晴らし企業さんに活動を応援してもらったりしながらパートナーであることは誇りでもある。日本ではどうしても海外製品の至上主義があるようだけれど、モータバイクや自転車のダート系タイヤとしてはこのIRCタイヤさんは北米で絶大な支持を誇っている。だからこそネーミンが「BOKEN(冒険)」であったり「TANKEN(探検)」であったりするのだ。そのプロダクトがどこの誰にシェアされどんな人たちがターゲットであるかを知らなければこうした名付けの結論には至らない。そう思うと知らないのは自分たちや、国内のマーケットであって、わざわざ世界戦略がある商品が需要の少ない国内向けにわざわざ名前をつける理由がないというのも肯ける。逆に言えばそれだけ海外で評価されるプロダクトをまずは僕らが試し、その恩恵を享受しなくてはあまりにももったいなさすぎる。こんな世の中だから良くも悪くも国内の製品、国内生産のプロダクトに焦点が当たっているからこそ是非国内でこうした良心的で品質の良いプロダクトに光を当てる必要がある気がしている。
IRCさんの話が長くなってしまったが今回はそのBOKEN TUBELESS READYをフロントには40Cをインストール。CXバイクのためクリアランス最大。
リアには36Cをインストールした。リアにはクリアランスの具合で36Cを。
ちなみにこのBOKENと名付けられたタイヤは東海CXにて僕に初勝利をもたらしてくれた忘れられないアイテム。まだプロトだったアイテムを駆って砂地獄WNPで初勝利とカテゴリー昇格を授けてくれた記念すべきタイヤなのだ。
さて、一雨ごとに初夏、夏が近づいて来ている気配がする。まだシクロクロス の準備には早いような気がするけれど、そこに繋がっていくこの夏はこのタイヤとともにどんな冒険が待っているんだろう。今から楽しみだ。