新たな場づくり「8な夜」
ヤングキャッスルという場を開いたので「8の夜」という企画を立ち上げることにした。8の夜は平日の8がつく夜にコミュニティーの場としてお店を開放するというもの。
このコンセプトの前身となるアイデアは「シングルモルトの会」というもの。回ごとに数名で会費を持ち寄り、なかなか個人の買い物では手が出ない、ウィスキーをその都度購入し、会の財産としてのウィスキーストックを増やし、楽しむという不定期で行われていた企画だ。このところ活動休止となっていたが、その楽しむ資源をシェアするというか、ファンド的な…ここでの投資は会のウィスキーを増やし楽しむという共有財産を手に入れるということ…考え方はまたどこかで活用してみたいと思っていた。ちなみに数年にわたる活動で前身の会が保有するウィスキーはたぶん専門のバーを開けるくらいのストックになっている。
せっかくヤングキャッスルのような場を運営することになったので、新しチャレンジをということで始めてみることにした。開催日も毎週何曜日…というのでは負担になってしまうので、毎月平日(ヤングキャッスルの定休日月曜を除く)の8のつく日の夜に開設することとした。ちなみに今月で言えば本日18日しかそれに当てはまる日はない。解放の時間は18時~21時。場のコンセプトはあくまでコミュニティー空間なのでその目的はあくまで「人の集い」。ということでドリンクなどのサービスはあくまでそれに付随するもので優先順位は高くない。また食事の提供は基本しない。持ち込みたい人は自由に持ち込んでいただいて構わない。ただお店にあるドリンクは別途料金にてそちらを利用してもらう。基本運用はこのようなものだ。
そしてここ新城でも良いお酒(ウィスキー)が飲める場所を作りたいという個人的な探求心もある。よってこの「8の夜」で生じた売り上げから次回開催に向け一本(場合によっては複数本)の新しいウィスキーを購入する原資とさせてもらい、それを気軽に楽しめる環境を提供する。
昨今のウィスキーブームは国内の在庫不安や品切れ、または異常な価格のつり上げをおこし、ピンからキリまでとにかく価格が高騰しているウィスキー。そしてそれにともないバーなどで楽しむウィスキーはシングルモルトでもブレンデッドに関わらず、異常な値段がついていることが多い。もちろん経営などを考えるとそれは仕入れ価格に呼応するので仕方ないといえる。しかしそれでは気軽に楽しむという入り口の部分を塞いでしまうことが多い。また新城のような地方ではお酒を楽しむ場は基本居酒屋やスナックでありその裏側の真実としては「それ以外の選択肢はない」という現実がある。
今回はそれを「人が集う場」というテーマと、幅広く楽しむために「(料金として支払っていただいた資金をもとに)還元しながらだれでも楽しめるように育てる」というテーマの二本立てで行ってみる。
さてこうした「新たなコミュニティーの場づくり」と「お酒」とという二つのテーマを持って誕生した「8な夜」がどんな化学反応を起こし繋がりを生み出していくのか非常に楽しみである。
第1回目の今夜用意したのは「今日のウィスキー」はアイリッシュウィスキーのカネマラ(ノンエイジ)。アイリッシュウィスキーでは唯一のピーテッドシングルモルト。スタンダードなブレンデッドウィスキーはそれに合わせるようにジェムソンとした。
まぁ、こんなたいそうなコンセプトを書いてみるものの、基本的には「8の夜に開けてるから遊びにきて、食べ物はないけど、お酒は飲めるよ…まぁ、そのお酒も少々偏っていますけど」という程度のもので、誰か来ても来なくても、僕自身がお酒を楽しむ時間と捉えていて「良かったら共有しません?」という気軽なものとなっている。
ここまで読んでいただいて「面白そうだな」と思った方がいたら是非。髭のおじさんとゆっくり話す、美味しいお酒、それ以外は食事も愛想も、なんのサービスもありませんが。
こっそりFBページもあります。開催の情報などはそちらで。
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