猫の適正体重
我が家の猫は、毎年9月にワクチン接種をしてもらう。今年のワクチン接種は悟りを開き始めたのか、キャリーバッグに入れてもあまり抵抗しなかった。
猫は3歳ぐらいまで別居していた元彼氏の家にいた。毎年9月に向こうに行って、私が動物病院に連れていっていたのだけど、当時の体重は4.5キロほどあった。
「5キロ超えたら気を付けて」と、獣医に言われていた。きょうだい猫たちも同じくらいだったから、適性は4キロ台なんだと思っていた。
さて。彼氏と別れて、猫は私と一緒に暮らし始めるのだけど、友人たちからちょっと太りすぎてない?と言われた。確かにお腹がぷっくり。ルーズスキン…という言葉もあるけど、小顔な割に身体が大きいかなあという気がしてきた。
1月に引き取って、その年の9月のワクチン接種で動物病院へ。「4キロです」。マジ? そんなに痩せて大丈夫???
そのころ、あまりウンチの出が良くなくて、お尻擦り歩きもするので相談したら、水溶性食物繊維入りのペットフードを勧められた。
それからしばらく、猫は4キロちょうどぐらいだった。私が食べさせなさ過ぎなんだろうか、なにかストレスなんだろうかと悩んでいた。
今年に入って、食物繊維入りのペットフードに飽きたらしい。ウンチも心なしか小さい。7歳超えたので、春ごろ健康診断を受けさせてみた。
体重が4キロ切った。
これは、なにかまずいのではないか。元々4.5キロあったのだ。猫には「体重4キロ」の項目を見てその量でカリカリフードをあげていた。
その日から、食物繊維入りフードと普通に食いつきのいいフードを混ぜてあげたり、ちゅーるをあげたり、いろいろ工夫をしてみた。
さあ9月。満を持して体重測定。4キロ台に復帰した。よしよし…そう思ったのだが…。
獣医さん「半年前に3.9キロでいま4キロ超えているのはよくないです」
え。
「6年ぐらい前は4.5キロぐらいあって、きょうだい猫たちも同じぐらいあるんです。それが、フードに飽きたことで食べなくなり4キロ切りました。だから、あれこれ工夫をしていたのですが…」
無慈悲な獣医さん「いまもポッチャリですよ」
4キロもポッチャリだとう!!!!
「無駄な努力をしていたということですか…」。めちゃくちゃ衝撃だった。
猫は必要なければ食べないけど、嗜好性の高いものは、人間と同じで必要なくても食べてしまう、みたいなことを言われて、試しに食物繊維入りフードオンリーに戻してみた。
出かける前に、1日に必要な分の8割ぐらい皿に出す。帰ると、少し残してはいるけど案外ちゃんと食べていた。少し残しも習性のひとつらしい。で、寝る前に残り2割ぐらい皿に出しておく。
白状すると、自動給餌器で放置していた時間が長かったのだ。酸化したフードに反抗の意を示されていたのではないかと、今さらながらそう思う。貧乏性で、残ったフードを捨てられなかったけど、いまは捨てられる。食べてくれなきゃ、皿に入っていても意味がない。
食べられる量だけ出して、極力お残しはしないように工夫するべきだった。
すべては猫のために。猫の健康のために。不甲斐ないだらしない飼い主でごめんよ、長生きするんだよ。