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41歳、テレビを買う

大きいテレビがほしいと思った。

昔好きだった劇団が昨年冬に復活した。その公演を配信するという。これは大きな画面で見たい。

落語やアイドルの配信を観るときは、ノートパソコンで観ている。小さな画面に少し物足りなさを感じてはいた。

地上波をほとんど観ないのに、大きなテレビは必要か、カラフルな品揃えになったiMacでもいいかなあと迷っている間に、NetflixやYouTubeの視聴習慣も身についていた。

最近のテレビは、それらのネットの動画サービスも地上波のチャンネルを合わせるように気軽に観られるらしい。

4年ぐらい前に買ったパナソニックのプライベートビエラ(小型でお風呂でも使える)も一部観られるんだけど、動画サービスに切り替えたときの操作が面倒で、結局ノートパソコンで観ていた。

近所の家電量販店でテレビを見に行った。リモコンにいくつかの動画サービスのボタンがある。時代の流れが急激すぎてめまいがする。我が家のテレビのリモコンにそれはない。たった4年。

どのテレビにするか迷っていたら、購入先から配送が年明けと言われ、当初の目的だった劇団の公演に間に合わなかった(ノーパソで観たよ)。

そんなわけで。

テレビが届いた。大きい。

テレビに入っている動画サービスのアプリはどんなものがあるだろうと、リモコンで表示させたら、ジョイサウンドがあって登録すればカラオケも出来るっぽい。なんてことだ、家でこっそり練習できるなんて。

取り敢えず、Netflixでサンリオアニメの「アグレッシブ烈子」を観て、TVerで「ギボムス」観て、結局YouTubeで怪談を流して1日目が終わろうとしている。操作性も特に気になることはない。

「テレビはつまらなくなった」と言われてきたけど、「テレビ=地上波放送」という時代は終わって、テレビ自体が無くなるということはないんだなあと思った。こういうのはバージョンアップというのか。価値観のアップデートというか。

なんかもう、時代に置いていかれている気しかしない。

テレビを消すと真っ暗な画面に正面で寝転がっている私の姿が鏡のように映る。ちょっと怖いから、カバーになる布を買ってこよう。

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