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キラキラゼリー

夢を見た。

細部はもう忘れちゃったけど、なんかあんまりこの世の雰囲気じゃなくて、茶室みたいなところで、キラキラしたゼリーがズラリと並んでいるのを見た。

ザラメの付いたゼリー。なんか見覚えがある。

目が醒めて気付いた。そろそろお盆だ。

我が家は酒飲み一族なので、コロナになってからなかなか帰れないので、お盆にお酒を送っていた。長兄の家に仏壇があるので、「母さんに供えて」と、生前一緒に呑んだワインを送ったり、父にも適当に日本酒を送ったり。

あれ、母さんはゼリーがご所望かしら。

あの夢で見たゼリーに記憶がある。でも、私あのゼリー好きじゃないんだよなあ…と思いながら、自宅から一番近いデパートに向かった。

もし、あの夢になにか意味があるのなら、見た瞬間にコレだと思うだろう。フロアをぐるっと回る。

…霊感のない私にそんなのわかるかい!!

でも、私が好きじゃないゼリーは置いてあった。まあいっか。私が好きじゃないだけで、好きな人が多いから長年売られているのだ。供養は心だ。長兄に送った。間違ってたら間違ってたなりに何かリアクションがあるだろう。私が受け取れるかわからないけど。

父にはどうするべ。

父は日本酒が好きだ。しかも、そんなに高い酒は好まない。

東京でさまざまな地域の銘酒を買っても、日本酒の産地で生まれた者は、生まれた土地の酒が水が合っているのだ。わざわざ高い酒を買っても、結局飲み慣れた地元の安い酒が一番美味しい。お米も同様。

うむ。

コーヒーにしておこう。適当。

だってさ、新潟県内にあるものは大体なんでも美味しいから、他県の美味しいものを取り寄せる必要がないんだもん。「やっぱり新潟産が一番だぜ!」ってなってしまう。

今年もこのように、お盆は帰れない。

供養は心だ。私の先祖がこんな子孫を許さないわけがない。仕方ないじゃん、あなた方の血がそうさせているのよ。それなりに先祖孝行しているつもりだよ。

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