眠れない午前3時
41歳、引っ越した。2日目。疲れて眠れそうなのに、ベッドに入ったら目が冴えてしまった。筋肉痛が出てきた午前3時。
内見した時は2階希望で行ったんだけど、窓からの景色があまりだったのと、リノベーション物件で一見は新しいけど、ドアの建て付けが悪いところが気になった。
1階も見せてもらった。最初の部屋の真下。
窓から公園が見える。2階から俯瞰する景色より、窓いっぱいに木々が広がっている景色のほうが、ダイレクトに自然を感じられるような気がした。
少し出窓になっているので、猫が景色を楽しめるかもしれない。留守中の娯楽を増やしたい気持ちで、この部屋を選んだ。
最近は、隣や上の階の住人にあいさつするという風習が廃れてきた(単身者は特に)とは思うけど、引っ越し当日にほぼ同時期入居のお隣さんが夫婦であいさつにやってきた。
猫がいる話をした。
2日目の夕方、外からお隣のおじさんの声が聞こえた。妻に話しかけているのだろう。「お隣の猫が窓にいてかわいい」
ふふふ。そう、うちの猫はかわいいのだ!!
寝ようと思って、ベッドに入った。足元で先に猫が寝ていた。
猫が珍しく「ふー!!」と威嚇しながら窓に向かった。公園に面している窓。
人の気配はない。なにがいるんだよ…とカーテンを少しめくって猫の様子を見ようとしたら、もうすでにかわいい顔に戻っていた。…なにがいたんだよ…。
オカルト系YouTubeを見過ぎて誰の話か忘れたけど、猫は家を守るらしい。犬は人を。「猫は家に付く、犬は人に付く」とはそういう意味だとか。
そんな感じで猫は家を守るので、猫がよくいる場所は何かいるのかもしれ…
前の部屋では、押し入れを閉めたらかび臭くなりそうで常に開けていた。常に開けていたから、猫が押し入れで寝るようになった。
いまの部屋はその必要がないから、閉めておこうと思っていたのに、猫がけたたましく鳴くので少し開けることにした。
なにかいるんですか、ドラえもん…。
私は猫に守られているっぽい。
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