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私の青い春

誰にでも青春と呼ばれる時期はある。私のそれを16歳から18歳の高校3年間とするなら、1996年からの3年間になる。

最近、そのころ着ていたようなお洋服を着ている若者をよく見かける。SPEEDのお嬢さんたちが「Body &Soul」を歌っていたころ。ライン入りVネックのベスト。私たちはそれに、ダボっとしたアーミーパンツを合わせ、GIベルトを長く残してブラブラ歩いていた。で、ボウリングも流行った 笑。

懐かしい。あのころも20年周期でファッションは巡ると言われていた。70年代のパンタロンとは言わないけど、ブーツカットと言ったりベルボトムと言ったり。私にとっては、25年以上前のことなので、少しゆっくり還ってきたんだなあと思って見ている。

ここ数年のファッションは、ゆるくダボっとしたお洋服が主流で、さらに大きいサイズでお洋服を展開してくれているので、本当に助かっている。

残念なことは、当時はその直前ぐらいから「ミニT」なるものが流行っていて、ファンション全般がピッチピチ。安室奈美恵を想像してほしい。身体も眉毛も細かった。あのころは、痩せている人にしか市民権がなく、太っている私はとても肩身の狭い思いをしていた。

結構、その傾向は長く続いて「タイトなジーンズにねじ込む」というある歌の歌詞は、いまだにテレビでネタにされているところを見かける(調べたら2002年発表だった。20年前か…)。

私が16歳ぐらいのときのお洋服がまた巡って来たということは、またあの、ピッチピチファッションがやって来るのだろうか。華奢な女の子しか着れないやつ。キャミソールとかミュールとか、かわいいけど着られる人を選ぶやつ。ちょっと憂鬱。

80年代が青春だったはずの長兄は、70年代のロックバンドが好きなので、25年前もいまも、頑なにベルボトムを履き続けている。余談。決して流行りに乗らないのに、20年周期で流行ど真ん中にいることになる男。

久しぶりに見る、ライン付きVネックのベストからさまざまなことを思い出して、ニヤッとしているけど、マスクしてるからお見せできない。

最後のいい時代だったのではないかと、コギャル世代、ヴィジュアル系世代(決してV世代ではない…)、氷河期世代、ロスジェネ世代といくつも名のある世代は思うのである。

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