ナラティヴ・アプローチの「修復的実践」は、子ども間のトラブルに使える可能性がありそう‼(1011)
「今日やったこと」を書く11日目です。
2021年から参加している「アサーティヴに生きたい会」の勉強会に参加。
今日は勉強会が第60回目という記念の日でした。
今日の学びは、ナラティヴ・アプローチの「修復的実践」のワークです。
「修復的実践」のワークはニュージーランドのドナルド・マクミナミンさんが、ニュージーランドの学校で問題が起きた時に実際に、被害者と加害者の関係を修復するために行っているものです。
ドナルド・マクミナミンさんのHP
「修復的実践」のワーク
ワークでの状況設定
登場人物は、小学2年生の2人と先生。
被害者:Aちゃん
学校の花壇でマリーゴールドを育てています。もうすぐ花が咲きそうなので、楽しみにしています。 楽しみにしていたマリーゴールドの花、ある日花壇に行ったら、花は1本残らず摘み取られていました。
加害者:Bちゃん
Aちゃんが育てていた花を何故か摘み取ってしまいました。
その理由はわかりません。
先生:AちゃんとBちゃんからそれぞれに話を聴き、3人で話をすることにしました。
ワークの具体的な進め方
①先生は、まず被害者であるAちゃんに話を聞きます。
・何が起こったのか
・どのような影響があったのか
・今後どのようにしたいのか
②先生は、次に加害者であるBちゃんに話を聞きます。
・何が起こったのか
・どのような影響があったのか
・今後どのようにしたいのか
③最後の3人での話し合いをします。
・まず、加害者であるBちゃんにAちゃんの話を聞いてどのように思ったのか
・次に、被害者であるAちゃんにBちゃんの話を聞いてどのように思ったのか
・さらにBちゃんにAちゃんの話を聞いて、どんな気持ちがわいてきたのか
・最後にAちゃんにBちゃんの話を聞いて、どんな気持ちがわいてきたのか
以上で終了します。
「修復的実践」で大切なポイント
「修復的実践」で大切なポイントは
・「話す」と「聞く」を分けること
・被害者・加害者は、相手が話している時には、途中で口をはさまないこと
・先生である「調停者」は、それぞれの話をしっかりと聞くことであり、
被害者に我慢するように強いたり、加害者に謝罪するように強いたりする場ではないことです。
ワークをやってみての感想
先生役がそれぞれの話を聞くわけですが、先生役が、この話し合いをまとめようとすると、Aちゃん、Bちゃん役に、不快な気持ちが生じてくるという体験があったという感想がありました。
私のグループでは、私が先生役をやりました。
これまでも、このワークの経験があったこともあり、進め方どおりに、
被害者・加害者の話をカウンセリングのようにしっかりと聞くということに徹しました。
そうしたところ、被害者・加害者も相手の話す内容を、同席して相手の聞いたことにより、
最初は、謝った欲しいと強く望んでいた被害者が、謝ってもらわなくてもよいという気持ちに変化しました。
また、加害者の側にも、最初は良かれと思ってやっていた行動が、「自分の身勝手な行動である」ということに気づくという変化がありました。
私は、仕事で仲裁的な立場で、労働者と事業主に関わることがあります。
その際に、事前に労働者の話を十分に聞くことが多いので、つい労働者の立場に立ってしまいがちですが、事業主の話を聞く時に、事業主側の言い分をしっかりと聞くということの大切さを感じました。
◆実際の「修復的実践」
実際の「修復的実践」では、事前に被害者・加害者に、「修復的実践」の場に参加するのかについて、被害者・加害者に意思確認が行われ、同意いした場合に行われます。強制的に参加させられるものではありません。
そして、事前に被害者・加害者に各人に対して、「ナラティヴ・アプローチ」的に、行為の風景、意味の風景が聞かれ、充分に被害者・加害者の話が聞かれます。
その上で、「修復的実践」の場が開催されます。
事前に聞かれ話をしたた内容について、再度、被害者・加害者の前で話すことになります。
その時に、厳格に守らなければならないことは
・「話す」と「聞く」を分けること
・被害者・加害者は、相手が話している時には、途中で口をはさまないこと
実際の「修復的実践の場」では、被害者または加害者が話している時に、
相手が割って話そうとした場合には、外に連れ出されて、「相手が話している時には、話さないという約束をした」ことが確認され、その約束が守られない場合は、「修復的実践」が中断されることが注意されます。
◆Npacc主催の「共同的修復的実践」の感想
2022年11月3日(木)~6日(日)に開催された、ドナルド・マクミナミンの「共同的修復的実践――新しいアイデンティティのストーリーと修復された関係」のアンケートが下記でご覧いただけます。
また、「共同的修復的実践――新しいアイデンティティのストーリーと修復された関係」の詳細について、アンケートの後に掲載されていますので、
ご覧いただくと「修復的実践」についてよりお代わりいただけるのではないかと思います。
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