高齢者は回復しないしね
先日、よく知ってるベテランの生活期の理学療法士さんが
「まあ、(ご利用者は)回復しないしね。」
と、仰ってました。
おそらく身体のことを中心に考えての発言だとは思いますが…
その考えで何年経過されているんでしょうか。
身体回復がリハビリの目的、
かつ
その考え(「回復しないしね」)
を前提にもっているとしたら
もうすでに職務を放棄していることに
なります。
いや、維持目的なんだろうか。
それでこれからも続けていくんだろうか。
ベテランさんなので、周囲への発言力もあります。
生活期リハビリで身体に注目したリハビリを提供していると、回復しないというジレンマはありがちです。
でもそこで思考停止すると、生活期リハビリの意味がなくなります。
漫然としたリハビリ。
関節可動域訓練、筋トレ、状態により歩行のセット。
セラピストの「(ご利用者は)回復しないしね」発言は悲しいです。
身体は回復しないかもしれませんが生活は改善します。
身体回復にこだわるならそれを突き詰めればいいのに。
悲しい、と感じました一言でした。