高齢者リハビリ ニードの尋ね方
単純に
『困ったことはありませんか?』
『リハビリへの希望はありませんか?』
とご利用者に尋ねると
「歩きたい。」「元気になりたい。」
「麻痺を治したい。」「痛みをとってほしい。」
などの返答となります。
ほとんどが『身体をなんとかしてほしい』という希望です。
またその後に
筋力や関節可動域、バランス能力や姿勢などの身体評価を行うと、ご利用者もセラピスト自身も『身体』に意識が向きます。
こうなると『身体に対する回復(維持)的アプローチ』つまり身体機能訓練になってしまいます。
そしてご利用者は機能訓練をしたら良くなる、歩ける、元気になると期待します。
一方、セラピストは『よくなるんだろうか、いや、維持目的だからこれでいい』とやや疑問を持ちながら機能訓練を続けます。
機能訓練で良くなる方、実はセラピストも予測はついてます。
一部の方は確かに良くなります。
良くならない方もたくさんおられます。なぜなら老化も疾患の何らかの後遺症も基本は完全回復は難しいからです。
そのため、『身体に対するリハビリ希望・ニード』以外の希望・ニードもご利用者から引き出す必要があります。
前述のような尋ね方は『身体をどうにかしてほしい』というニードしか出てきません。
考え方としてはリハビリで『身体をどうにかする』、ではなくリハビリで『老化した身体で充実した生活を送るにはどうするか』にシフトしないといけません。
そのため、
『リハビリに対する希望はなんですか?』
『困っていることはなんですか?』
ではだめなんです。
『生活で何がしたいのか?』
という生活活動ニードが出るように尋ね方を工夫する必要があります。
そんなことも『生活期リハビリ塾』ではお伝えいたします。
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