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知ってて得するシニアのからだの評価方法②

沖縄のシニアの生きがいを支援する作業療法士・健康コンシェルジュのカワミツです。今回はシニアの方が知ってて得する自身のからだの状態を知る方法をまとめたいと思います。この方法を知っていることで、自身のからだの状態を把握することができます。①もありますのでぜひ読んでみてください。今回は第二弾となっています。


握力測定

●方法
①直立姿勢で握力計を握る②人差し指の第2関節が90度曲がる幅に設定③腕を身体に沿った状態で下ろし、そのままの姿勢で強く握ります。左右交互に2回ずつ測定し良い方の記録を平均し記録します。

●注意点
肘を大きく曲げたり、身体を曲げるなどの行為はNGです。また、衣服に擦るなどの行為も禁止なので上記の姿勢で行うようにしてください。同じ腕で2回連続測定したり、休憩を入れずに測定するすると疲労の影響が出てくるので左右交互で行いつつ、休憩を挟みながら実施してください。

●基準値
・60~64歳  男性)42.85  女性)26.31
・65~69歳  男性)39.98  女性)25.20
・70~74歳  男性)37.36   女性)23.82
・75~79歳  男性)35.07   女性)22.49

上肢全体の筋力の目安として握力測定が行われます。握る力だけでなく、上半身の筋力低下がないかの指標となります。


ファンクショナルリーチテスト

●方法
足を少し開いて安定する姿勢を保った状態で壁に沿って立ち②手を伸ばしたまま肩を90度挙上し③そこから身体を前方に傾けながらバランスを崩さずに手をどこまで伸ばせるかを測定します。3回測定し、後半2回の平均記録を記載します。

●注意点
膝を曲げたり片足が浮いたりしてはNGです。また、手を伸ばした後に元の位置に戻すことができなくてもダメなので気をつけてください。

●基準値
・非常に危険:20cm未満 
・転倒リスクあり:25cm未満
・平均:25〜30cm 
・転倒リスク低い:30cm〜
 ※ 虚弱高齢者の場合18.5cm未満は転倒リスクが高い

この検査は信頼性が高いためかなりおすすめです。自宅でも手軽に行える検査なので定規と壁を用意してさっそく測定してみてはいかがでしょう。


タンデム歩行テスト

●方法
直立姿勢の状態から腕を両胸に組みます。①前に1歩踏み出す際に支持している側の足の親指に降り出した足の踵を付ける②反対側の足も同じよう前に踏み出すを繰り返し10歩進みます。

●注意点
バランスを崩してステップを踏んだり踵に親指がうまく接地できていないときはNGです。

●基準値
ふらつきなく10歩可能:正常
7~9歩:バランス感覚軽度低下
4~7歩:バランス感覚中等度低下
3歩未満:バランス感覚低下重度

テストを受けている側もなにを評価しているのかがわかりやすく、そのまま訓練としても活用できる内容となっています。


まとめ

いかがだったでしょうか。比較的簡易的に測定ができて、誰が評価しても数字にばらつきがでにくいものを選択しているので地域での健康教室や自宅などでも実施できると思われます。他にもトレーニング内容等もまとめていきたいと思いますのでご覧になってください。

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リハビリの専門家【ライフブリッジ】
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