電子書籍のレビューが荒れた時の対処法・解決策
電子書籍を書いていると、レビューが荒れてしまってどうしようもないという事態に遭遇することがあります。
そこで今回は、ケース別に分けてレビューが荒れた時の対処法をお伝えします。
プラットフォームはKindleダイレクトパブリッシングを前提とはしていますが、他のプラットフォームでも応用可能な方法です。
レビューが荒れるとどうなるのか
そもそもレビューが荒れるというのはどういった状況を指すのでしょうか。
一般的には、悪評が溢れてそれを見た読者が本の購入をやめてしまうような状況を指します。
では、レビューが荒れるとどうなるのでしょうか。
基本的にレビューが荒れた書籍は購入されなくなり、最悪の場合出版停止などの処置に陥ってしまう可能性があります。
AmazonではAmazon.co.jp コミュニティ ガイドラインという規約があり、これに接触しない限りレビューがAmazonによって削除されることはありません。
これによりレビューの多様性は確保されるものの、余り良心的でないレビューが登録されることもあります。
ガイドラインすれすれのレビューをいくつも投稿し、本の価値を落とそうとするような試みをする人も残念ながらいないわけではありません。
最悪の場合、対象となる書籍だけでなく著者名で検索をかけて出てくる他の書籍にも嵐行為をされる可能性があり、レビューが荒れた際は速やかに対処しないと収益が大きく減ってしまう可能性があるのです。
そもそもレビューが荒れないようにする為の方法はこちらの記事をご覧ください。
ケース1.内容を否定・訂正するレビューがある
では実際にレビューが荒れた際の対処法をケース別にお伝えします。
当てはまるものを捜し、対応していきましょう。
また、レビューが不当かどうかの判断はこちらのガイドラインを基準にしましょう。
まずこのケースで一番多いものは、書籍の記述に関して否定したり低評価を付けるものです。
具体的には「値段の割にあわない」「本の内容が間違っている」などです。
こういったレビューは悪意をもって書かれる場合もありますが、個人の心情をそのまま記述している場合もあります。
まずは低評価レビューの内容を確認し、書籍の内容や価格設定が批判内容と合っているかを見てみましょう。
心当たりがある場合は書籍の内容などを訂正し、改訂版を出版します。
また、例評価レビューが付いてから収益が大きく低下し、立て直しが難しいような場合はその書籍の内容をレビューを参考にし、新しい書籍を書き直しましょう。
心当たりがなく不当な批判であると判断できる場合は、レビュー末尾の「違反を報告」をクリックして、Amazon.co.jp にお知らせしましょう。
Amazonは他者の意見を尊重するというスタンスで展開しているため過激でなければ削除されない可能性もありますが、試してみる価値はあります。
ケース2.内容に関係の無い悪評が付いた
次のケースは明らかに書籍に関係の無い低評価レビューが付いた場合です。
誹謗中傷、嫌がらせの様なレビューの際はこちらのケースを参考にしてください。
書籍に関係の無い低評価が付いたら、まずはAmazonに知らせて削除して貰えないかを連絡しましょう。
Amazonのガイドライン内に
誹謗、中傷、いやがらせ、脅迫、扇動、卑猥、わいせつ、またはみだらな内容投稿は禁止です。たとえば、卑猥またはみだら言葉を使うこと、人種、民族、国籍、性別や性同一性、宗教、性的指向、年齢、または障害に対する憎悪や偏見を表現することは禁止です。なお、このような憎悪や偏見を持つ組織に賛同する内容も含みます。
出典 Amazon.co.jpコミュニティガイドライン
と書いてある為、これに該当していればまず削除して貰えるでしょう。
お知らせ方法はケース1と同じく、レビュー末尾の「違反を報告」をクリックして知らせましょう。
community-help@amazon.co.jpにメールで報告をすることも可能です。
ケース3.急にレビューが増えた
最後のケースはレビューが急激に増えた場合です。
通常ならばよいことに思えるかもしれませんが、意外と落とし穴になり得るケースです。
通常レビューが増えることは良いことです。
それにより読者が増え、更にレビューが増えるということも売れる電子書籍にはあることです。
しかし稀に売り上げに比例しない大量レビューという物があります。
アフィリエイトでいうところのアドセンス狩りのようなもので、過剰にレビューを登録することで本の評価を変えようとする行為です。
低評価レビューであれば勿論、高評価レビューでも不利益になる場合があります。
これはともすれば販促や宣伝勧誘とAmazon側にとられることもある為、過剰なレビューを見つけた場合はこれも連絡した方が良いでしょう。
この場合に関しては1つ1つ違反報告をするには疲れてしまうので、community-help@amazon.co.jpにメールで報告をするか、こちらの連絡ページから「Amazonの商品ページ」内の「カスタマーレビュー」という項目をクリックして、メッセージを入力・送信しましょう。
削除されない場合もありますが、レビューの投稿者とは無関係であるという事実を事前に報告することでリスクを回避することが出来ます。
まとめ
ひとまずレビュー欄に異変が起きた場合は原因を可能な限り調べ、異常がある場合はAmazonに連絡を送りましょう。
Amazonストアは「他の意見を尊重する」というスタンスを取っているため、低評価レビューがあったからと言って直ぐに違反報告に走るということは止めておきましょう。
かえってAmazonからの評価が落ちてしまう可能性があります。
まずは自然に高評価レビューを貰えるように書籍の内容を校正していきましょう。
電子書籍の企画方法はこちらの記事をご覧ください。
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