【転職】書類選考を突破するための「履歴書・職務経歴書」の作り方
私は2021年に転職活動を行い、未上場の中小企業から東証一部上場企業から2社から内定をいただきました。
最終的に本業年収は500万⇨850万円にアップしました。
ちなみに・・・ 私は現在の会社に転職する際のスペックは以下の通りです。
◆社会人8年目(30歳、学卒、技術職)
・現職の年収:500万円(ブラック中小企業)
・最終的にオファーされた年収:850万円(ホワイト超大手)
という状況でした。
だからこそ、私と同じように知名度の低いブラック中小企業で働く同じ人に、ホワイト大手へ転職できるノウハウがあると思っています。
転職しないと実感できないことですが、転職って学歴・ 在籍企業のランクで転職できる会社が明確に決まってるわけじゃなくて、スキルや経験がニーズにマッチして一定以上の職歴があれば超優良企業に入れたりするんです。
その経験から、書類選考を突破するための「履歴書・職務履歴書の書き方」をお伝えします。
まず、最初にお伝えするのは「聖杯」は存在しません。
「聖杯が無い」というのは、書類選考を確実に突破するための裏技は存在しません。仮に「絶対に書類選考通るテンプレート」が存在したとしたら、あっという間に拡がってしまい、全く同じ応募書類だらけになってしまいます。
ノウハウというのは真似されたら優位性がなくなってしまいます。
真似されないノウハウをお伝えするためには、「●●という風に書いたら良いよ。」という答えではなく、「●●という答えを導くにはこう考えると良いよ。」という考え方であったり、他人と差別化する方法をお伝えするのが良いと思っています。
「魚を与えるのではなく釣り方を教えよ。」と、ことわざでも言いますよね。
というわけで、私は転職で役に立つ「自分のよく見せるための切り口・技術」を伝授します。採用担当者の中の頭の中を覗いて、「君が知りたいのは、この情報でしょ?」とする方法論・戦略といえば良いでしょうか。
私のノウハウは、転職サイトによくある「履歴書・職務経歴書」の具体的な書き方を紹介するわけでは無いことをご注意ください。
どういうふうに書けばいいの?というような基礎的な内容については、それらに譲ります。
さて、私は「履歴書・職務経歴書」に関する、有料noteを2種類公開しています。
1種類目の有料note
私の経験を中心に作ったのが、「年収300万あがった職務経歴書の書き方」です。
実際の求人を元に、職務経歴書の書き方を解説しました。
位置付け的には、「攻めのノウハウ」です。
自分を魅力的に見せるためのテクニック・考え方を詰め込みました。
□想定している読者
・転職活動中で、書類選考の基本はわかってる方
・専門職、技術職で、スキル・経験の評価が重視されてる方
・年収を上げて転職したい方
2種類目の有料note(今回紹介するnote)
「ホワイト転職に必要な職務経歴書・ 履歴書の教科書」というコンテンツでは、「守りのノウハウ」を紹介しています。
「どうして書類選考が通らないんだろう?」という疑問を起点に作成しています。
□想定している読者
・書類選考で落ちがちな人
・自分をどうアピールしたらいいか分からない人
・今すぐ転職しないが準備はしておきたい人
効率よく転職活動を進めていきたいが、どうしたらいいのかわからないという人を想定しています。
書類選考で落ちてしまうポイントを重点的に解説しており、コンテンツを修了することで転職活動を短い時間で完了することができるでしょう。
早速、書類選考を突破するための「履歴書・職務経歴書」の作り方に移ります。
書類選考を突破するための履歴書とは?
履歴書が必要な理由は、 あなたの身元を選考企業側に保証する、唯一の書類だからです。
学歴・職歴・資格といった情報は書類選考の合否判定をするための判断材料だけではなく、入社後の人事書類の作成に使う根拠資料となります。
そのため、履歴書は間違いなく記入することが大切です。
履歴書のフォーマットも転職エージェントからもらうのが良いでしょう。
転職サイトだと、dodaがオススメ。
以下のようなテンプレートを配布しています。
履歴書は自分自身を大きく見せるために作るのではなく、記述内容の事実性が大切です。
もっと具体的な内容については、こちらで解説をしています。
書類選考を突破するための職務経歴書とは?
職務経歴書が必要な理由は、応募者の実力を評価するために作成します。
こちらは書類選考を突破するためにも、自分をよく見せる必要があります。
かっこよく見せるために話を盛る必要はなく、採用担当者が「当社にピッタリだ」と思わせるような選考が有利になる情報を載せましょう。
まずは、テンプレートを入手してください。
オススメの方法は転職エージェント経由でもらうことです。その方が添削の依頼をしやすくなります。効率よく転職を進めるには、転職エージェントを使い倒すのは大切です。
もちろん、転職サイトのテンプレートを使うのも問題ないです。
・20代向けは、dodaがオススメです。
とにかく職種別の例文が多いので、真似しやすいのが良い点です。
・30代以降は、エンジャパン、ビズリーチあたりを参考にしてください。
自分の経験を整理するのに適したフォーマットだと思います。
どのテンプレートも非常に出来ています。私も構成を真似して使っていましたが、差別化するための一捻り加えていました。
差別化するノウハウを今回お伝えします。細かい書き方については、転職サイトの例文をみてください。
まずは、書類選考を突破するための職務経歴書を作るために一番大切なのが、採用担当者は応募書類のどこを評価しているか?という部分です。
その答えは、「職歴」・「転職理由」の2点で、ここを重点的に評価をしています。
選考で評価されるポイントを突き詰めると、結局は
「転職しても、同じように実力を発揮してくれるか?(職歴・自己PRで証明)」
「転職しても、長く働いてくれるか?(転職理由、志望動機で証明)」
の2点に尽きるからです。
より詳細な理由については、こちらの記事をどうぞ、
この2点を証明するためにも、自分自身のキャリアの棚卸しをしましょう。キャリアの棚卸しをしっかりと行うことで、求人に合わせて自分自身の強みを変化させる事が可能になるので、幅広い求人へ応募できるようになります。
求人に合わせて的確なアピールをするためには必要になるのが、自身の経験の中から武器を取り出すためのツール「自己分析」です。
「転職しても、同じように実力を発揮してくれるか?(職歴・自己PRで証明)」
転職活動は、自分自身を商品と見立てた営業活動です。
どんな良い商品でも店頭にポツンと置いているだけでは、消費者の手にとってもらえないでしょう。
「その商品を使うことで、生活がどんな風に豊かになるか?」
「似た商品と比べて、どんな点が優れてるのか?」
優れた点をアピールしないと、商品は売れません。
転職活動も同様です。
他のライバルたちと比べて、あなたの強みをしっかりとアピールしないと書類選考は突破できません。
逆に言うと、自己PRが得意になるだけで、多くのライバルを出し抜くことができる。も事実です。
効果的な自己PRの方法はこちらをどうぞ。
繰り返しになりますが、採用担当者は「なんでもできる優秀な人材」を求めているわけではなく、「募集しているポジションで役に立つ経験・専門性を持っているか?」という視点で見ています。
そのため、あなたの経験の中から上手に取捨選択してアピールしていきましょう。
転職しても、長く働いてくれるか?(転職理由、志望動機で証明)
志望動機の目的を一言でいうと、「応募企業への熱意をしっかり伝え、長く働ける事を証明する。」というのにつきます。
書類選考・面接といった選考は、たくさんの候補者の中から「あなたが一番当社に相応しい」と思ってもらうための活動です。
だからこそ、採用担当者の心に響くような言葉を紡ぎましょう。
そして、採用される確率を1%でも高めるような話をすれば良いのです。
転職で書類選考が通過できない理由とは?
上記のノウハウを使って、熱量を込めて「履歴書・職務経歴書」を作って応募しても、書類選考の突破は難しいこともあるでしょう。
転職エージェントに職務経歴書を添削してもらっても、「問題ない」と言われたり、企業側からのスカウトメールが来たから応募したのに、それですら書類が通らない。。。。
なんでこんなに落ちるんだろうと、本当に落ち込みますよね。
マイナビの調査によると、書類選考の突破率が平均30%というデータがあります。そのため50%通過すれば、非常に優秀な方です。
50%通過するのであれば、どこでも通用するレベルの実力ですので、格上に会社へどんどんトライしてみて下さい。
特にここ最近の転職市場はコロナの影響で、採用ポジションが減り、急に買い手市場に変化したため、応募する側は求められる事が増えていて非常に大変です。
1つのポジションに対して、多くの人材が応募するため、企業の採用ニーズにピッタリと合わないと書類選考ですら突破できないんです。
外資系への応募であれば、落ちた理由を説明をしてくれることもありますが、日系企業の場合は落ちた理由を説明してくれることはほぼありません。
「貴殿の今後益々のご活躍をお祈り申し上げます。」というお祈りがくるだけ、FBが一切なければ改善の仕様がないですよね。
というわけで、企業の採用ニーズから逆算して、あなたが転職で書類選考を突破できない理由は主に4つを紹介します。
年齢に応じた、経験がない
転職で書類選考が突破できない理由の1つが、「年齢があっていない」という事です。
正確には、年齢相当の経験値が足りていない。という事です。
企業の採用ニーズとしては、自社の同年代の社員よりも優秀な人材を採用したいと思っています。
だからこそ、「(自社の社員と遜色ない)年齢に応じた経験が必要なんです」
同じ職種で6年間働いていたと仮定しましょう。
その場合、人事部の人間は、既に働いている社員6年目の社員と比較して、応募してきた人材は魅力的か?という視点で見ています。
それ相応の経験がないと経験値不足としてみなされて、書類選考は落ちてしまうでしょう。
また、職歴が長いにもかかわらず落ちてしまうのは、アピール不足であることが多いです。
また、未経験の仕事にチャレンジする場合、28歳が限界と言われています。
このように「年齢に応じた、経験がない」というのが書類選考が突破できない理由の1つです。
ここをフォローするには、「実務経験=業界×職種」で評価されるという大原則を覚えておくと良いでしょう。
職種がコロコロ変わっていたとしても、同業界であれば、一貫性がある経験とみなしてもらうことが可能です。
例えば、コロコロ職種が変わった経験であれば、仕事の上流〜下流まで理解している希少価値のある人材であるとアピールするのが大切です。
書類選考で年齢で落ちる実感がある人は、こちらの記事もどうぞ。
転職頻度が多い、退職理由が不明瞭が原因のパターン
転職回数が多い人は、その人が経験してきたそれぞれの仕事が短いということです。多くの採用担当者は「3年の在籍」を一つの基準に見ています。1年目に苦労して、2年目にようやく仕事に慣れて、3年目で成果を出すといった仕事のサイクルがあると考えられています。
そのため、採用する側からすると、「転職頻度の多い人材だ!」と判断したら、もっと他にも良い人材がたくさんいるだろうと感じて書類選考で落とします。
例えば、あなたが社会人歴6年としましょう。
研究職2年・営業職2年・品質管理2年というキャリアを進んだ仮定すると、別々の職種で2年ずつのキャリアしかなく、社会人2年目の専門性がないとみなされます。
また、転職頻度が多いと、採用してもスグに転職してしまうと思われるため、書類選考で落ちるケースが後を経ちません。
ここをフォローするためには、一貫した転職理由を説明するか。何らかの大きな実績を挙げてきたポテンシャルを感じさせる実績が必要になってきます。日系企業ほど、転職頻度が多い人材を毛嫌いするため、外資系を狙うのもアリですね。
書類選考で「転職回数、退職理由が不明瞭」で落ちる実感がある人は、こちらの記事もどうぞ。
学歴が足りてないが原因のパターン
中途採用は、学歴は実務経験と比較してそれほど重視されない場合が多いです。営業職・工場の現場職・事務職であれば確かにその傾向はありますが、技術職・専門職といった職種を狙う場合は、学歴というのも非常に大切な要素です。
東大、東北大学といった大学名はどうでもいいのですが、院卒(修士)、大学卒、専門卒、高卒という学歴が非常に重要です。
転職エージェントに相談すると、学歴の条件に合致しない点が多少あったとしても、企業側の求めているスキルがあると判断できる場合は、採用される可能性がある。と言いますが、現実は非常に厳しいです。
ここをフォローするのは難しいため、学歴を求められないポジションを狙うのが大切になってきます。
スキルのミスマッチが原因のパターン
職務履歴書で落ちるパターンで一番多いのは、スキルのミスマッチです。
採用側のニーズで一番大きいのが、あなたの専門性・経験です。
ただ、アピールするポイントを間違えてしまうと、活躍するイメージがし難いので書類で落ちてしまいます。
転職において20代は将来性の下駄を履かせて貰えるけど、30代になると実力オンリーの評価になっているので将来性の下駄は履かせてもらえません。
年齢が上がってくるにつれピンポイントでの採用となるので、「スキルのミスマッチ」が大きくなりやすいです。
逆にスキルのアピールしすぎもNG。自分のやってきたことをアピールしたいと思うがあまり、長々と職務履歴書を書くのも辞めましょう。採用担当者も忙しい人が多いので、何が書いているのは理解できずに書類選考で落とされるのがオチです。
スキルのミスマッチを防ぐには、「若手と見なされる時に、転職活動を頑張る」か、「現職と少しでもズレが存在するなら、ポテンシャルを感じさせる実績を作る・アピールする」が効果的です。
また、応募するポジションごとに、職務履歴書の内容は修正しましょう。
どのポジションにも同じ職務経歴書を送っていると、書類選考の通過率は下がります。
まとめ
書類選考を突破するための「履歴書・職務経歴書」の作り方を紹介しました。大切なポイントは、採用担当者が欲しい情報を的確にアピールすることです。
的確にアピールするためには転職サイトだけを見ていても意味がありません。
なぜなら、他の候補者も同じ情報を見ているので、似たり寄ったりの応募書類になってしまいます。
しっかりと差別化するためにも、こちらのコンテンツをうまく活用ください。
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・対象者 自分をアピールするのに自信がない方。 特に、知名度のない会社に勤めていたせいで書類選考が全然通らない人にオススメです。 ・ノウ…
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